千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

楽しい1日でした。

2013年10月01日 | Weblog
いよいよ10月のスタート、衣替えでもありますが、台風の影響か・・・今日は10月にしては気温が上がりました。
朝、ご法事がありましたが、まだ夏物の着物で失礼させていただきました。

今日は先月に雨のために延期になっていた三用小学校の全校遠足があり、浦佐城跡を登り、毘沙門堂や千手院の歴史を散策しました。
私はご法事のため、途中から合流させてもらいました。



浦佐城三の丸跡から。
写真の左端の山の下あたりが三用小学校になります。



先生や父兄を含め、約90名で登ってくれました。



山頂で浦佐城・薬師様の会のSさんから城跡の特徴や歴史、見える山々のことについてお話しをしてもらいました。
今日はちょっと暑かったですが、生徒の皆さんも一生懸命に耳を傾けてくれました。

ふと思ったのは、この地点に子供とはいえ約90名が楽々と座ることができるということは、単純計算で浦佐城跡全体では軽く1,500~2,000人は収容できることが分かりました。

お話しのあと山を下りるわけですが、やはり山城跡です。滑りやすく、子供、大人共々慎重に足を運びました。

下山してからはお昼休憩の後、私の方から千手院と毘沙門堂のことについて簡単にお話をさせていただきました。
1年生から6年生までいたので、果たして私の話がどこまで伝わったか分かりませんが、今は分からなくても、きっと大人になった時の糧になるはずだと思います。

今日、私がとくに子供達に伝えたかったのは、毘沙門堂境内のケヤキのこと。
境内には樹齢300年、400年というケヤキが何本もあります。これは県内でも、いや近県をみても浦佐の毘沙門堂だけでしょう。

毘沙門堂はケヤキで建てられ、何百年経った後には必ず建て直したり、修復が必要になる。
そのために境内にケヤキを植えて、ご神木として守っていること。

これは何百年後のことを考えていなければできないことです。
もちろん「今」を生きることは大切ですが、先人達は自分たちがいなくなった後のことまで考えて物事に取り組んでいること、目先の利益、自分の損得だけにこだわらない、大きな物事の視点があったのだということ。

今の時代にそぐわない・・・と思われる方もあるかも知れないが、私はそのようなスタンスで物事を捉えられることはとても大切だと思っています。

少年少女よ、大志を抱け!!!