『人喰い鬼のお愉しみ』ダニエル・ペナック（白水社）

パリのデパートに勤める青年バンジャマン・マロセーヌの仕事は、品質管理係という名の苦情処理係……苦情をいいに来た客の前で上司レーマンにこっぴどく叱られる姿を見せ、客の同情心を煽り、苦情を取り下げさせるのが仕事。
そんな彼は、奔放な母が作ってくる父の違う個性的な5人の子供たち……ルーナ、テレーズ、ジェレミー、クララ、ちび……と、犬のジュリユスの面倒を見つつ、苦労の絶えない日々を送っていた。
そんなある日、彼の勤めるデパートで爆破事件が発生。
しかも連続して起こるその事件は、いつもマロセーヌの目の前で起こる為、容疑は彼の身に降りかかり……

マロセーヌのスケープゴートっぷりが哀れを誘います(笑)。
ミステリには少々微妙ですが、家族小説としては楽しいかも(笑)。

<07/1/29>