自己満日記

最近疎遠になっている方への情報発信のため、
また、低下した自分の記憶力補助のために気づいたことを記録します。

顧客情報

2005-07-02 06:23:28 | Weblog
「大変です!!部長。当行でも顧客情報が5万人分どこに行ったかわからないそうです」
「なに?うちもか。とりあえず「行内で誤って廃棄した可能性が高く、外部へ情報が流出した懸念は低いです」とでも言っとけ」
「でもいいんですか?よく調べないままそんなこと言って」
「いいも何も、どこでもそう言ってるんだから大丈夫だよ。ましてや「絶対流出してない」とは言ってないだろ。もし今後流出した証拠でも出てきたら、その時に謝ればいいんだ。万が一「可能性は低いですが、流出も考えられます」なんて言ってみろ、同じ意味なのに受ける印象がぜんぜん違うだろ。」
「そうですよね。どこでも同じようなこと言ってるし、それにどこから漏れた情報かなんて、これだけあったら分からないですよね」
「そうそう。むしろいいタイミングだよ。昔から「木は森の中に隠せ」と言うだろ。これだけ似たようなニュースがあったら、顧客も「またか」と思うだけだ。まして、アメリカでもクレジットカード情報流出の事件もあるし、今がいい時期なんだよ。」

これだけ銀行・信金で同じような問題があると、裏でこんな会話があったんじゃないかって勘ぐってしまいます。それにしても、問題のあった金融機関全てがこれだけ杜撰な顧客情報管理をしていたとはとても思えません。もし言ってることが全て本当だとしたら、むしろその方が怖いですよ。顧客情報をぜんぜん重要だと思ってないわけですから。「氏名、住所、生年月日、口座番号、預金残高」などの情報がどこかに漏れてたとしたらどうでしょう。クレジットカード情報のように直接ネットなどで利用することはできないにしても、どれだけお金を持っているかが一目でわかってしまう訳ですから、様々な商品・株・金融商品の販売なんかに有利に使えそうです。うん?金融商品?もしかして、流出した情報を他の金融機関で密かに利用してたりして。だから、自分のところから流出したからと言ってもお互い様でそれほど驚かなかったなんて、ちょっと考えすぎでしょうか。