黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『中庭の出来事』恩田陸(新潮社)

2007-01-20 | 読了本(小説、エッセイ等)
中庭で会話する二人の女優。彼女たちが話すのは、脚本家・神谷の死について…彼は同じ中庭で開かれたティーパーティーの最中、飲んでいた紅茶に混入の毒物により亡くなっていた。彼は新作の脚本の内容で、オーディションを受けた女優3人のいずれかを強請っていたらしいのだが……という脚本について、友人・楠巴について相談している劇作家・細渕。彼は、以前同じ中庭で遭遇した若い娘の死に際の謎をヒントに、新作を考える……“中庭にて”、
霧の中を歩く二人の男。彼らは古い駅を利用した劇場を目指していた……“旅人たち”、
脚本家・神谷の書く一人芝居の最終オーディションに残った3人の女優。そんな中、神谷が亡くなった。容疑は彼女たちが憎んでいたはずの、彼の年若い後妻にもかかるが、何故か3人は彼女を庇うかのような証言を…“『中庭の出来事』”の3つのパートが絡み合いながら進行する中で、描かれる“現実”と“虚構”。

『チョコレートコスモス』に引き続き、演劇モノ。
とても目が回りそうなお話でした(……おかげであらすじが書きにくかったです/笑)。
どれがお芝居で、どれが現実なのか……そのうちにメモを取りながら再読してみたいですね~(笑)。

<07/1/20>