Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

自動車の死角をなくす技術

2008-11-17 21:34:42 | Technology

自動車が足として使われ出してからずいぶんとたちますが、これまでに様々な部分で改良が進んできましたが、中でも注目されるべきことに安全面があります。たとえばシートベルトにエアバック、バックミラーやバックモニター、サイドミラーなど。これらは、事故の起こる確率を減らす、起きたときでも人を守るために考え出されたものです。今では、バックモニターはまだしも、今挙げたものが一つでも着いていない車に乗るのはいやですね。

 さて、いろいろと進化してきた車ですが、今にいたって未だ解決されていない問題があります。基本的に「中に乗って動かす」ものですから、どうしても「外装に遮られて見えないところ」が出てきます。つまり死角の存在です。
 思わぬところで思わぬところをぶつけてしまう原因になっていた死角ですが、それがある意味無くしてしまうかもしれない技術が公開されたようです。

富士通研、リアルタイムで立体的な車両向け全周囲モニタ実現技術を開発 マイコミジャーナル

今回の技術は、4つのカメラによる周囲の路面映像を撮影するところは同じだが、それをFPGAで1枚の全周囲画像に変換、その後、富士通マイクロエレクトロニクスのカーナビ・ダッシュボード向けLSI「MB86R01」を用いて、仮想立体曲面に仮想投影し、見たい視点からの映像に変換、ユーザーは感覚的に見たい部分を立体的に切れ目なく表示することができるようになるというもの。

 詰まるところ、一画面に前周囲の状況を、自然な形で映し出す技術です。魚眼レンズの様にゆがめて全周囲の映像をつなぎ合わせ、たとえば普通に走っているならば、前方を中心に左右を広げ、バックしているならば前から見ているように後ろ側を映し出すと行ったように、シーンによってリアルタイムで重点視界を切り替えることができるみたいです。

 これによって、たとえば大型トラックの巻き込み事故や、駐車場での事故が減るといいですけれどね。

 ・・・こぼれ話として。
 最初全周囲モニターと聞いたとき、一番最初に思い浮かんだのはZガンダム以降のコクピットでした。あの、球面の内側全部がモニターになっているアレです。なんだかんだ言って自分がガンダム世代だと言うことを思い知りました。