黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『春のお辞儀』長嶋有(ふらんす堂)

2014-07-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
はるのやみ「むかしこのへんは海でした」
年末や仲悪いそうに佇んで
白玉や子供は空を飛べません
ブランコしか座るところのない冬日
冬籠切手は左側に貼る
夏の夜をまっすぐ進む担架かな
猫又と気づかれなくて丸くなる
控えめな春のお辞儀を拝見す
きゃーという正しい悲鳴彼岸花
なぞなぞの答えはさかさ アマリリス ※アマリリスは逆さに印刷

長嶋さんの第一句集。
作家でもある長嶋さんですが(そして昨日読んだ「ブルボン小林」さんでもある…)、小説で描かれている世界観同様とぼけたような、でもちょっと切なさもあり、すごく楽しい句集でした(いっぱい引きたい句があるけど10句だけにしておく…)。
俳句の方が作品内の余白が大きいかなー?

<14/7/1>


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