Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

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AMD Fusion APU、エントリー機市場を荒らせるか

2011-02-22 20:55:20 | PC

AMD Fusion APUと言えば、AMDがATIを買収したときからずっと言われ続けてきた「GPU内蔵CPU」が漸く形になった、初めてのCPUです。AMDはAPUって胃痛いみたいですけどね。登場したとき、このブログでも紹介しています。

これまで、省電力・低価格のエントリーマシンといえば、インテルのAtomの独壇場でした。しかし、いかんせんパワーに欠けるのは否めず、用途が大きく制限されていたのは事実でしょう。

そんな中、AMDが発表したFusion APUは、チップセット内蔵と考えると実にパワフルなGPUと、エントリー向けとしては十二分な処理能力をひっさげて登場。当初はレノボがノートPCのラインナップを発表したにとどまりましたが・・・とうとうデスクトップ製品もお目見えした模様です。

レノボ、AMD Fusion APU搭載の液晶一体型PC PC Watch

レノボ・ジャパン株式会社は、AMDのFusion APUを搭載した18.5型ワイド液晶一体型PC「Lenovo C205」を3月11日より発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は50,000円前後の見込み。

と言う事で、液晶一体型のエントリー機のリリースが発表され、次はコンパクトデスクトップかな?と思っているのですが。

ただ残念なことに、インテルのSandy Bridgeに押されているのか、対応製品があまり出てこないのが悩みどころ。自作界隈でも大きな存在感を、とは行かないようです。やはりエントリー向けよりもメインストリーム向けにインパクトのある製品が出ないことには注目度は稼げないんでしょうねえ。

しかしながら、価格も安く、パフォーマンスもそれなりに稼げて省電力なFusion APUは、対応機器さえ増えて来るならば面白い存在になれると思うのですが・・・。全体的にPCの価格が下がる中、変な言葉ですが、「二台目としてのエントリー向けPC」という需要は確実に存在すると思うのです。「ヘビーユースはしない二台目でもそこそこのスペックは欲しい、Atomでは物足りない」と思っている層の受け皿にぴったりではないでしょうか。
ただ、インテルがAtomに大きなテコ入れをしてこなければ、という話なんですけれどね。



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