あの町のはずれにあったはずの“黄泥街”という通りを探しにいった“わたし”。しかし誰に訊いてもそんな通りは知らないという。
いつも空から黒い灰が降り注ぎ、その空はつねに黄ばんだ灰色、太陽だってちっぽけな黄色っぽい球でしかない。
店先に並んでいるのは腐った果物。しかもそれさえも嗜好品で、買える者も少ない。
ごみは堆積し、糞尿は撒き散らされ、悪臭が漂い汚濁にまみれたそこでは、およそ人が口にできないものを食べ、人々は悪夢の中にまどろむ。
“王子光”という者が街を調査しに来たと聞けば、その身分を疑う者、その存在を疑う者、それは誰々の兄弟だと、飛び交う憶測や虚言妄想ばかりで……
黄泥街という通りを探しにきた“わたし”が振り返る、在りし日の街の日常のお話。
特に展開に山場などはなく、ただひたすらにイカれた街(←だいぶ控えめな表現/笑)の光景のみが描かれています。
何しろ読んでいるだけで、悪臭が漂ってきそうな描写の数々が続くので、食前食後に読むのは止めておいた方がよさそう(笑)。
<08/8/23>
いつも空から黒い灰が降り注ぎ、その空はつねに黄ばんだ灰色、太陽だってちっぽけな黄色っぽい球でしかない。
店先に並んでいるのは腐った果物。しかもそれさえも嗜好品で、買える者も少ない。
ごみは堆積し、糞尿は撒き散らされ、悪臭が漂い汚濁にまみれたそこでは、およそ人が口にできないものを食べ、人々は悪夢の中にまどろむ。
“王子光”という者が街を調査しに来たと聞けば、その身分を疑う者、その存在を疑う者、それは誰々の兄弟だと、飛び交う憶測や虚言妄想ばかりで……
黄泥街という通りを探しにきた“わたし”が振り返る、在りし日の街の日常のお話。
特に展開に山場などはなく、ただひたすらにイカれた街(←だいぶ控えめな表現/笑)の光景のみが描かれています。
何しろ読んでいるだけで、悪臭が漂ってきそうな描写の数々が続くので、食前食後に読むのは止めておいた方がよさそう(笑)。
<08/8/23>
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