新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

燕岳登山2018.10.7-8 詳報(写真付き)

2018-10-09 | ハイキング・登山

無事燕岳登山から帰ってきました。

以前アルペンバスでキャンセル料を取られたので、今回は融通のきく、高速バスの新宿白馬線にしたのだが、近くの人の席などがうるさくて、リーダーともどもほとんど眠れなかった。満席ということだったが、キャンセルがあって、乗車停留所を過ぎたら、空いている席に移ってもよいと言われた。

安曇野穂高には予定より少し早く4時5分ごろ到着。予約券を出して、荷物を自分で引き出した。別便で同じところで下車なさった方が、穂高駅に行くとおっしゃる。私は定期バスの穂高駐車場が、安曇野穂高停留所と同じかと混同してしまっていたのだが、その方のおかげで、バス停が違うことに気が付いて、私たちも穂高駅に向かった。穂高駅はその道沿いにまっすぐバスの進行方向に行けばよかったし、5分かからないくらいで着いた。

定期バスは数日前までは一部道路の崩落で夜間通行止めと言っても朝の6時までだったので、第一便は運休とのことだった。一応いつまで夜間通行止めなのか、安曇野市役所に問い合わせたら、崩落のセンサーを取り付けていて、その日には終わって、通行止めも解除になりそうだとのことだった。

前日ホームページを見たら、通行止め情報に乗っていなくて、燕山荘のホームページでも通行止め解除とあったので、ほっとした。

穂高駅は5時発の予定で、他の登山者の方々と待っていたら、5人ならタクシーで同じ料金で行くよ、とタクシーの方が話しかけてきた。もう一人いたらいいのだけれど、と思って若い女性がいらしたので声を掛けたが行先が違っていた。そのうちにもう一人男性が見えたので、声を掛けたら、ご一緒してくださるとのこと。実は私たちは有明荘に温泉セットを預かってもらって登山する予定だったから、タクシーだと早く着きすぎるのだけれど、、、と思いつつ少しおまけしてくれるというので5人で登山口に向かっていただいた。定期バスももう待機していたけれど。狭い道をくねくねと走りながら、定期バスはすごく混んで荷物も膝に乗せないとならないから大変だよ!と教えてくださった。その時は本当なのかしら?と思いながら聞いていたが、宿でご一緒した方から、確かに大変だったとお聞きした。朝5時頃到着する登山電車で来る人も大勢いるし、車できて、駐車場が心配なので、このバスに乗り換える人もいるらしかった。有明荘で見ていたら、臨時バスが何台も走っている様子だった。こんな人出だとは思わなかった。

ということで私たちは有明荘で5時半ごろには到着してしまった。真ん中に座った方は辛かったかもしれないですね。先に降りる関係でドア側に座らせていただいてありがとうございました。でもタクシーで行ったので、6時40分ごろには登山開始できましたね。

有明荘のあたりでは強風が吹いてどうなることかと思った。6時開館を待って、荷物を預けトイレをお借りし、温泉の更衣室でタイツをつけて出発。

中房温泉の登山相談所で登山カードに記入して、係の人にお渡しして、登山道脇に進んだ。大勢の登山客がいらした。途中のどの駐車場も満杯のようだった。

登山道に入るとほとんど風もなく、こんなに急だった?と思いつつ、予想以上の気温の高さに、最初から終わりまで汗だく。タイツいらなかったかも。

突端からの急登でハアハア言いながらも、第一ベンチに到着。水場から登ってくる方がいらしたが、毎度興味はあるがかなり下るのでパス。

第2ベンチ

この辺りの紅葉

第3ベンチ

合戦小屋でのスイカならぬ栗白玉ぜんざいで英気を養い、何とか登りきることができた。しかし、こんなに暑いならスイカを出してくれたら良かったのにね。

花崗岩の岩の道

合戦小屋の上からは展望が開けてくる。

 ダケカンバが雪で横向きになっている。

道の脇には、コケモモの実(写真なし)の他にシラタマノキの実の白色とピンクが見られた。

燕山荘とテントが見えてきたが、まだまだ階段が沢山見える。

燕山荘直下の花畑の咲き残りのヤマハハコ

予想通りに12時前に到着。6時半ごろ出発したので、休憩入れて5時間半くらいはかかってしまった。燕山荘についてまずは受付。部屋を教えて頂くが、靴は部屋の所に置くように言われて、全部を持って行ったが、崖地に増築された3階部分(といっても地面に続いているので一階ともいえる)のカイコ棚の下の部分に通された。上でなくてよかったわ。何しろもう足が痛くて登るのはこりごり。

登山中は降りる人も結構いて、前日は強風と雨で大変だったとか。宿はさすがに空いていたらしい。

部屋で一休みしたかったが、雲が上がってきていたので、食べ物と水をもって、すぐに頂上を目指してでかけ、これまた急斜面では息を切らせながらも山頂にたどり着いた。9月中旬でも咲き残りのコマクサが見られたというブログ情報があったので咲き残りあるかしらと思ったが、高山植物は全く見られなかった。

北燕岳 疲れすぎていく気が起こらなかった。

表銀座コース方面

川の下流が大町方面か?

奇岩の連なり

いるか岩

 

眼鏡岩(窓の間から燕山荘が見えている。)

山頂の標識(小さいですね)

幸い天気が崩れることもなく、晴れていたが、山並みの頂上付近は雲がかかっていて、槍ヶ岳も見えず、富士山も見えなかった。しかし少し低いところの紅葉はきれい。

夏はコマクサの群落で彩られそうな花崗岩の砂地と下の方の黄葉

夕焼けは食事時間が早くて(到着順?)4時半だったので、見なかった。食事の前に小一時間ほど寝てしまったら、夕食の時に急に気持ちが悪くなり、申し訳ないが残してしまった。まあ、吐くようなことにはならなくて助かった。軽い頭痛も始まったので、高山病の症状だったかもしれない。

宿は3畳に6人と言われたが、残りの2人は実際は来なかったので、3畳に4人でまあまあ、ゆったり眠ることができた。私にとってここの枕は眠りやすかった。

夕食後少し外に出て、星空を見たが、まだ消灯前で明るくて、それほどは見えなかった。

4時ごろから周りがバタバタしだして、私も外に出て見たが、意外に寒くなく、新月だし満天の星が見られたが、あっという間に電気がついてしまって、またよく見えなくなってしまった。私のカメラではほとんど撮れなかった。手動で設定することも可能のようだが、まだ研究していない。

5時半ごろ日の出というので早い時間の朝食を取ろうとしたが、身支度を整えていたら間に合わず、次は5時半という列に早めに並んだら、窓際の席になって、雲海の上が赤くなってきたのが見えた。

雲海が山の上まで一面に広がって、日の出は6時ごろになって、食事を終えて部屋に戻り、上着を羽織って外に出たら、日の出の瞬間を見ることができた。

振り返ると、槍ヶ岳がモルゲンロートで赤く染まって感激。

南側に回ると燕岳も赤く染まっていた。

さっさと降りようというリーダーの一声で、支度を整えて、出発。洗面所の水は飲めますということで水筒に詰めた。凍結することもあるから、前日に確保するようにと出ていたが、この日は暖かく、凍ることはなかった。

昨日うつさなかった広場の標識

登る人も多くて、すれ違いに時間がかかったが、トントンを下りていく。往きには気づかなかったが、槍ヶ岳がずいぶん長く見えていた。往きには雲がかかっていたのかもしれない。

合戦小屋にはあっという間についたが、リーダーはコーヒーを、私はココアで一息入れた。

富士見ベンチを探したが見逃してしまった。結局雲が厚くて富士山は見られなかった。

途中の赤と緑が入り混じったカエデ

行きは息が切れて大変だったが、下りは3時間半で10時ごろには有明荘について、温泉を楽しむことができた。行きは中房川の流れも目に入らなかったが、きれいな川です。

中房温泉の庭の花

時間があるので、おそばを頂き、中房温泉に戻ってバスを待ったが、すでに4、5十人の列。

カンカン照りの広場で、定期バスの手順の悪さにへきえき。

何しろ、バスは何台も止まっているのに、2台目は下から登ってきたバスに決まっていたのか、乗せず、遅れてきたバスにやっと乗れた。1台目が12時5分発が15分発くらいで2台目にのれたのは12時半過ぎ。3台目はどのくらい後になったのかしらね?

そうそう広場に係の人がいるのだから、お金を徴収して発券しておけば無駄な時間がかからないのに、運転手さんが一人一人全部やるので、それも時間がかかる原因だった。

バスは膝の上にザックなど置かないとならなくて、補助席の方はお気の毒だった。それでもバスの中ではほとんど熟睡。

私たちは高速バスの発車までかなり時間があったから良いようなものだけれど、電車の時間が決まっている人にとっては迷惑な話だ。もっと早い高速バスがないかと思ったが、午後便は15:32発のこれしかないのだった。駅のベンチで待っていたら若い女性も同じバスに乗ることが分って、リーダーがバス停を確かめに行ってくださった。その女性、まだ登山初めて間もないころに友人と日帰り登山をなさったとか。すごい体力です。今回は一泊されたそうだが。行きはバスが予約できなくて、電車で来て松本あたりで一泊なさったとか。結局直前にはキャンセルありましたが。

穂高でかなりの時間つぶしをしてから、大町方面からのこれまた遅れてきたバスに乗った。私は禄山美術館位行ってもよいかなと思ったけれど、時間で焦っても困るからやめておいた。レンタサイクル屋さんが何軒かあったけれどね。

そうそう穂高神社の前の安曇野穂高のバス停で待っていたら、柔道家の篠原信一とカメラを持った一団がその辺を歩き回っていて、私たちにもインタビューしてきた。若い女性もいたから、私は撮られたかどうかわからないけれど、ツバクロに行ってきたと話した。

先ほど調べたら、彼はこの辺りが気に入って、住宅を購入し、定住を目指しているのだそうだ。多分地元のウェブニュース紙か何かだろう。

渋滞の中2時間遅れで新宿到着。高速バスも停留所ごとに乗車の人を確認し、現金払いの人のお金を受け取り、荷物を入れたりするので、時間がかかる。降りるときも同じでそれだけでも余分に時間がかかるが、休憩時間は渋滞が分っていてもサービスエリアで15分とか20分の休みをとるのだった。

反省、帰りは電車にすべきでしたね。連休最後の日だったから。往復割引につられて、往復バスにしてしまったが。。。

まあ、いろいろ勉強になりましたが、最高の天候に恵まれて、今年一番の山旅になりました。

親の面倒を見てくれた家族に感謝です。既に筋肉痛始まっています。

追記:燕山荘の水は飲めると言われたのだが、水場らしいところが見当たらなかったので、どうしているのかなと思って調べたら、340メートル下の水場からポンプで揚水していると書かれていた。冬は凍るので水を止める作業をするとか。冬場はタンクの水だけになするそうだ。大変な努力で水を確保しているのですね。

 

 


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