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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

8インチのフロッピー

2007-07-03 23:24:05 | ●Weblog
 倉庫の書棚にもう四半世紀近く眠っているのは分かっていたけど、隣のNY地図帖を取り出したら張り付いてきたのでケースを開けてみた。8インチのフロッピー・ディスク。3.5インチ盤の約4倍の表面積。それで容量はたしか640kどまり。手書きラベルの「YOUKARA」というのは、84年頃に出た日本語ワープロのパイオニア。MS-DOSの出現とほぼ同じ頃だったはず。そうか、原稿の手書きをやめてもう四半世紀、漢字を忘れるはずだ。NECの98Eにドライブをブラ下げて、2年は使ったかな。という思い出浮かれより、8インチ・フロッピーを読み取れる環境って、まだどこかにあるんだろうか。今のところ、人生最後の宮仕え時代の原稿が入っているだけに、どうしたものかと酒を呑み始めてしまった。AppleⅡは訳なく残っていても、DOS-V以前のNECは全部捨てちゃったからなあ。ただ、いくつかのMS-DOSプロンプトをまだ覚えているのには笑った。「ver」「cd」「dir」「autoexec」などなど。マイクロソフトとNECがひとり勝ちの、楽しい時代だった。ちなみに、ハードディスクなるものを初めて買ったのは忘れもしない88年、スイングジャーナル社の『新・世界ジャズ人名辞典』巻末の来日ミュージシャンのデータをまとめるため。みどり電子のSASI/20MHzが、な、なんと9万円。そういえばあのディスク、見かけ上のデータ消去をしただけでゴミ出ししちゃったけど、誰か読んでたりして。あと、ゲイリー・トーマスの懐中時計というのを、関係各位諸氏はご記憶ですか。これも一緒に出てきた。ともあれ、こうして面白い物が次々と姿を現すと、かなりハマりそうで怖い。次なるターゲットは、初代カセット・ウォークマンとプレスマン(これはつい3、4年前まで引き出しにあった)。初代キャノン・オートボーイは元箱付きを冷凍保存中。という風に物をつかんでいたところで、それがお宝番組で珍重されるのは、孫ひ孫の時代。ま、そのための準備と言えばいいわけもたつか。

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