kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

桂離宮・参観 4「笑意軒(しょういけん)→書院」

2015年11月16日 | 京都・桂離宮 参観
園林堂から、舟溜まりのある「笑意軒」へ


笑意軒の前面です。

桂離宮のほぼ南端に位置し、梅馬場から左に行くと「笑意軒」の前に出ます。
笑意軒前の池は一隅の入江状になっているので、船着場には二箇所の石段から
下りることができる、舟溜まりとして実用性の高いところです。


雪見燈籠

梅馬場の苑路脇にある「雪見燈籠」は、数多い京都名園の雪見燈籠のなかでも
安定感があって姿もよく逸品とされています。


「笑意軒」の扁額と、写真は五つですが「六つの丸窓」

篇額は智仁親王の御次男で、智忠親王の弟宮の曼殊院門跡良尚法親王の筆。
六つの丸窓は、それぞれに下地の組み合わせを変えるなど凝ったものであり
「四季の窓」と呼ばれていますが、名前の由来は明らかではないそうです。


口の間に続く六畳の二の間は 南側に肘掛窓があります。天井は一つの
つながりで室内を広くみせる配慮と考えられているそうです。


その中敷居下の腰壁には、市松模様の部分に金地にエンジ色のビロード
その他の部分に金箔が斜めに貼り付けられています。

襖の引き手は「櫂 (カイ)」の形になっています。
入り江状の池は舟溜りとして使われたので「櫂」の形が選ばれたようです。


口の間の杉戸の引き手は「矢」の形になっていて
手をかけるところは「矢羽」になっています。


この手水鉢には「浮月(うきつき)」の名前がついています。
手水鉢の水面に映る「月」を楽しんでいたようです。


笑意軒の紅葉した庭先から「園林堂」がみえてます。

松琴亭と同様に茶屋建築の一つで、智忠親王の代に造営されたのですが
笑意軒だけ「軒」が使われているのは、中の間・次の間・口の間・膳組の間
などの母屋の主な部分が、桂の茶屋の中で最も大きいからと言われています。

========== 四つの書院 ==========


書院全景

桂離宮の書院群は、東から古書院(写真右端)、中書院、楽器の間、新御殿が雁行形に連なって並んでいます。この形状は各書院が時を違えて次々に増築された結果、軸をずらし日当たりや風通し、建物からの庭園の眺望に配慮したそうです。


残念ながら書院の中には入れないので、通りすぎるだけでした。(;_・)


古書院の「月見台」

二の間の正面に、広縁から池に突き出すように竹簀子で作られた月見台は
月見はいうまでもなく、苑内の主要な景観が一望できるところでした。


東側からみた、古書院と月見台です。

明日は、「月波楼から中門、衝立松」です。
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