黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『更衣ノ鷹 上 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2011-05-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
槍折れの達人小田平助が、尚武館道場の長屋に住み始めてから、およそ二十日が過ぎようとしていた。
佐々木磐音は、研師の鵜飼百助の元に刀を研ぎに出しに行くにあたり、平助を伴うことに。気に入らぬ相手からは依頼されても仕事を引き受けない百助だが、珍しく自ら請い、平助の刀を預かった。
その後、品川柳次郎の元に顔を出し、地藏の竹蔵親分の蕎麦屋に立ち寄った磐音たちは、両国橋に差し掛かったところで、以前、西の丸・家基の命を狙った剣客タイ捨流丸目喜左衛門高継の孫娘・歌女と遭遇。先般の磐音との闘いの折、怪我を追った高継はそれが元で亡くなったといい、磐音に対して憎しみの目を向ける歌女。
翌朝、羽根村金次郎という武芸者が道場にやってきた。三十余年前、父が道場で修行していたことがあるという彼の言葉を信じ、道場の長屋に住まわせることにした磐音。平助が相手をしたが、何故か金次郎は全力を出していない様子を感じ取り、いぶかしむ磐音たち。
小正月が過ぎて数日後、桂川国瑞が道場に現われた。家基の元に診察に出向いた折、御側用人成瀬主水匠より西の丸出入りを断られた話を告げられる。代わりに登用されたのは、田沼意次と深い交わりのある人物であり、家基に近しい者たちを遠ざけようとする老中の意図が感じられた。国瑞の予告通り、剣術指南役の任を解かれ、明後日の二の江村での鷹狩りの同行も退けられた磐音は、密かに同行することに。
そんな中、道場にも魔の手が迫り……

シリーズ第31弾の上巻。
久々に辰平が再登場!とか思っていたら、江戸でも国瑞が遠ざけられたり、磐音が剣術指南役を解任されたり、田沼の魔手が着々と侵攻;おまけにおこんさんまで~;
下巻は、どうやら(史実からして)避けて通れないアレですね…;

<11/5/27>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿