MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.104 「ファイナル・デッドコースター 」 (2006年 米 93分 シネスコ)

2006-10-29 23:08:47 | 2006年劇場鑑賞
監督 ジェームズ・ウォン
出演 メアリー・エリザベス・ウィンステッド
    ライアン・メリマン
    クリスタル・ロウ



「ファイナル・デスティネーション」「デッドコースター」に続くシリーズ第3弾。
今回の邦題は1作目と2作目のタイトルを掛け合わした様な安易なタイトル「ファイナル・デッドコースター」・・・初めて聞いたときは笑ったな・・・
しかし本編はまさに邦題がピッタリのような物語でビックリ!
1作目では旅客機墜落事故から、2作目は交通事故から偶然逃れた人々がその後に不可解な死に方をしていく映画だったが今回は邦題にあるようにジェットコースターの脱線事故から逃れた若者たちが死神のえじきになる!

(あらすじ)

ウェンディ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、高校の卒業イベントでアミューズメント・パークを訪れた。ジェットコースターに乗り込んだ彼女は、乗っているジェットコースターが事故でクラッシュする予知夢を見てパニックになる。隣に座っていた友人のケヴィン(ライアン・メリマン)とともに乗車を拒否した後、実際に事故が起きて乗客全員が死亡した。

今回も1作目から続く「風が吹いたら桶屋が儲かる」式の{死神}による惨殺シーンは健在で、むしろ残虐度はますますパワーアップといったところ。
スプラッターファンには応えれないものになっております。
日焼けマシンで{火葬}されてしまうバカ娘2人組を筆頭に、後頭部を釘刺しされるものやスポーツジムのマシンで頭部を粉砕される奴がいたりと人体損壊描写が思う存分スクリーンに焼き付けられています。

冒頭のジェットコースターのシーンからして見せ場ですね~
ヒロインのウェンディが予知するジェットコースターの事故の場面は、実際ジェットコースターに乗ってたら一度は想像しそうな悲惨な情景で現実に起こっても不思議ではないかも?と思いましたね(いろんな要因が重なるんだけど)

このシリーズは毎回思うんですが、偶然の事故死にしては派手で不自然すぎるし、かと言って目に見えて悪魔や怪物が出る訳でもも無い・・・
これは死神に取憑かれた者たちや、あるいは劇場で見てる観客でさえにも目に見えない{死神}というものに事故死のように人々が殺されていく様を残酷描写で不自然でありながらもリアルに描いた怪作だと思います。
このアイディアは結構面白いと思いますね~いくらでもシリーズが作れそうです(マンネリ覚悟で)

看板が倒れて当りそうになったり、車を運転してたら前の車と当りそうにになったり、または脚立に乗ってたら危うく足を踏み外して落ちそうになったり・・・普段の我々の生活のシチュエーションにも{死神}は関与してるかも???
そんなこともついつい想像してしまいましたね~



★★★ 2006.10.26(木) MOVIX堺 シアター7 15:30 H-18

No.103 「地下鉄(メトロ)に乗って」 (2006年 日本 121分 シネスコ)

2006-10-29 22:05:49 | 2006年劇場鑑賞
監督 篠原哲雄
出演 堤真一
    岡本綾
    大沢たかお



この日は大阪でマライア・キャリーのコンサートが大阪城ホールでありまして、このコンサートに行くのですが、その前に映画を一本・・・と思って時間の合いそうな作品を探すと当初行く予定のなかった「地下鉄(メトロ)に乗って」が時間的に都合よさそうなので見に行ってきました。

最近、日本映画でノスタルジックな映画が増えてきたような気がします。
「ALWAYS 三丁目の夕日」同様にこの作品も昭和30年代の東京の風情が出てきます。
しかも今回はタイムスリップていう形で昭和の戦後の混乱期や高度成長期の時代表現されていきます。

(あらすじ)

衣料品の営業マンの長谷部(堤真一)は地下鉄の駅で父(大沢たかお)が倒れたという伝言を聞く。彼は地下道を歩きながら、暴君の父と口論して家を飛び出し、帰らぬ人となった兄のことを思い出していた。そのとき、彼の前を亡き兄に似た人影がよぎる。必死で追いかけて行くとそこはオリンピック景気に沸く昭和39年の東京だった。

若き日の父親とタイムスリップして出会うというストーリーは有名なところでは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が挙げられますが、香港映画でも「月夜の願い」という佳作もあり、そんなに珍しい設定でもないように思いますけど、この映画は色んな時代にタイムスリップして、色んな時代のその時の父親と出会います。
この父親を演じる大沢たかおがなかなかの演技を見せていて印象的でしたね。
この人はホント芝居が上手くなったと思いますね~ イメージ的には優しいイイ人的な感じがあるんですが、チンピラもどきの役柄も実に自然に演じてると思います。

父親の愛人との恋、そして息子である堤演じる主人公の岡本綾との不倫・・・時空を挟んだ二つの恋が描かれるが、その中で感じる父親の知られざる若き姿と深い愛情。
この映画を見て親が若い時にどんな人生を歩み、どんな恋をしてどんな生活していたのか・・・知られざる親の姿を見るってことは、また違った親子の絆が生まれるような気がしますね。

しかしこの映画のクライマックスはある意味衝撃的な展開になるんですが、正直、この{怪行動}は理解に苦しみましたね・・・どんな事態になるかは是非劇場で御覧を・・・
タイムストリップ物では幾つかのルールがあるとすればこれはヤッテはいけないでしょう~



★★★ 2006.10.25(水) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 16:05 5列目中央