MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.047 「ピンクパンサー」 (2006年 米 93分 ビスタ)

2006-05-21 01:23:45 | 2006年劇場鑑賞
監督 ショーン・レヴィ
出演 スティーブ・マーティン
    ケビン・クライン
    ジャン・レノ



昔よくTV洋画劇場でやってましたね~ ピンクパンサーシリーズ。
「ピンクの豹」「暗闇にドッキリ」「ピンクパンサー2~4」
羽佐間道雄氏のピーター・セラーズの吹き替えが実にインパクトありました。

そして今回のリメイク作は亡きピーター・セラーズに変わってスティーブ・マーティンがクルーゾー警部を演じる・・・正直あまりイメージはわきませんが、うまくハマれば新しいクルーゾー警部像が誕生し、新シリーズの可能性もあるかも?
そう思って見ると、まず気になったのがスティーブ・マーティンの不自然なフランス語訛りの英語・・・
ギャグのつもりなのか?クルーゾーはたしかにフランス警察の警部だし舞台もフランスだけど、そこまで凝るならフランス語で喋れば良いだろうしね。
お気楽なコメディなんだから別に普通に英語を話せば良いと思うのですがね。

場内は平日て事もあり、10人居るか居ないかの客数なんだですがこう言うコメディ映画は出来るだけ人が多い所で見たいもんですね。
やはり笑い声が起きる臨場感で見れば面白さも倍増しますしね。
で、この人数じゃあまり笑い声は期待出来ないと思ってたら冒頭からクスクス、ケラケラと笑い声が・・・どうやら特に前の方に居てるおばちゃんがやたらバカ受けしてる模様です。

正直、笑いすぎやで・・・予告の時から気になってたけど、一昔も二昔も前のオーソドックスな感じのコメディ。
おそらく意識的にしてるんでしょうが、あまりにもギャグがベタすぎます。
ベタ好きの私もあまりにもベタすぎて笑えなかったですわ
クルーゾーが大きな地球儀を回してれば、「あれ外れて転がる出で・・・」と予想どうり転がり、高価な壷に手を突っ込めば「抜けへんようになるで・・・」と全てギャグの予想がついてしまう!
これゃ笑えないで~ ま、苦笑いなら何回かしましたがね~
かつてのシリーズのギャグの焼き直しも多々あり、オマージュと言えばそうかも知れないけど、確信犯的なベタギャグもここまでくればシラケてしまいましたね。
ま~ これがこのシリーズの真骨頂なんでしょうけど、それは本家のピーター・セラーズだからこそのモノで、別の役者が同じ事をしてもね~ 何か違うような気がしました。

それと相棒役のジャン・レノのヤル気の無さもひしひしと伝わってきます。
旧作の中国人の助手ケイトの代わりだけど、出来ればケイトのキャラを出してほしかったな~

クライブ・オーウェンが007のパロディ見たいな役(006だって!)で登場してきますが、これを見てるとジェームス・ボンド役も合うのかな?何て思ってしまいました。
地味だけどね・・・

ヒロインのビヨンセはまるでボンドガール見たいな感じで、しかも歌を披露してくれますが、曲調がいかにも007風の曲・・・何か意識してるのかな?
上司がケビン・クライン・・・この人は味がありますね~うまいです。
旧作のハーバード・ロム見たいに今後壊れて行くんでしょうか?

ヘンリー・マンシーニのあのテーマ曲と御馴染みのアニメが健在てとこは良しとしましょう・・・まぁ、あれは当然ですけどね



★★★ 2006.5.18(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 16:45 最後列右側