「シンプルなケータイがいい」
最近、何となく思っているのはそんなことで、その理由とは、結局通話とメール、たまに暇つぶしのスタンドアロンゲームにしか携帯電話を使っていないと気づいたからです。
携帯でより快適にインターネットを楽しみたくて選択したauのW51Hですが、インターネットをやめてみると月々の料金が半額になったため、ばかばかしくてやめてしまいました。自慢の高解像度液晶も、せいぜい壁紙とか写真を表示するくらいしか生かせていないのが現状。同様の理由で着うたもさっぱりダウンロードしていないし、スケジュール管理と音楽はiPodが引き受けてくれるため、最終的に「携帯でしか出来ない」通話とメール用途だけが残りました。それ以外は、今のケータイには必要ありません。そりゃ、やむを得ない事情で、ブラウザを立ち上げることはあるかも知れないですが。
そんな用途にしか使わないなら、シンプルなヤツがいい・・・いや「シンプルなケータイ」というか、より正確には「スタイリッシュなケータイ」でしょうか。もはや、「シンプル」なんていう携帯は絶滅寸前で、シニア携帯がかろうじて名乗れるくらい。他のメインストリーム機は、なんやかんやで色々と機能がひしめき合っているものです。冗談みたいに薄くても、ブラウザはもちろん、カメラやFelicaなど、一通りの機能を備えた過剰なケータイばかりです。
そう、薄さというのも一つのトレンド。二つ折りで10ミリ前後のものがよくニュースになっていますけれど、確かに薄いのはかっこいい。しかしながら、薄すぎると指への引っかかりが無いので、正直ものすごく開けづらい。店頭で触ってみたのですが、慣れないと片手で開けるのは至難の業みたいです。そういう状況に配慮してか、ボタン一発で開くようにした薄型携帯が発表されたりとか、なんというかそこまでするかという世界が広がっております。
後はワンセグも、新機種では付いているのが当たり前とでも言いたげなくらい、どのメーカーもこぞって付けている機能ですね。自分のには付いていないので、正直これはちょっと興味があります。周りからは「いや、ほとんど見ないから」という声も聞こえてきますけれど・・・たぶん、いざ付いていてもほとんど見ないというのが本当のところだと思うし、そうなった自分の姿は容易に想像できます。でも、付いているのが普通になったんなら、付いてたって良いじゃない。と、言うわけで、個人的に欲しいのはこのあたりでしょうか。
au、薄さ約12.9mmの「W61P」を2月15日より全国で発売 CNET Japan
W61Pの薄さは約12.9mmで、胸ポケットにも違和感なく収まるサイズになっている。片手で簡単に開く「ワンプッシュオープン」を装備し、薄くても開きやすいように工夫した。
「W61P」
液晶サイズは2.9インチで、最大約400カンデラを実現。美しいワンセグ画面が楽しめる。
薄くって、ワンセグでスタイリッシュ。完璧だ。私の要求にぴったりと当てはまります。でも、多分しばらく様子見です。買い換える理由も無いですし。電池もまだ3日持ちますしね。
それに、私が本当に携帯に求めているのは、こういう方向性じゃないというのは、うすうす分かっているんです。私は、通話とメールに特化・・・とまでは行かなくても、メールを快適に打てる携帯が欲しいのです。そういう意味でSoftBankの「インターネットマシン 922SH」が発表されたときは衝撃でした。スマートフォンではない通常の携帯電話だけど、QWERTYキーボード付きというコンセプトは、正に待ち望んでいたものに見えました。多分、他社も追随してくれると信じていますけれど、その願いが叶わなかったときは、あっさりとキャリア替えをしてしまうかも知れませんね。
今、携帯の多機能化で付加価値を上げる方向性は一段落したと言って良いと思います。最大のキモであったワンセグが当たり前になったことで、各社が方向性を模索しているところにみえますが・・・スマートフォンとデザインがそれになるのでしょうか。
以前は、「通話エリア」、そして「料金プラン」から「各社の色」、今となってはどれもが同じに見えてしまう携帯電話界隈。コモディティ化の果てが「無個性」というのはある意味頷けますけれど、やっぱり少し寂しいもの。閉塞感を打ち破るような、「とんがった携帯」が、今の市場にはもとめられているんでしょうかね。
上方向への指の動きが制限されるのは嫌らしそうです。
スライド式携帯ってサイコーに失敗だったと思うんだ・・・
Web機能は暇勤務を潰すのに要るなあw