Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Chromeは現在どうなっているのか

2008-11-25 20:15:10 | Thinkings

 「あのGoogleのブラウザ」という何とも大きな鳴り物入りで、このブラウザ業界に参入してきたChrome。ところが、一つ前の記事でも書きましたが、Googleは以前としてライバルであるFirefoxと提携し続けています。そして、その理由として一番考えられるのが、「Chromeのシェアが思ったよりも低いから」・・・。
 ここで疑問に思ったのが、Chromeの実際のシェアってどんなものか?ということです。・・・ちなみに、私はPCが壊れて以来、Chromeをインストールすらしていませんが、世間様ではどれくらい使われているか、果たしてIEやFirefoxとちゃんと戦えているのか、そのあたりをさくっと調べて見ましたが・・・

Firefoxシェア20%超えもIEは純減、Chromeは… - 10月ブラウザシェア  マイコミジャーナル

W3Counter October 2008

Usage share of web browsers Wikipedia(English)

 結論から申しまして、惨憺たる結果です。まだベータ版だということも差し引いても、あれだけ世間から注目されたブラウザにしては何とも不遇な結果。挙げた以外にもいくつか統計のページを回ってみましたが、2008年10月のブラウザシェアのうち、Chromeの占める割合はわずか0.74%・・・1%にも達しておらず、統計によってOperaと抜きつ抜かれつの熾烈なデッドヒートを繰り広げております。
 もうちょっと全体的な話をしますと、IEとFirefoxは、二勢力の内訳にばらつきが目立つものの、併せて90%のシェアを分け合っているところは共通しています。そして、残りの10%のうちの3~6%をSafariが占め、残りをその他全部で分け合う形です。そんなわけで、ブラウザのバージョン別で統計を取っているW3CounterではChromeは10位圏内にも入っていないのです。

 正直な感想を言うならば、ちょっと意外です。IEとFirefoxの圧倒的シェアは仕方ないとして、Safariと戦えるくらいのシェアは確保できているかもしれないと思っていましたから。これではGoogleがFirefoxを手放せない理由もわかるというものです。

 近いうちにChromeの新しいβ版が公開され、Linux版も不完全ながら動いたとの報告がありますので、これから普及期に入っていくのかもしれませんけれど、当面の間この情勢は動かないかもしれませんね。
 ・・・某ネットニュースのパネリスト達の一部がChromeを絶賛していましたが、果たして彼らはまだ使い続けているのでしょうか。非常に気になるところです。

 あと、あんまり関係ないですが、Linuxのシェアも2%位というのはちょっと驚きでした。ubuntuがあれだけ注目を集めていたり、「職場の周りはLinuxばっかりでWindowsは少数派」とのたまう人が、とあるアレゲな雑談ページにいましたのでそんなものかと思っていたのですが・・・やはり周りの環境によって生じる隔たりというのは予想以上に大きいと言うことでしょうかねえ。私も一度、周りをよく見回してみた方がいいのかもしれません。