現在で回っているスマートフォン、iPhone、Android、そして日本ではまだですがWindows Phone 7・・・これらには共通してアプリストアが存在します。
アプリストアを提供する事で、アプリケーションの「入り口を制限すること」、「検索性の向上」、「インストールの簡便化」、「悪意あるものの排除」等のメリットが得られます。まあ、最初の入り口の制限は、開発者からすれば「自由に開発と配布が出来ない」「オーナーの裁量一つで公開すら出来なくなる」と言う事でもありますし、アプリストアで埋もれてしまうと完全に日の目を見なくなってしまうと言うジレンマもあるものの、今のところうまく動いているように見えます。
さて、それのウェブアプリ版とも言える「Chromeウェブストア」がサービスインする兆候を見せているようです。
Google、Chromeウェブストア開店に向けて準備中（今度こそ本当に） TechCrunch
12月初旬に、おそらくChrome 8またはChrome 9ベータの公開と同時にストアをオープンするべく、Googleが準備にとりかかたようだ。
Chromeウェブストアとは、Chrome用のウェブアプリケーションのストアのこと。ウェブアプリでChrome用というのも変な話ですが、HTML 5は各ブラウザの実装ごとに動作や出来ることが大きく変わってくると言う、いかんともし難い状況なので仕方ありません。
このストアと、ウェブアプリのデスクトップショートカットを作る新たなChromeの機能と、10MBを越えるアプリを作ることが出来る新仕様の採用により、Chromeは、ブラウザでありながらアプリケーションプラットフォームとしても振る舞うようになります。これぞ、GoogleがChromeを発表したときから思い描いていた未来でしょう。
さて、ウェブアプリケーションとはいうものの、Chromeでしか動かないことから、厳密な意味でのウェブアプリの販売とはちょっと違うような気がします。より厳密にはChromeアプリケーションストアかな？
とは言え、この試みが成功すれば、HTML 5の仕様が一気にGoogle色一色に染まる可能性も出てくるわけですよね。今のばらばらの状況よりは良いかもしれませんけれど、それに伴ってブラウザやサービスも大きく淘汰・・・というよりもGoogleによる、より一層の支配体制が強まるような気がして何となく怖いです。
