落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

新学期

2007年04月10日 | 日常・身辺
 窓から見える歩道橋を小学校の入学式を終えた晴れ着のお母さんと新入生が帰ってくるのが見えた。花曇りの暖かい日で背景の桜も満開で入学式にふさわしい。
 自分の入学式の記憶では、当日雨であった。校庭の水たまりに桜の花が散り敷いていた。母は鮮やかな空色の着物と藤色の羽織を着ていたのを覚えている。教室に入ると油引きの床の匂いや父兄の晴れ着のナフタリンの匂いが入り交じっていたのを思い出す。私は幼稚園の後半は行っていないのでやや人見知りがつよく、また早行き(3月生)でもあり大勢の同級生に圧倒される気弱なこどもであった。・・・(とHPに書いている)

 まだ米の占領下にあったが、周囲は戦争の面影も見られず落ち着いていたように思う。少し先輩の方々の話ではGHQの教育方針で軍国主義復活を極力抑えるべく不穏な文言やページに教科書に墨が塗られていたり、仇討ちをテーマにした物語や絵本は処分されたそうだ。自分たちの歴史教科書では既に修正済みの新しいものであった。その内容は現在明らかになってきているように日本がひたすら侵略を繰り返し朝鮮や支那を不当に弾圧したというものだ。高校に至るまでその考え方で統一されてきていた。

 GHQの政策は農地解放や財閥解体などその後の日本の発展に寄与したものもあったが、昭和憲法や教育面では歪んだものになり、日本人の伝統を重んじる精神や家族郷土を守る独立精神を弱めた。
 昭和27年にサンフランシスコ条約が発効して独立国としてスタートしたものの、日米安保も締結された。軍隊の重装備をしない代わり経済発展を重視して今日に至っている。国同士のお付き合いも結局は人間同士のお付き合いの延長だ。品行方正な国もあればヤクザな国もある。それぞれに表と裏がある。所有欲、妬みや恨みはつきもので長い間にはギクシャクするし、国のありようも変わってくる。支那の経済発展、軍事脅威は増すばかり、一方世界の保安官たる米はかつての勢いにかげりが出ている。

 今日の新入生が中高年になる頃、日本はどんな国になっているだろうか。