セミの鳴き声

気がつけば8月も残すところ約1週間。
家の隣の森で鳴く蝉も、アブラゼミからツクツクボウシへと主役の座が交代し、近づく秋の足音が聞こえるようになってきました。
朝の空気も涼しさを増して、耳からだけではなく体全体でも去り行く夏を感じられます。
とはいえ今年は、そのセミの鳴き声の中に「選挙演説」の声も混じり、8月末の「衆議院選挙」に向けて
街中の選挙熱は上がる一方です。

先日、ある党のマニフェストが配布されており、自分も入手しました。
帰りの電車の中で読んだところ、以前の選挙公約のように、「○○党は日本をこう変えます！」といった
耳障りの良い言葉がたくさん並べられていたのですが、そうするための財源や、方法、スケジュールは
ほとんど書かれていませんでした。
限られた時間や紙面で、具体的な実現案までを語ることが難しいのかもしれませんが、
少なくとも「マニフェスト」という表現をするのであれば自分はその部分に一番興味があります。

各政党の耳障りの良い言葉だけに辟易しているのは、自分だけではないと思います。
政党の掲げた目標に対して、責任を持ってどんな方法でいつまでに実現してくれるのか、
またその達成度合いをどう的確に判定してくれるのか。
その上で、どの政党、候補者に投票すべきなのかを判断したい。と考える人も決して少なくないのでは無いでしょうか。

セミに負けじと、選挙演説の声を競い合う各政党。
厳しい残暑の中勝ち残るのは、一体どの政党になるのでしょう。
マニフェスト見比べながら、自分も真剣に判断したいと思います。