落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

尖閣ビデオ流出・名乗り出る

2010年11月10日 | 政治・外交
やはり内部関係者 尖閣映像流出 5管苦悩「言葉ない」 2010年11月10日(水)15:29 産経
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20101110136.html

 ■本部、否定一転認める
 ビデオ映像を流出させたのは、やはり内部関係者だった-。沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を撮影したビデオ映像がインターネット上に流出した事件で、10日、第5管区海上保安本部の神戸海上保安部(神戸市)職員が「自分が流出させた」と上司に名乗り出たことは、海保の関係者へ大きな衝撃を与えた。幹部らは「言葉が見つからない」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 同本部の40代の主任航海士が「流出させた」と上司に名乗り出たことが一斉に報じられた同日午後、同保安本部は、「5管の職員ではない」といったん否定。その後事実関係を認めたうえ「本人が自分が流したと言っているらしいが、判断はすべて捜査機関に委ねている」と強調するなど、混乱ぶりが浮かび上がった。

・・・(中略)・・・

 ◆公判維持難しい
 海保職員の聴取を受けて堀部政男・一橋大名誉教授(情報法)は「『職務上知り得た秘密を漏らしてはならない』と定めた国家公務員法違反に抵触するかどうかが問題になるが、最高裁はその『秘密』は非公知かつ保護するに値すると認められたものに限ると判示している。ビデオ映像はすでに国会議員には放映されており、非公知性の点で『秘密』と言えるかどうかはなはだ疑問だ。逮捕したとしても公判維持をするのはかなり難しいのではないか」と話している。


それに、映像では明らかにシナ漁船が巡視船に体当たりしているのが明白であった。中共は「損害賠償せよ」と云っていたが、まるでヤクザの言いがかりだ。
このビデオを見てだれが被害を被ったのか。嘘を公言する中共と、秘密裏に処理しようとした日本政府に跋扈する中共政府の代理人だ。
上司に流出を告白した主任航海士は「内部告発」を行ったと見ていいのではないだろうか。

与那国島に陸自配備

2010年11月10日 | 政治・外交
「宮古島以西は『防衛上の一種の空白地域』だった」とは・・・
シナ尖閣海域領海侵犯事件は、当方のような防衛音痴にもいろいろと国防について教えてくれた。

与那国島に陸自200人配備へ…対中警戒を強化2010年11月9日(火)03:04
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20101108-567-OYT1T01307.html

 防衛省は8日、鹿児島県から沖縄県にまたがる南西諸島周辺で中国海軍の活動が活発化していることに対応するため、陸上自衛隊に「沿岸監視隊」(仮称)を新設し、警戒・監視態勢を強化する方針を固めた。

 日本最西端の与那国島(沖縄県)への配備が最有力となっている。尖閣諸島を含む東シナ海での中国艦船の動きをレーダーで監視するのが主任務となる。米軍とも情報交換することで、日米防衛協力にも資することが期待される。

 防衛省関係者によると、新部隊は200人規模の「中隊」程度となる見通し。同省は2011年度予算の概算要求で、部隊配備検討のための調査費として3000万円を計上している。

 陸自の南西諸島の防衛態勢は、沖縄本島に約2100人の部隊を置いているのが最南端だ。空自のレーダーサイトは沖縄県内に沖縄本島、久米島、宮古島の3か所あるが、宮古島以西には部隊は置いていない。海自も周辺海域でP3C哨戒機による警戒監視活動を1日1回行っているが、全体として「防衛上の一種の空白地域」(10年版防衛白書)となっているのが実情だ。


そもそも「尖閣諸島」とは

Google Map より

「尖閣」ってどんな所? 国が年2450万円で“賃借”…上陸は禁止 2010.11.10 01:41 産経
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/101110/trd1011100147000-n1.htm

 中国漁船と海上保安庁巡視船との衝突で注目を集める沖縄・尖閣諸島。調べてみると、日本固有の領土でありながら私有地のため上陸は禁止され、一目見るだけで280万円近くもかかる孤高の地であることが分かった。(夕刊フジ)

 尖閣諸島は魚釣島、北小島、南小島、久場島、大正島という5つの島と3つの岩礁で構成される。明治時代に福岡出身の実業家・古賀辰四郎が大正島以外を開拓し、アホウドリの羽毛採取やかつお節生産といった事業を興した。
 明治末期の最盛期には99戸248人が移住したが、1940年には資源の枯渇や渡島の燃料調達が難しく、無人島に。古賀家が78年に旧知だった埼玉県の個人に売却し、現在に至る。
 登記簿によると、現在の所有者は同県内で不動産賃貸業などを営む男性。
 男性は2002年から魚釣島、北小島、南小島を総務省に賃貸。3島を管理する内閣府は「平穏かつ安定的な維持管理のため賃借している」と説明し、年間約2450万円の借地代を男性へ支払っている。
 大正島は国有地だが、久場島は男性の母親名義で、1972年から防衛省(旧防衛施設庁)が賃借し、「黄尾嶼射爆撃場」として米軍に演習場として提供。だが、79年以降は使われていない。

 この尖閣に行き、上陸するには、どういう方法があるのか。
 内閣府は「上陸は、平穏かつ安定的な維持管理のため、何人も禁止している」と説明。人の行き来は年に1回、海上保安庁の職員が灯台の保守管理で上陸する程度という。
 「日本の領土なのにおかしな話です」と憤るのは、日本最西端・与那国島の実業家、新嵩喜八郎氏(63)だ。
 新嵩氏は30年以上前から領土保全運動のため尖閣諸島に通い、魚釣島の灯台建設や管理にかかわってきた。だが、使用する船が使用目的外や近海を航行する設備を満たしていないなど、海保が船舶安全法違反を厳格に適用するため、同乗者を募ることはない。
 同法に従って尖閣を見に行くには、かなり大きな船の調達が必要で、新嵩氏は「まず(調達は)無理でしょう」というから海路はあきらめるしかない。
 一方、日本の領土問題をルポした『誰も国境を知らない』(情報センター出版局)の著者で旅行作家の西牟田靖氏(40)はこう話す。
 「2006年、取材で与那国島を訪れた際、『行ってもいい』という船主を見つけたが、『スケジュールがいっぱい』という理由で断られた。そこで那覇から小型機をチャーターして島の上空を約25分間旋回してもらった。魚釣島はかなり大きい島だが、人の住めるような場所ではない」
 ちなみに当時、航空会社から提示されたチャーター代金は最大3人乗りで、56万~62万円。現在、この航空会社は事業を行っていないため、那覇空港から別会社のヘリコプターをチャーターし、石垣空港経由で15分間、尖閣を旋回すると約275万円ー。
 尖閣は政治的にも経済的にも日本で最も行きづらい領土となっている。


尖閣諸島の所有者について (Wikipedia)

大正島は国有地。他は私有地であり、2002年より日本国が賃借している[5]。総務省は2002年に賃借契約を結び年間約2400万円で賃借(魚釣島2112万円、南小島188万円、北小島150万円)とされる。久場島は在日米軍が使用している。

もと尖閣諸島を開拓したのは福岡県八女市出身の実業家古賀辰四郎であり、1870年代後半に八女茶の販路拡大の為に沖縄に進出、高級ボタン用の夜光貝の輸出で富をなした。東シナ海の島の開拓にも乗り出し1895年(明治28)に政府から尖閣諸島を無償貸与されカツオ節工場やアホウドリの羽の加工場を設け、一時は280名あまりの島民が暮していた。1932年に長男善次に当時の価格で1万5千円で払い下げ(現在の約2500万円、大正島を除く)となり、第二次大戦中の1940年代前半に事業中止にともない無人となる。その後妻が所有し、1970年代に親交のあった埼玉県内の結婚式場経営者に約4600万円で譲渡。