観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメはカニハンター

2019-11-30 19:00:11 | 秋の藤前干潟

※ 稲永公園の断水のお知らせ ※

12月2日(月)は、稲永公園の水道施設取替工事が行われるため、園内全域で断水するそうです。

稲永公園や庄内川護岸に来る予定のある方はご注意ください。

(※野鳥観察館は休館日です。)

 

 

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時29分 潮位229cm

今日の干潮時間13時58分 潮位110cm

 

今日は雲が少しありましたが、日差しを暖かく感じる日でした。

庄内川河口の干潟が出てしばらくした頃に、野鳥を見に出掛けました。

 

干潟に向かっている途中、様々なカモを観察できました。 

現在、庄内川河口で最も多く観察できるカモの仲間であるオナガガモ↓。 

近年、飛来数が増えているオカヨシガモ↓。 

マガモのペア↓。 

潜水採餌ガモの中では最も多く見られるスズガモ↓。 

 

そして、干潟が近づいてくるとズグロカモメが何羽か飛んでいるのが見えました。多い時は10羽以上のズグロカモメが飛来していました。 

ズグロカモメは干潟の上を見ながら飛んでいます。 

下をじっと見ながら飛び・・・、 

カニを見つけると、翼を広げたまま横向きになり・・・、 

そのまま急降下します。あまりに急なので、カメラが追いつきません。 

こうやって、干潟にすむカニ(ヤマトオサガニ)を捕まえます。

捕まえたカニをくわえて飛ぶズグロカモメ↓。 

この後もズグロカモメの狩りを何度も見ることができました。

 

また、干潟ではハマシギも観察できました。

天気が良い日が続いたせいか、今日は昨日よりさらにハマシギの飛来数は少なくなりましたが、護岸近くでも餌を食べていました。  

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ4、カンムリカイツブリ104、カワウ1,948、ダイサギ3、コサギ37、アオサギ46、マガモ7、カルガモ35、コガモ5、オカヨシガモ16、ヒドリガモ2、オナガガモ749、キンクロハジロ45、スズガモ181、ミサゴ16、シロチドリ53、ダイゼン3、ハマシギ371、イソシギ4、ユリカモメ7、セグロカモメ10、オオセグロカモメ1、カモメ5、ウミネコ10、ズグロカモメ20

 

【来週末(12/7)に「渡り鳥調査隊」を開催します。】   

来週末(12月7日(土))に「藤前干潟の渡り鳥調査隊」を名古屋市野鳥観察館で開催します。

みどころは、きれいな繁殖羽になったカモの仲間、多くのミサゴ、カンムリカイツブリです。

ハマシギの群れが飛ぶ様子や、ハヤブサやチュウヒなどの猛禽類も見られると良いな、と思っています。

川沿いは寒いですので、参加される際は暖かい格好でお越しください。

ご参加をお待ちしています。→詳細はこちら(PDF) 

 

明日の満潮時間 9時09分 潮位216cm

明日の干潮時間14時35分 潮位117cm

 

※明後日(12月2日(月))は休館日です。

明後日の満潮時間 9時51分 潮位204cm

明後日の干潮時間15時19分 潮位123cm

 

3日(火)の満潮時間10時39分 潮位193cm

3日(火)の干潮時間16時22分 潮位128cm

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快晴

2019-11-29 20:14:18 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時09分 潮位248cm

今日の干潮時間13時23分 潮位102cm

 

今日は寒かったですが、久しぶりに気持ちよく晴れ、野鳥観察館からは西に鈴鹿山脈がしっかりと見えました。

しかし、鈴鹿山脈の山々には観察館からはまだ雪は見えません。(御在所岳では、初雪は観測されているようです。)

今のところ、野鳥観察館周辺から見える山に雪があるのがはっきりと分かるのは白山です。(白山は野鳥観察館より少し下流に行って、北を見ると奥の方に見ることができます。↓は11月26日撮影。)

 

今日は、確認できたハマシギの飛来数は昨日より少なかったですが、護岸近くで餌をとっているのを観察できました。 

今日観察できたシギ・チドリは、ハジロコチドリ1、シロチドリ8、ダイゼン2、ハマシギ508、イソシギ1 でした。

 

また、ミサゴがダイブするのも何度か見ることができました。 今日は20羽のミサゴをカウントしました。

ミサゴが川に飛びこむと大きな水しぶきがあがりました。 

見事、魚をゲットです。 

また、カワウの大群が追い込み漁をしているのが午前中と午後に見られました。特に午後の漁は野鳥観察館のすぐ前を通過していったのですが、真っ黒な塊が近づいて目の前を通っていくように見えて迫力満点でした。

少し前からカワウの中には、頭や足の付け根が白色の繁殖羽になった個体が見られるようになっています。カワウの繁殖期はそろそろ始まるはずです。 

 

稲永公園では、小鳥たちの鳴き声がよく聴こえました。

シジュウカラ↓。 

シロハラ↓。 

この他、ツグミ、ウグイス、メジロ、コゲラ、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、ハシボソガラスなどを観察しました。 

(今日の野鳥の写真は、来館者の方々に提供いただきました。)

 

明日の満潮時間 8時29分 潮位229cm

明日の干潮時間13時58分 潮位110cm

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冷たい北風

2019-11-28 19:22:27 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 7時49分 潮位240cm

今日の干潮時間12時48分 潮位 93cm

 

今日は北や北西の強い風が吹き、お日様も照らず、寒い日でした。

今年はまだ暖かな日が続いていましたが、こんな風が吹くといよいよ冬が来ると感じます。

冬の藤前干潟名物である冷たい伊吹おろしを味わえるのも間もなくでしょうか。 

 

風は強かったですが、今日も干潟が現れると多くのハマシギが飛来しました。

今日のハマシギのカウント数は1,206羽でした。 

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ101、カワウ3,390、ダイサギ2、コサギ15、アオサギ36、マガモ6、カルガモ17、コガモ19、ヒドリガモ3、オナガガモ555、キンクロハジロ565、スズガモ145、ミサゴ19、チュウヒ1、シロチドリ21、ダイゼン36、ハマシギ1,206、ユリカモメ8、セグロカモメ30、カモメ9、ウミネコ76、ズグロカモメ16

 

明日の満潮時間 7時09分 潮位248cm

明日の干潮時間13時23分 潮位102cm

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本日もハマシギの群れが

2019-11-27 20:04:55 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時27分 潮位251cm、17時51分 潮位242cm

今日の干潮時間12時11分 潮位 85cm

 

お昼過ぎからは日が差す瞬間もありましたが、今日も空は薄暗く、特に午前中はどんよりとしていました。

しかも、開館直後、野鳥観察館の窓から川を見ていて気付きました。

昨日まで観察館の正面にあったミサゴの木がないことに。

どこに流れていったか探したところ数百メートルも上流にあるのがわかりました。

 

今日は新月。干満の差が大きくなる大潮の時期にあたります。

ただ、今の季節は昼間の引き潮時はあまり潮が引きませんが、夜の引き潮時に大きく潮が引きます。

ですので、昨日の夜の干潮時間の後の満ち潮時に上流へ運ばれていったのではないかと予想しています。

このミサゴの木があるおかげで、ミサゴの姿やミサゴが魚を食べている様子をいつもより近くで観察してもらえていたのですが、遂に流れていってしまったことがわかり、朝から残念な気持ちになりました。

 

しかし、今日も干潟を見るとハマシギがいっぱいで、1,000羽以上をカウントしました。

そして、久しぶりに大きな群れで高いところを舞うのを観察できました。 

この前にハヤブサの姿を確認しているので、恐らくはハヤブサが出たのではないかと思います。

今日観察できたシギ・チドリは、ハジロコチドリ2、シロチドリ26、ダイゼン50、ハマシギ1,033 でした。 

 

野鳥観察館前では、ヒドリガモのペアが泳いでいるのを見ることができました。

オス(↓の上)はきれいな繁殖羽になるまでもうちょっとです。

また、そのすぐそばの捨石の上では、ハシボソガラスが流れ着いた魚を水の中から拾い上げてつついていました。 

 

さて、名古屋市は昭和50年(1975年)から約5年に1回、名古屋市内の野鳥生息状況調査を行ってきました。

前回(9回目)の調査は2014年4月から2015年3月の間、市内の51か所で行われており、この結果が「名古屋の野鳥2014」として下記のウェブサイトで公開されています(8回目までは冊子にして販売されていましたが、9回目は販売されずネット上での公開となりました)。

名古屋市HP 『名古屋の野鳥2014』(2014年度野鳥生息状況調査報告)

※なお、8回目(2008年度)の調査結果をまとめた「名古屋の野鳥(第8版)」は現在も野鳥観察館等で販売中です(1冊1,000円)。

名古屋市の探鳥地ガイドとしてもおすすめです。

 

そして、10回目の調査がこの11月から始まっています(調査期間は来年10月まで)。

市内の51か所を約50人の一般の調査員さんがそれぞれ担当地をもって調査を行っています。

約5年前の前回の調査結果とどう変化しているのか、はたまた変化していないのか、これから1年間の調査が気になるところです。

 

上記の51か所の調査地の中には、国指定藤前干潟鳥獣保護区の範囲の中にある「庄内川河口」、「新川河口(南陽海岸前含む)」、「日光川河口」、「庄内川(明徳橋~庄内新川橋)」の4か所も含まれています。

このブログ「観察館日記」では、野鳥観察館前の庄内川河口の野鳥の様子を主に紹介していますが、11月24日(日)と25日(月)の新川河口の様子を今日は最後にご報告します。

(※新川河口の調査地はごみ埋め立てから逃れた藤前干潟部分を含んでいます。)

24日も25日も新川河口の干潟が出ると庄内川河口の干潟から700~800羽のハマシギや、ダイゼンの群れが移動してきました。

(庄内川河口の方が干潟が先に出るので、通常、ハマシギなどは庄内川河口にまず飛来し、その後干潟が広がる新川河口などに移動していきます。)

干潟が遠かったので、ハマシギたちは点々に見えました↓。

庄内川河口より多く観察できるのがスズガモ↓。24日、25日は1,000羽ほどのスズガモをカウントしました。

また、カンムリカイツブリやハジロカイツブリも庄内川河口より新川河口に多く見られます。

カンムリカイツブリ(↓)は100羽以上をカウントしました。

盛んに潜っていたハジロカイツブリ↓。

新川河口にもミサゴの木があり、2羽がとまっていました。この時期は新川河口でも多くのミサゴを観察できます。

 

明日の満潮時間 7時09分 潮位248cm

明日の干潮時間12時48分 潮位 93cm

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ハマシギが1,000羽を超えました。

2019-11-26 17:40:27 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間11時32分 潮位 78cm

今日の満潮時間17時18分 潮位244cm

 

今日は薄暗い曇りのお天気。

昨日までより気温は上がりませんでしたが、この時期としては例年よりまだ暖かいように感じました。

 

開館直後、すでに現れていた庄内川河口の干潟を野鳥観察館から見ると、導流堤脇の干潟(庄内川右岸)に大きなハマシギの群れを観察できました。

その数は約1,200羽。

1,000羽を超えるハマシギを記録したのは、今季2回目です。

その後、干潟が広がると、ハマシギは庄内川左岸や新川右岸にも分散し、小さな群れになって飛んだり、餌を探していたりしました。

 

また、ズグロカモメも干潟のあちこちで観察できました。

↓の写真に写るズグロカモメは2羽とも若い個体です。

ズグロカモメがカニを食べている様子を何度か見ることができました。

さらに、ダイゼンもカニを食べていました。

(※ハマシギ、ズグロカモメ、ダイゼンの写真は来館者の方に提供いただきました。)

 

先週末から700~800羽程度のハマシギが確認されていますが、今日はさらにたくさんのハマシギを見られて、個人的には嬉しい日でした。

ちなみに、最近はカワウも多く、数千羽が干潟を黒く埋め尽くす光景が見られます。

さらにこのカワウの群れが帯状に長ーくつながって飛んでいく様子には来館者の方がびっくりされていたりします。

 

今日の最後は、11月24日(日)に稲永公園の上を旋回していたハイタカです。

近年、ハイタカを見る機会が多くなったとよく聞きますが、生息数が増えているのでしょうか?

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ48、カワウ3,520、ダイサギ7、コサギ5、アオサギ30、マガモ9、カルガモ1、コガモ37、ヒドリガモ2、オナガガモ503、スズガモ79、ミサゴ26、オオタカ1、シロチドリ7、ダイゼン42、ハマシギ1,261、ユリカモメ21、セグロカモメ17、オオセグロカモメ2、ウミネコ42、ズグロカモメ9

 

明日の満潮時間 6時27分 潮位251cm、17時51分 潮位242cm

明日の干潮時間12時11分 潮位 85cm

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