黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『まるまれアルマジロ! 卵からはじまつ5つの話』安東みきえ(理論社)

2009-04-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
父親のケラはもの知りで、土の中で暮らしていながらなんでもよく知っていた。けれども、さすがに空の上の月のことはよく知らない。
そんなある日、子どもたちが月を見たいと言い出して……『オケラのお月見』、
森で卵を拾ったオオカミ。ゆで卵にして食べようと思った矢先、孵ってしまう。がっかりするオオカミに、生まれた小鳥は彼のために、好きなものになろうと決意するのだが……『オオカミの大きなかんちがい』、
他の鳥達に比べ、見た目も悪く、死肉ばかりを食べるハゲタカである父の姿にがっかりするヒナ。そんな彼に、老ハイエナは……『ハゲタカの星』、
だちょうの夫婦の卵は、孵らない卵。泣きながらいつまでも温めつづける妻にあきらめさせようと、卵を離した夫。しかし彼女は消えた卵を探し回る。
そんなところに通りかかった、親を知らずに育ったアルマジロのアルは、なりゆきで彼女の卵のふりをすることに……『まるまれアルマジロ!』、
天使から、赤ん坊をとどける役目を負った、コウノトリのストーク。
しかし、とどける先での幸福を見きわめようとするあまり、あれこれと心配しすぎて、赤ちゃんをとどけられず……『心配性のコウノトリ』の5編収録。

『頭の~』同様、動物が主人公の物語集。それぞれに卵がモチーフになってます。
ちょっと微笑ましく、ほのぼのと素敵なお話vv
下和田サチヨさんの絵もキュートで、マッチしてます♪

<09/4/7>