MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.096 「レディ・イン・ザ・ウォーター 」 (2006年 米 110分 ビスタ)

2006-10-07 01:02:48 | 2006年劇場鑑賞
監督 M・ナイト・シャマラン
出演 ポール・ジアマッティ
    ブライス・ダラス・ハワード
    フレディ・ロドリゲス



「シックスセンス」以降のM・ナイト・シャマラン監督作品は全て見ていますが、淡々とした展開から序々にゾクゾクするような恐怖映画の様相を呈してきて、最後にアッと言わせてくれた「シックスセンス」から「アンブレイカブル」ぐらいまではまだいいんですが、ミステリーサークルを題材にした「サイン」から妙な方向へ行きだし、「ヴィレッジ」ではついに見てるこっちの目が点になる大胆?なネタを見せてくれました。
正直これはもう珍作の域に達してるかも・・・
でもこの監督さん良きにつけ悪きにつけ色んな意味でサプライズを提供してくれると言う意味では毎回新作の度に私は楽しみしています(パンフレットも全て買います)

今回の「レディ・イン・ザ・ウォーター」もそのミステリアスなストーリーを読んだだけで「ところがどっこい!実は・・・」的な掟破りのどんでん返しが待ち受けてるのは想像するまでもないですね~

(あらすじ)

アパートの管理人クリーブランド(ポール・ジアマッティー)は、トイレの修理、害虫の退治など日々雑事に明け暮れていた。そんなある日、何者かが毎夜アパートのプールで泳いでいることに気づいたクリーブランドは、ついにその正体を突き止めるが、それはストーリー(ブライス・ダラス・ハワード)と名乗る謎めいた娘だった。

水の妖精がプールから現れ、ライターという人物に会わなければ行けないと言いだし、しかも水の世界に戻るには怪物の攻撃を避けなければいけない・・・その使命を受けたアパートの管理人以下アパートに住む住人たち。

運命を左右する人物たちが一同に会してるのはあまりにも出来すぎだけど、シリアスなサスペンスならツッコミたいところも今回はお伽噺・・・そう割り切れて見てしまう部分はいつものシャマラン作品とは勝手が違うかな ?
UFO、宇宙人の襲来かと思えば・・・だったり、森の中に住む{何か}の秘密がわかったときはそれは何と・・・!という風に「人が真面目に見てたら何じゃソレ!?」的な裏切りがない分、少し残念かな。

本人も新作の度にサプライズエンディングを期待されるのはかなりのプレッシャーではないかと思いますが、今回はそう言う意味では大きな転換となるターニングポイント的な位置づけの作品になるかも知れませんね。

いつもは脇役でいい味を出しているポール・ジアマッティが今回は主演で、彼が扮する管理人のクリープランドのなんとも影のありそうなキャラは良いですね。
それに負けず劣らずなアパートの住人たちも個性的でよく見れば外国人や遊び人や少し変わった人々がひしめき合った場所。
そこでこの妖精を救うことによってある種の達成感を感じるのではないでしょうか?
特に管理人のクリープランドは悲惨な過去と再び向き合い、やがて心から癒されて救われていく・・・これはまさに色んな人々が癒され救われていくまさに現代のお伽噺ですね。

その住人の中で重要な役割をする一人にM・ナイト・シャマランが堂々の助演で登場してます。
出たがりシャマランはついにカメオどころか立派に出演者として作品に参加しております。
そのうち監督・脚本・主演M・ナイト・シャマラン・・・ていう日がくるかも・・・ま、それは止めて監督業に専念してほしいですな

そうそうそれと撮影監督がウォン・カーウェイ作品で御馴染みクリストファー・ドイル!
暫らく聞かないと思ったらこんな所で仕事してるんですね~久々でした。
ヒロインの妖精ブライス・ダラス・ハワード嬢は「ヴィレッジ」に続いてのシャマラン作品の出演だが、それ以外ではあまり見かけないですね。
独特の顔だちはホラー映画にうってつけではないかと個人的には思っています。
今回もメイクのせいかも知れないが「キャリー」の時のシシー・スペイセクを彷彿させましたよ。
悪霊に取憑かれた薄幸の娘をやらせたら結構ハマリそうだが・・・



★★★ 2006.10.5(木) アポロシネマ8 スクリーン8 16:05 J-1