Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

自粛、自粛・・・いつまで?

2011-04-01 23:59:59 | Thinkings

 3月11日。日本の歴史に刻まれた、東日本大震災の発生日。その日、私は仕事の真っ最中で、小さいけれど長い揺れに驚いていました。その後に起こった津波被害に伴う一連の大災害、連日の報道にただただ戦慄するばかりでした。

 時期的には年度末、異動や退職のシーズンで、私のオフィスでも退職者の送迎会を企画していました。しかし地震直後の自粛ムードの中、やむなく中止に。
 「こんな時期ですから、そういう方はたくさんおられます。またの機会に、よろしくお願いします。」
と、快くキャンセルに応じてくれた店の声を、今でも覚えています。

 でも、その”またの機会”っていつ来るの?

 今、日本全国で自粛の嵐が吹き荒れています。歓送迎会、花見、伝統的な祭、地域のイベント、果ては結婚式まで・・・私の身近では、さすがに結婚式を自粛する例は聞きませんでしたが(むしろ、やったという話は聞いた)、市が主催のイベントは軒並み中止。地元の祭も概ね中止か規模縮小という有様です。

 ・・・本当に、これで良いのでしょうか?

 最近、ちょくちょくネットニュースでも見かける、「自粛しすぎ」という主張。これについて私も賛同します。これ以上、自粛を引きずるのは正直どうかと思うのです。

 というのは、「いつも通りの生活を送る」というのは、災害復旧支援においても大きな意味を持つからです。こう、自粛しすぎで経済を停滞させると、余計に災害復旧が遅れる結果になりかねないですよ。被災地を復旧させるのも、被災者の方の受け皿を作るのも、基盤となる経済活動が低下していては打つ手も狭めてしまいます。
 ・・・東電に関係ない地域でも節電(コンビニのネオンの消灯やこまめな電源オフ)するのは「ムダを省く」ことになるので大いに賛成しますけど、ずっと続いてきた歴史ある行事を止めるのが、被災地への配慮になるのですか?結婚式を自粛って、本人は本当にそれで良いのですかね?

 なんというか、こう「祝い事、活気を許さない」空気が蔓延している今は、絶対に健全ではないです。これ以上自粛が続くと、飲食店やその仕入れ先などの「二次被害」と、波及するマイナスの経済効果が大きな影を落とすことになりかねないんじゃないでしょうか。



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1 コメント

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Unknown (りゅー)
2011-04-04 20:12:42
最近は「被災地におくる義援金を稼いでもらうためにこっちはいろいろ金を使うべきだ」って考えて、いろいろ浪費しているぞ。
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