Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

次のレガシー候補はVGA 2015年でサポート終了か?

2010-12-10 23:59:59 | PC

レガシーフリーと言う言葉を聞いたことがある人は、結構PC歴が長い人、そして興味がある人に限られると思います。

かれこれ10年くらい前のこと、USBポートが本格的に流行りだしたことで、これまで様々なデバイスとPCをつないできたシリアルポートやパラレルポートに、次々と戦力外通告が下されていきました。たとえば、初期の頃のデジカメやPDAは、D-Subと俗に言われるシリアルポートで通信していましたが、その通信速度はとんでもなく遅かったものです。USBはその通信速度に加え、取り扱いのしやすさにおいても旧世代の通信規格を蹴散らすには十分な性能を持っていましたから、あっという間に普及していったのです。

さて、そのレガシー、つまり旧世代の遺産を無くしたシンプルなPCを目指した取り組みの標語がレガシーフリーという言葉。USBへの依存と共に存在感を増し、ついにはそのレガシーフリーという言葉すら過去の遺産へとなってしまった今になって、また新たなレガシー認定が出てきたようです。

インテルやAMDら、VGA規格のサポートを2015年までに終了へ engadget

AMD、デル、インテル、レノボ、サムスン、LGが共同でディスプレイインタフェースのデジタル化推進を宣言しています。宣言によれば、各社は今後 DisplayPortやHDMIなどのデジタル規格に注力していくとのこと。反対に言えば、VGAやLVDSといったアナログ規格は、DVI-Iも含め、今後サポートされなくなっていくということになります。おそらく一番関心を集めるであろうVGAについては、インテルとAMDは2015年までに製品での採用を終える予定。

と言う事で、今後のディスプレイ及びPCの接続ポートからVGA端子が消えていくのは時間の問題なようです。VGAを使うのはテレビにノートPCを繋ぐときだけですので、私個人としては特に困ることはないでしょうし、一般的な用途で使用しているユーザーにとっても、特に困ることはない話です。なぜならディスプレイ接続「だけ」の話ですからね。今使っているPCとディスプレイは1対1で滅多につなぎ替える事なんて無いでしょうし、今後買い換えるとしても、ディスプレイとはセットである事が多いでしょう。また、ノートPCには関係ない話ですしね。
ビジネス用途にしても、新しいPCでVGA端子しかないディスプレイを使い続ける理由がいまいち思い浮かびませんし・・・特に混乱は無いのでは?

ただ、精神的な面で言いますと・・・栄華を誇った規格の終焉だと思うと、何となく寂しいような、それでいてほっとするかのような、不思議な気分になりますね。



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