kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

あべのハルカス美術館「 円空  ―旅して、彫って、祈って―」

2024年05月18日 | 美術館・博物館

あべのハルカス美術館は、2024年3月で開館10周年を迎えました
10年ひと昔といいますが、私にもアッという間の10年でした。



開館10周年記念「 円空  ―旅して、彫って、祈って―」は
開催最終日の4月7日(日)に行ってきました。


円空は
修行の旅に生涯を捧げ、人々のために祈りを込めて生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立てたといわれ、飛神の剣のようにノミを振るい神仏を彫り続けました。

謎の多い一生ですが、その生きた証として、優しく微笑む観音像、迫力に満ちた護法神像など、今も5千体を超える神仏の像が伝わり人々に愛されています。


 第4章  祈りの森   岐阜県・千光寺
円空が住職の瞬乗(しゅんじょう)と意気投合し、しばし滞在した飛騨の千光寺に伝わる円空仏の数々です。


44 金剛力士(仁王) 立像(吽形)

開場に入って正面で最初に迎えてくれた立像は
地面に立ったままの木から掘り出されたと伝わる像です。

円空は「近世畸人(きじん)伝」の挿図のように
鉈(なた)を振るったとされています。

※ 立像の下に書かれているのは
撮影可能はこの作品と奥の第4章(千光寺に伝わる像)です。



43 両面宿儺(すくな)坐像  

千光寺を開いたとされる異形の人物。

『日本書紀』では大和朝廷に服さぬ逆賊とされているが、飛騨や美濃では土地を開拓し豊かさをもたらした英雄として伝えられている。

円空は通常の両面坐儺の姿と異なり、背中合わせではなく、正面を向いた武人の背後にもう一人の武人が負ぶさるように表現しています。

「両面宿儺(すくな)坐像」の背面



45 賓頭慮尊者座像(びんずるそんじゃざぞう)

おびんずる様と呼ばれ親しまれている仏像で、撫でるとその部位の怪我等が治る「撫で仏」として信仰されています。


47 観音三十三応現身立像(さんじゅうさんおうげんしんぞう)

観音菩薩が衆生を救済する際に


境遇や能力に応じて


それにふさわしい三十三身の姿に
応化して一切の生き物を救済するという。


48 菩薩立像(神像)

彫刻や絵画などにあらわした
神または神としてあがめるものの姿。


49 地蔵菩薩立像(じぞうぼさつりゅうぞう)

地獄に堕ちた人々を、みずから助けに来てくれる地蔵菩薩。


50 不動明王立像  矜羯羅童子  制吨迦童子

中央:不動明王立像 (ふどうみょうおうりゅうぞう)
右:矜羯羅童子(こんがらどうじ) 
左:制吨迦童子(せいたかどうじ)
  不動明王の脇侍(きょうじ)で、矜羯羅童子と対になる。


51 弁財天座像  二童子立像

中央:弁財天座像
左右:二童子立像


52 十一面観音菩薩坐像

中央:十一面観音菩薩坐像
左右:脇侍立像


53 護法神立像(1)(2)

一本の材を4つに割、木裏を前面にして作る。この像とほぼ同寸、同じ像容2体の像が高山市飯山寺にもあり、千光寺像と同材で作られたとの伝承がある。


54 護法神立像



55 金剛童子立像

石徹白の白山中居神社に金剛童子として伝えてきた童子像。


56 跋難陀龍王像(ばつなんだりゅうおう)  難陀龍王像 

八大龍王の一人。兄の難陀龍王とともに


慈雨を降らせ、飢饉 (ききん) がないようにした。


58 宇賀神像



59 烏天狗立像

大天狗と同じく山伏装束で、烏のような嘴を持った顔で


60 烏天狗立像

自在に飛翔することが可能だとされる天狗ですが
天狗といえば「鞍馬山」が思い出されます。


61 狛犬

下保白山神社に伝わった狛犬。頭上の三角帽子のように見える尖りは角を表すのであろう。胴部には、渦状の雲のような文様を表わす。


62 男神座像



63 如来座像  1・2観音菩薩像 

いずれも5センチ余りの小型の座像で、個人から寄進されたもの、円空は求めに応じてこのような小像を製作し、個人の家にも制作したのであろう。



1.旅の始まり~5.旅の終わり でした。
コメント (2)
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