勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン(2008年)

2008年05月01日 | 邦画
大ヒットテレビドラマ「相棒」の映画化です。

大人気の東京マラソンの他、2004年から2005年にかけて何件かあった、イラクにおける日本人人質事件も取り入れるなど、時事ネタをタイムリーに取り込む「相棒」ならではの展開。しかし、テレビとは違い、スケールは大きいいです。映画化ということで、これまでのテレビシリーズに出た出演者を大量動員しています。これだけの出演者を、上手くはめたと思います。

ネタバレになるので、敢えて多くは記しませんが、突っ込みどころは当然あります。簡単なところでは、片山雛子が襲撃されるシーンで、警護の警官が車を降りて応戦しようとしていますが、警護の基礎の基礎がなっていません。あの場合、警護対象者の片山雛子を警護していた者たちは、直ぐに車を反転して、襲撃場所から立ち去るべき。もう少し言うと、折角、警護対象者を警護車両から降ろしていたんだから、同じ車列に居るのは無意味。他の手段で、目的地に行くべきです。あと、襲撃側も、本気で襲う気なら、進路は塞いでいましたが、退路を断つ様に道を塞ぐべき。ちょっと、足りないですね。

それにしても、「踊る」シリーズに始まり、「アンフェア」とか、「TRICK」とか、テレビドラマの映画化は多いですね。テレビ局も、映画の持つコンテンツとしての潜在力を期待していると言う事の表れですね。

ところで、この手の刑事モノでは、何で、小料理屋が出てくるんでしょうね? 「はぐれ刑事純情派」シリーズ然り。って言うか、それだけかな? 何れもテレビ朝日の作品なので、テレビ朝日の趣味なのでしょうか?

3万人のランナーと、15万人の観衆を襲うということになっていますが、途中まではそう言う雰囲気満々だったんですが、何故だかいつの間にか、その話は曖昧に。そう言うところなどで、多少微妙なところはありますが、テレビシリーズ同様、上手く時事ネタを取り込むあたり、結構、面白いです。最後、犯人が捕まってからも、話の後段という感じで、結構長いストーリーがあるんですよね。また、このシリーズの一般的傾向として、最後は必ずしも完全なるハッピーエンドと言う感じでも無いところも、作品としては中々良いです。

タイトル 相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
日本公開年 2008年
製作年/製作国 2008年/日本
監督 和泉聖治
出演 水谷豊(杉下右京)、寺脇康文(亀山薫)、鈴木砂羽(亀山美和子)、高樹沙耶(宮部たまき)、岸部一徳(小野田公顕)、木村佳乃(片山雛子)、西村雅彦(鹿手袋啓介)、原田龍二(陣川公平)、六角精児(米沢守)、松下由樹(武藤かおり)、津川雅彦(瀬戸内米蔵)、 本仮屋ユイカ(守村やよい)、柏原崇(塩谷和範)、平幹二朗(御厨紀實彦)、西田敏行(木佐原芳信)、有森裕子(本人役)

[2008/05/01]鑑賞・投稿


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