黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『身代わり伯爵の脱走』清家未森(角川書店)

2008-08-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
リヒャルトの思いがけない行動に動揺したミレーユは、3日3晩厨房に閉じこもって、何かにとり憑かれたようにビスケットを作り続けていた。4日目にしてその怪異は解決したが、そこへカインが王宮からの使者としてやって来た。呼び出しに従い、フレッドとともに出かけたミレーユだったが、そこでジークから思いもかけないことを告げられる……ミレーユの存在が内外に洩れ、それを聞きつけたシアランの大公・ギルフォードから、妃に迎えたいとの政略結婚の話が舞い込んだという。それを断るのならば、今すぐ自分の後宮に入るかいずれかを選べ、と。
混乱したミレーユは、そのまま紅薔薇の宮殿の一室に留め置かれることになったのだが、自力で脱出し、そんな彼女を白百合の騎士たちも助ける。。
そんな中、リヒャルトがジークの元に現れ、今回の経緯について問いつめる。そこでジークの真意を明かされ、“ミレーユを花嫁にしてシアランに帰れ”といわれるリヒャルト。
そんな彼らの話を聞いてしまったミレーユは、彼の正体が、当時7年前に国を追われたシアランのエセルバート王太子であることを、そしてセシリアの兄であることを知る……従姉サラの殺害容疑をかけられ国外追放になっていた彼は、このアルテマリスで匿われていたのだった。
ジークの案が、リヒャルトの立場の為にも優位になる最善の策だったのだが、彼女を自分の事情に巻き込む事を恐れたリヒャルトはそれを拒否。彼は単身シアランへと向かう。その後を追うことにしたミレーユは……

シリーズ第5作。シアラン編の序章。
これまで仄めかされていたものが、ようやくいろいろ明らかに。
怒りのあまりちょっと壊れ気味だった(笑)フレッドが、どんな復讐を企ててるのか気になります~。

<08/8/24>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿