勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ユナイテッド93(2006年)

2006年08月16日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ユナイテッド93

---感想---
まだまだ生々しい記憶のアメリカ同時多発テロ。その犠牲となった航空機の内、唯一、テロリスト達の目的を果たせなかったとされるユナイテッド93便の乗客たちの活躍を描いた作品です。先ごろ、アメリカ同時多発テロを思い起こさせる、イギリス航空機テロ未遂事件があったばかりで、まだテロとの戦いが終わっていないことを実感させられました。

映画化に際しては、軍関係者、管制官など、関係者への膨大なインタビューが行われ、尚且つ、ほぼ全ての遺族の合意を得て、撮影に入ったというほど慎重を極めています。キャストも、リアリティを出すために、航空業界での業務経験のある俳優・女優を使ったり、当時その状況に対応した実際の管制官や軍人を起用し、且つ、背景に流れる音声は実際の交信記録が使われていたりしています。

それだけ気を使った事もあり、非常にリアル。映画というより、ドキュメンタリーと言った趣です。管制機関・軍の混乱、機内の絶望的状況など、非常によく描かれています。ユナイテッド93便機内にいた人々は、もちろん全て亡くなっているので、描かれた機内の状況がどの程度事実に即しているか判らないところはありますが、どこかで誰かが見ていたのではないかと思うほどのリアルさでした。また、ユナイテッド93便には、日本人留学生が搭乗していましたが、その人物らしき東洋人の出演者もしっかりいました。

上映中、ずーっと、ドキドキしっぱなしで、結構疲れました。結末はわかっているはずなんですけどね、それでもです。リアルを追求したと言う監督の意図通りに、中に引き込まれてしまいました。あれから5年経ちましたが、まだ生々し過ぎて、まだ5年という感じです。最近は、ロンドンでやはり同様の航空機を使ったテロ未遂もありましたしね。この秋には、やはり同時多発テロ関連の『ワールド・トレード・センター』も公開されます。こちらは、WTCに救助に趣き、その崩壊に巻き込まれたいた港湾警察官の実話です。こちらも見てみようと思います。

英語版HP:United 93 from Yahoo!

日本公開年 2006年
製作年/製作国 2006年/アメリカ
監督・製作・脚本 ポール・グリーングラス
出演 コーリイ・ジョンソン、デニー・ディロン、タラ・ヒューゴ、サイモン・ポーランド、デヴィッド・ラッシュ

[2006/08/16]鑑賞・投稿


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (mig)
2006-08-17 09:25:48
リアルでしたね、、、、

リアルすぎて感じ、辛かったけれど、

観ておくべ気作品だと感じました



TBありがとうございます☆
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Unknown (Cyber)
2006-08-17 17:01:08
はじめまして。TBありがとうございます。



確かに、本当に辛い、目を背けたくなるような映画でしたが、

だからこそ、しっかりと目を見開いて観るべき映画だと思いました。



あの惨劇は、もうすぐ5年経過する今でも忘れられませんから…
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TBありがとうございました (ミチ)
2006-08-17 22:40:01
こんにちは♪

結末が分かっているのにドキドキが止まらずとても苦しい鑑賞でした。

5年という歳月は長いようでいて、遺族の方たちには短かったでしょうね。

このように誠実に映画化されたことは事件を風化させないためにも良かったのでしょう。
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Unknown (ケント)
2006-12-25 21:59:51
こんばんは、ケントです。TBお邪魔します。
この作品を観て、米国の航空管理の異常さや、軍隊の
連携の悪さなどが分かりました。
なにかあってからでは遅いのですが、歴史とは多くの人の犠牲を強いるものなのでしょうか。
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