黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『金魚生活』楊逸(文藝春秋)

2009-02-04 | 読了本(小説、エッセイ等)
中国・東北部のレストランで働く、50代ながらも美しい未亡人・林玉玲は、店長から店の金魚の世話を任されていた。中国では、金魚は、その音から“金余”へと通じ、縁起が良いとされており人気があるのだ。
彼女は、夫の死後支えてくれた友人・周彬と同棲していたが、日本で暮らす娘・珊々は、頼りにならない彼との交際に反対していることから、その事実をなかなか言い出せずにいた。
やがて珊々が日本で出産することになり、その手伝いをする為、日本へとやって来た玉玲。その飛行機の中で日本国籍を持つ中国人のセレブ夫人・森田と知り合い、その後もたびたび交流を持つことに。
言葉もわからず文化にも馴染めずに戸惑う玉玲に、珊々は日本人と再婚を勧める。孫との暮らしに未練がある玉玲は、中国への帰国をためらい、言われるがままお見合いを繰り返すが……

娘の出産により来日、戸惑う環境の中でお見合いをすることになる中国人女性のお話。
本人には深刻でも、日本人の目から見ると、どこかコミカルさを漂っている感じ。 帯の“感動の恋愛ストーリー”は大分違う気がします…。
表紙の金魚の写真が、蜷川さんらしく色鮮やかで綺麗ですね。

<09/2/4>


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