Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ホームサーバーの夜明けはいつ?

2009-10-30 23:08:15 | Thinkings

 いくら「モバイル環境でのネット利用がこれからのフロンティアだ!」と言っても、やっぱりスタンダードな固定回線+PCのネット環境というのは便利なものですね。もともとそういう環境向けにウェブページが設計されているということもありますけれど、回線速度と広いデスクトップはどうしても魅力的。iPhoneでのブラウズは場所を選ばないので便利ですけれど、使い勝手はどうしても劣りますものね。

 というわけで、家庭でウェブ閲覧の中心としては、やはりPCになると思われます。ネットブックをうまく活用したりすることによって、一人一台とは言わないまでも、家庭内に数台のPCがあることはすでに珍しくなくなっていることでしょう。
 最近では、PC以外にもPS3やWiiでもネット利用が可能になってきていますし、家庭内での回線利用台数は今後も増えていくことが予想されます。

 一般的に、そのような状況でどのように回線を”分配”しているか、と申しますと、フレッツなどの回線事業者から提供されるモデムのルータ機能を利用するか、もしくは個別にルータを買ってくる場合がほとんどだと考えられます。無線LAN環境がかなり一般的になってきましたが、その場合は主に後者ですね。家電店のネットワーク機器売り場に行っても、無線ルータが花盛りになっています。

 さて、先に分配という言葉を使ったのには訳があります。そう、ルータを利用している時点でLAN、つまりホームネットワーク環境を構築しているにもかかわらず、それがいまいち使われていないような気がするのです。それぞれの機器がルータを踏み台にして、単独でネットを利用しているだけ、と言うのが一般的なホームネットワークの姿なのではないでしょうか。

 せっかく各社がホームサーバー用OSを提供しているのだから、例えばこんな仕様を使ってホームサーバーを作ったら面白いんじゃないだろうか、と思った次第です。

インテル、「マイクロサーバ」の設計仕様を標準化へ CNET

 引用が難しいので割愛しますけど、要するに、消費電力が少なく、かつそこそこ高性能なサーバーの設計仕様を標準化するから、うちのCPUをガンガン使ってくれ、と言う事です。主に大量に使う業務用で、ブレードサーバーの置き換えを狙ったものと見られますが、これを家庭用のシングル使用用途に置き換えることで、それなりに魅力的なホームサーバープラットフォームになるのでは、と記事を読んでいるときに思った訳です。

 とはいえ、ホームサーバーを作ったとしても、使用用途がデータ置き場かメディアサーバー以外に思い浮かばないのが困ったところ。実は私もファイルサーバーを導入しているのですが、母艦のデスクトップとノートPCの間のデータ移動に使うくらいで、まともに運用が出来ていません。いや、まあそれが出来れば十分なんですが。

 やはり、ホームサーバーを売り込むためには何らかの布教活動が必要ですね。例えばこんなのとか。あるものは有効に使いたいのが人情ですが、いかんせん、それも必要があればこそ。ただ、必要の喚起のために、新しいサーバーの形を提示するのは決して悪いことではないと思いますよ?



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