Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

AMDからもGPU統合CPUがついに発表

2011-01-04 20:18:07 | Technology

AMDといえば、言わずと知れたx86系CPU二大巨頭の小さい方。かつて、インテルとAMDがGPUを作ってなかった頃、AMDがグラフィックスチップ二大巨頭の小さい方であるATIを買収したことで、こういう未来は予測され続けてきました。むしろ、その実現はライバルのインテルよりもずっと早いと思われていたと言っても過言ではないんですけど・・・

ついにFusionがきた──AMD、「Zacate」「Ontario」発表 ITmedia

APUは、CPUとGPUを同じダイに「融合させた」とAMDが説明する新世代のCPUだ。AMDはこのタイプの製品をAPU(Accelerated Processing Unit)と呼んでいる。

初めて市販されるAPUとして登場したのは、“Bobcat”という開発コード名で呼ばれてきたモバイル向けのラインアップで、「Zacate」「Ontario」という開発コード名で呼ばれてきたモバイルデバイス向けのモデルだ。

インテルがすでにCoreシリーズの一部の製品でラインナップに加えている、「グラフィックスコア統合CPU」が、ついにAMDからも登場です。しかも、インテルは統合とは言え、CPUのケース内にCPUコアとGPUコアをそれぞれ独自に搭載する形なのに対し、AMDのAPUはそれぞれのコアレベルで統合しているという触れ込みです。

また、それぞれのキャラクターも違います。

インテルのCoreシリーズは、言わずと知れたメインストリーム向け。しかしながら、AMDは低価格帯のネットブックやモバイル機器をターゲットに、低消費電力を重視して設計されている模様です。
GPUをCPUに統合することで設置面積や重量を抑えられるわけですから、低価格モバイル向けという方向性は正に正道と言えそうです。このところインテルに押されっぱなしだったAMDですが、Atomが陣取っているバリューモデルでは漸く巻き返しが出来るかも知れませんね。

私個人としては、APUを使った省スペースデスクトップやファイルサーバー、テレビに接続して使うミニマム機の登場を期待したいです。マザーボードがどれくらい小さくなるか分かりませんが、「3.5インチHDDくらいの大きさで、USBでメインPCと繋ぐと外付けストレージとして動作し、そのままリビングでテレビにつなげてWindowsを起動、メディアプレイヤーとして楽しむ」とか出来たら欲しいですなあ。

なんにせよ、「小さい」「省電力」という単語に最近はワクワクしますね。ただ、やっぱりメインマシン用ではないので、Coreシリーズに対抗できるラインナップも期待したいところです。



最新の画像もっと見る