Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

韓国からWindowsが無くなるかも

2005-10-29 01:39:18 | Weblog
 韓国からWindowsが無くなるかもしれない。
 今やネットゲー大国として認知されている韓国ですが、その基盤であるWindowsが韓国の公正取引委に引っかかった事がその原因です。

裁定次第では「韓国からWindows引き上げ」とMS

Microsoftは、韓国の独占禁止当局がインスタントメッセンジャー(IM)やメディアプレーヤーをOSにバンドルしないよう命じたら、同国からWindowsを引き上げると脅しをかけた。

 要するに、MSは韓国のためだけにWindowsを再設計するくらいなら、市場を捨てる。と言っているわけです。事実上のディファクトスタンダードであるWindowsの市場のうち、韓国は全世界の一部に過ぎないわけですから、その判断もありと言うことでしょうか。

 私は結果云々よりも、MSのアクションについて素直な感嘆を覚えました。

「とうとうMicrosoftは、国家を脅すことができるようになったのか」と。

 確かにWindowsを失うことは、国内で築かれてきたWindows対応ソフト、周辺機器市場の崩壊を意味し、新バージョンに対応しにくいことで、海外での競争力も大幅に低下してしまうことになるでしょう。

 そんなことになれば、国家に取っての大打撃です。それこそ様々な経済活動において、大打撃を被ることになるでしょう。なんと言っても現行のPCの90%がWindowsで動いているんですから、その資産が、マシンの更新時に「ほぼがらくた」になってしまうとしたら、とんでもない大混乱になるのではないでしょうか。

 そうなってしまう可能性が大きいから、危険な賭には出てこない。多分譲歩するはずだ・・・Microsoftはそう考えて、強気に出たのでしょうが、

「Microsoftが何をしようと、われわれは審議を進め、2日の本会議で再びこの問題を議論する」と同委員会のリー・タエ・ホイ氏は電話取材の中で語った。「不公正な事業慣行と戦うというわれわれの姿勢は変わらない」

 公取委はますます態度を硬化させたようです。そりゃあ、向こうにも意地があるでしょうから、それも無理らしからぬ事です。

 Windowsという「外交カード」を持ち、国家と戦えるようになってしまったMicrosoft。彼の「国」がいかに強いか、実際に目にする機会が今回与えられたと言うことでしょう。
 対戦相手となった韓国は、世界で初めて、「Windowsをしめだした国」となるのか、それとも「Microsoftに屈した国」となるのか。どちらに転んでも、あんまりいい結果にはならないような気がしますが・・・ 

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