『首挽村の殺人』大村友貴美（角川書店）

岩手県の雪深い村・鷲尻村。医療過疎地であるこの村に、東京から待望の医師・滝本志門がやってきた。ただし、急死した前任者である医師・杉総一朗の後任が決まるまでの4ヶ月だけ。
村では、巨大熊“赤熊”が出没。杉の死もその熊に襲われた為とされていた。
その熊の脅威が囁かれる中、滝本の着任以後、村では謎の変死が立て続けに起こる。やがて、滝本の妹で、杉の婚約者であった瑠華も来村。
“首挽村”と呼ばれる村の過去は、事件とどう関わるのか……

横溝正史ミステリ大賞受賞作だけあって、横溝っぽい雰囲気ではあるのですが、書かれてる人物たちがいまひとつ、薄いかなぁ(区別がつかない感じ？)、という気が；
もうちょっと物語をひっぱっていくような存在が必要かと。

<07/8/9>