坊っちゃん入るべからず・・・南四丁目発by Ken's Channel

北の街札幌。ランと登山と旅日記。
YOUTUBEチャンネルもやっています。(^^)/
「北海道山日和」

日本百名山最難関 幌尻岳・・・チロロ林道コースで行く。後編

2024-09-09 11:10:28 | 登山
ヌカビラ岳の肩から山頂まではハイマツの間を縫って行くとすぐである。
テントが一張りあったが三角点だけで山頂の標識は見当たらなかった。
8時22分にヌカビラ岳に到着し、給水だけして先を急ぐ。次は北戸蔦別岳である。
この時、ヌカビラ岳からは幌尻岳は見えたが、途中の7つ沼カールあたりには雲が出てきていたので、この先は曇るかなと。
ここから先は尾根歩きだ。晴れていれば周囲の日高の山々を見ながら、または遠くは大雪の山々などを見ながらの尾根歩きとなるのであるが、
北戸蔦別から戸蔦別岳へはすでにガスの中に入った。北戸蔦別から標高にして100mほど下る。左側には見事なお花畑が広がるが、
今回は時間が押しているのと、ガスっているのでゆっくり撮影は出来ない。所々に腰以上のハイマツ帯が出てくるが
登山道としてははっきりして歩きずらいということはない。一番下ったあたりから少しずつ上り始め、途中幌尻山荘への分岐点を過ぎてさらに登る。
戸蔦別岳へは急登という感じではないが、標高にして150mほど登り返すと山頂に到着した。9時50分に到着した。

戸蔦別岳山頂と幌尻岳方面は真っ白で、北戸蔦別方向だけかろうじて見える程度だった。
ここから幌尻岳への稜線は日高山脈の主稜線から西に外れていく。そしてここからが幌尻岳への核心部分に入っていく。
標高1959mの戸蔦別岳山頂から再度稜線を下っていく。左手にはカール地形で有名な「七ツ沼カール」を見ながら歩く。
標高の一番低いところで1730m程まで200mくらい下るのである。ヤマップなどで見る七ツ沼カールは、皆さん高い所から撮影するのか
稜線上でも結構近くに見えるまで下る。時期的に眼下に見える沼にあまり水はなかった。そしてここから怒涛の登り返しが始まるのだ。
標高にすると200mほどであるが、ここまで10km以上歩いてきての急登はかなりキツく感じる。
やっと思いで登り切ったピークはまだ幌尻岳ではなく、ここからニセピークと戦わないといけない。
データで見ると ニセピークと言われるピークは本峰の前に一つなのだが、実際は小さいピークもあるので遠く感じる。
なんといってもガスっているので本峰が見えないのもメンタル的にきつい。途中、本峰から戻ってくる人に尋ねながら行くと
やっとその山頂が見えてきた。

11時37分 日本百名山 幌尻岳山頂到着。

他の方の登頂と山頂の標識をSNSなので見てきたが、その前に自分自身でくることができたことに感動した。
山頂はガスって真っ白で、周囲の景色が見れなかったのは残念であるが、七ツ沼カールとその稜線が見れたので良しとしよう。
時間との戦いで山頂でサッとご飯を放り込んで来た道を戻ることにする。

帰り道で大変だったのは、なんといってもヌカビラ岳からの下りだろう。疲労に加えて膝の痛みもあったので、あの急な長い下りは本当に嫌になった。
ニノ沢出合いまで下りた時には本当にホッとした。そして取水施設からの残り3kmも嫌になるくらい長く感じた。
幸いにも多くの登山者が入っていたせいもあるのか、ヒグマとの遭遇もなく(もちろん警戒はしながら歩いたが)無事に戻ってくることができた。
上りでへばった相方が本峰に行けず、単独で下山したが、無事に戻ってきてくれていた。
そして最後まで一緒に行動してくれた友人夫婦にも感謝である。


最後の林道を歩きながらしばらく登山はいいかなと思っていたが、このブログ
を書きながらまた来年(今年はもういいが)天気が100%良い時にチャレンジしたいと思った。花畑も見たいし、紅葉も見てみたい、
何よりあの美しくも壮大な稜線を見ながら歩いてみたい。


人気ブログランキング

最新の画像もっと見る

post a comment