観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

1月最終日は穏やかな日

2018-01-31 18:53:35 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 6時00分 潮位242cm
今日の干潮時間12時02分 潮位 79cm

 

1月最終日の今日は風がほとんどなく、穏やかなお天気で、久しぶりに鈴鹿の山々がきれいに見えました。

お天気が良かったからか来館者の方が多く、また、岐阜の専門学校の学生さんたちがバードウォッチングに訪れていました。学生さんたちは、館外や館内でとても熱心に野鳥観察をしていました。

 

今日は1,000羽以上のハマシギが観察できましたが、残念ながら護岸近くにはあまり飛来しませんでした。

また、土曜日(27日)までは5羽が確認できていたダイシャクシギですが、昨日は1羽しか確認できず、さらには今日は1羽も確認できませんでした。

 

野鳥観察館前の護岸近くでは、カモたちが採餌などをしているのを観察できました。

ヒドリガモの群れ↓。

オス(左)のヒドリガモに泳ぎ寄るメス↓。この後、横に並んで、2羽一緒に頭を下げて泳いだりしていました。

マガモの群れ↓。

キンクロハジロのぺア↓。

 

昨日に引き続き、カンムリカイツブリも護岸のすぐ近くで観察できました。

カンムリカイツブリのお尻辺りから伸びる足が分かるでしょうか。カンムリカイツブリの足は、身体の後ろについています。

この足を上手に使って、勢いよく水に潜ったり、水中で泳いだりします。

 

護岸の岩場ではイソシギが餌を探していました。

その近くでは、ハシボソガラスが足を泥だらけにしながら、干上がった魚を食べていました。

 

稲永公園の中も今日はとても穏やかで、小鳥の声がよく聞こえました。

ジョウビタキのメス↓。激しく鳴きながら、ルリビタキを追いかけている場面も観察できました。

芝生の上を歩きながら餌を探していたアオジ↓。2羽で行動していました。

そして、こちらは・・・、正面顔でわかりにくいですが、ビンズイ↓。3羽で松林の下を歩いていました。

 

また、今日は野鳥観察館前でハイタカが小鳥を捕まえているのを観察できました。翼で獲物を隠しながら羽を少しむしった後、去って行ってしまいましたが、残った羽根から推察すると、捕まったのはヒヨドリのようです。

 

さて、今晩は皆既月食が見られるそうですね。何とか雲が出ないと良いなと思いますが・・・。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ36、カンムリカイツブリ185、カワウ6,000、ダイサギ1、コサギ16、アオサギ15、マガモ8、カルガモ60、コガモ46、ヒドリガモ35、キンクロハジロ16、スズガモ386、ホオジロガモ2、ミサゴ7、ハイタカ1、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ84、ダイゼン92、ハマシギ1038、イソシギ2、ユリカモメ43、セグロカモメ5、オオセグロカモメ2、カモメ26、ウミネコ1、ズグロカモメ9

キジバト、コゲラ、ハシボソガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、アオジ など

 

明日の満潮時間 6時56分 潮位244cm
明日の干潮時間12時43分 潮位 70cm

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雪降る干潟

2018-01-30 17:42:14 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間11時15分 潮位 91cm
今日の満潮時間16時55分 潮位220cm

 

今朝、名古屋市内ではうっすら積雪していたところもあったようです。

庄内川河口周辺は積雪はなかったようですが、お昼過ぎ頃から雪がちらほら降ってきたかと思ったら、だんだん強くなってきて、一時は吹雪いていました。

ちょうど干潟が干出しており、干潟に雪が激しく降っている中で、ハマシギ、ダイゼン、シロチドリが餌を探しながら歩いている様子を観察できました。

今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ37、ダイゼン63、ハマシギ427、イソシギ2、ダイシャクシギ1 でした。

 

お隣の稲永ビジターセンターのスタッフさんも先日、チャレンジしていたのですが(詳細はNPO法人藤前干潟を守る会のブログ)、

スマートフォン用の簡易的なマクロレンズで、雪の結晶を撮影できないか試してみました。

今日、降っていた雪はとても湿った雪で、結晶がたくさんくっつき合っていてたのでちょっとわかりにくいですが、氷の結晶のようなものが何とか写りました。

また、落ちた途端に溶けていってしまうので、撮影は難しいですね。

でも、機会があれば、またチャレンジしてみたいと思います。

 

続いて、今日、野鳥観察館周辺で観察できた野鳥をご紹介します。

野鳥観察館前で潜水を繰り返していたカンムリカイツブリ↓。

 

ルリビタキ↓。土曜日(27日)も公園内の低木でみつけましたが、今日もほぼ同じところにいました。

 

野鳥観察館前の水たまりには、メジロ↓、ヤマガラ、ヒヨドリがやってきました。

 

この他、野鳥観察館の周辺で観察できた小鳥は、キジバト、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ(メス)、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ でした。

 

なかなかシギ・チドリの群れを近くで見られない日々が続いていますが、明日も潮が良いので、シギ・チドリを近くで見ることができたら良いなと思っています。

 

明日の干潮時間12時02分 潮位 79cm
明日の満潮時間17時43分 潮位231cm

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今日はミサゴ

2018-01-28 17:50:06 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時11分 潮位111cm

今日の満潮時間14時59分 潮位193cm

 

今日は薄曇りで、午後15時頃からは雪が降り出し、庄内川河口の視界は真っ白になることもありました。

今日はお天気が悪かったので、昨日より来館者は少なかったですが、お隣の稲永ビジターセンターでは、名古屋市が行うオーストラリア・ジロング市との湿地交流「中学生派遣事業」の説明会があり、派遣されることになった中学生が訪れていました。この中学生たちは3月にオーストラリア・ジロング市へ行くそうです。

 

今日のお昼頃、野鳥観察館前を見ると、下流へホシハジロとキンクロハジロの群れが流れていました。この群れは、ほとんどがホシハジロで、キンクロハジロは数羽でした。

そして、毎年、同じ傾向なのですが、藤前干潟周辺に飛来するホシハジロはメスよりもオスが多いです。

ほとんどのカモたちは頭を背中にうずめてお休みモードでしたが、護岸で羽繕いをしたり・・・、 

泳いでいるカモもいました。こちらはホシハジロのオス3羽↓。

こちらはホシハジロのオス(左)とメス(右の2羽)↓。

 

野鳥観察館前の松林では昨日に引き続き、今日もビンズイが餌を探していました。今日は8羽の群れでした。 

 

そして、雪が強くなってきた16時前頃、 野鳥観察館の近くの松の木にタカのような影が降りるのをみつけました。

今日もオオタカが!と思いましたが、よくよく見ると頭とお腹が白色・・・。ミサゴでした。

もう夕方で薄暗かった上、雪の降る中で、視界は悪かったですが、こんな近くでミサゴを見られるのは藤前干潟では珍しいです。急に天気が悪くなって、ここに避難してきたのでしょうか。すっかり暗くなってもこの場所にいたので、今晩はここで過ごすことにしたようです。

 

ということで、今日はオオタカは観察できませんでしたが、稲永公園の林の中に、羽がいっぱい落ちていると来館者の方に教えていただきましたので、見に行きました。一か所にこんなにたくさんの羽が・・・。食痕のようです。

緑色の光沢(翼鏡)のある風切羽や、ちりめん模様の羽があったので、コガモのオスの羽ではないかと思われます。オオタカに捕食された可能性もあると思います。

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の干潮時間10時21分 潮位111cm

月曜日の満潮時間 4時42分 潮位207cm
            16時02分 潮位207cm

火曜日の干潮時間11時15分 潮位 91cm

火曜日の満潮時間 5時32分 潮位225cm
            16時55分 潮位220cm 

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今日もオオタカ現る

2018-01-27 21:26:51 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時38分 潮位112cm
今日の満潮時間13時41分 潮位184cm

 

今日は雪は降りませんでしたが、とても寒かったですね。

野鳥観察館前の水たまりは今朝も表面が凍っていました。

しかし、この氷が割れて水と氷が混ざった状態のところにシジュウカラがやってきて水浴びをしていきました。

寒くないのでしょうか・・・。これを観察していた私は背筋が凍る思いでした。

 

今日も潮が悪かったですが、午前中、まだわずかに残る護岸近くの干潟を見に行きました。

カモたちはすでにおらず、多数のユリカモメが残った干潟の周りにやってきて、水面に浮かんでいました。

また、ズグロカモメがやってきて、干潟の上を飛びながらカニを探していました↓。

ヨシ原の近くでは、ホオジロ5羽を観察できました。

 

堤防の上は非常に寒かったので、この後は公園の中を歩いて野鳥観察館へ帰りました。

公園内では、たくさんの小鳥たちが活発に飛び回っていました。

電線に並んでいたムクドリ↓。

公園の木々の中にもシジュウカラを観察できました。メジロやコゲラも近くにいました。

低木の中にはルリビタキをみつけました。野鳥観察館前の水たまりにやってきた個体でしょうか。

つい最近咲き始めたスイセンの根本をビンズイが歩いていました。3羽で行動しており、松林の下で餌を探していました。

そして、今日も松林の中でオオタカの若鳥をみつけました。昨日と違う場所でしたが、恐らく昨日と同じ個体と思われます。今日は後姿が観察できました。

 

今日、公園内で観察できた小鳥は、キジバト、コゲラ、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、ホオジロなどでした。

 

また、今日は午後からイオンスタイル名古屋茶屋店で開催されていたワークショップ「野鳥”ダイゼン”のペーパーキャップ作り」とレンジャー写真展「中部地方の生き物、風景」を見に行ってきました。

ワークショップは、名古屋自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーさんと名古屋市職員さんと一緒にたくさんのお子さんがペーパーキャップ作りを楽しんでいました。

ペーパーキャップは「野鳥(ダイゼン)」だけでなく、今年度の藤前干潟ふれあい事業で作成されたばかりの「トビハゼ」もあり、どちらか好きな方をお子さんたちが一生懸命作っていました。

1階のスーパーレジ横で開催されていたレンジャー写真展では、藤前干潟、白山国立公園、伊勢志摩国立公園の多種多様で魅力的な生き物、美しい景色の写真を見ることができました。

ペーパーキャップ作りのワークショップは今日だけでしたが、レンジャー写真展は1月31日(水)まで実施していますので、ぜひ足をお運びください。

 

【今後の藤前干潟に関するイベント等のご案内】
☆1月4日(木)~1月31日(水)藤前干潟写真展「藤前干潟の魅力~風景・生き物~」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 昨年の藤前干潟ふれあい事業で募集した藤前干潟の写真作品を野鳥観察館、エコパルなごやに引き続き、稲永ビジターセンターにて展示しています。 →詳細はこちら(1月4日の日記)

☆1月18日(木)~1月31日(水)レンジャー写真展「中部地方の生き物、風景」@イオンスタイル名古屋茶屋店 1階 スーパーレジ横スペース(主催:中部地方環境事務所)
 伊勢志摩国立公園、白山国立公園、国指定藤前干潟鳥獣保護区で働く環境省職員レンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した写真が展示されています。

☆2月17日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊~2月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。毎月1回、野鳥観察および調査の楽しさを少しでも感じてもらいたいと思い、行っています。 →詳細はこちら(PDF)


 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ14、カンムリカイツブリ115、カワウ9、アオサギ7、マガモ42、カルガモ104、オカヨシガモ4、ヒドリガモ2、オナガガモ1,469、ハシビロガモ2、ホシハジロ39、キンクロハジロ17、スズガモ282、ホオジロガモ1、ミサゴ4、オオタカ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、シロチドリ101、ダイゼン47、ハマシギ650、イソシギ1、ダイシャクシギ5、ユリカモメ49、セグロカモメ42、オオセグロカモメ2、カモメ10、ズグロカモメ14

 

明日の干潮時間 9時11分 潮位111cm
明日の満潮時間14時59分 潮位193cm

※明後日(29日(月))は休館日です。
明後日の干潮時間10時21分 潮位102cm
明後日の満潮時間16時02分 潮位207cm

30日の干潮時間11時15分 潮位 91cm
30日の満潮時間16時55分 潮位220cm

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今日も雪

2018-01-26 17:10:32 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 5時55分 潮位100cm

今日の満潮時間12時18分 潮位183cm

 

今朝も起きたら、雪で真っ白でした。

昨日よりは積雪は少なく、気温も高かったため、すでにほとんどの雪はなくなりましたが、2日連続で雪が降るとは驚きました。 

 

今日はとてもラッキーなことが。野鳥観察館前の松の木にオオタカの若鳥を発見しました。ここのところほぼ毎日、オオタカやハイタカを見かけるので近くに潜んでいるのであろうとは思いますが、大抵は見られるのは飛んでいる姿を一瞬だけです。

護岸近くには、風が吹いていたためか、ユリカモメが集まっていました。

この中にはカモメも1羽混じっていました↓。

 

さらに、稲永公園の上空では、風にあおられたミサゴとトビが低空で飛んでいました。

このミサゴ↓、餌を食べたばかりなのか、胸元(素嚢の辺り)が膨らんで見えました。

トビが現れると、カラスが騒いでいました。

 

 

なお、今日も潮が悪かったですが、お昼過ぎに干潟が出始めると、ハマシギなどの群れがやってきて、15時半頃には700羽程度のハマシギを観察できました。

今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ+ハマシギ735、ダイゼン74、ダイシャクシギ5 でした。

来週火曜日くらいからは潮がよくなってきますので、 シギ・チドリがじっくり観察できると良いと思っています。

 

【明日のイベントのご案内】 

☆1月27日(土)ワークショップ「野鳥”ダイゼン”のペーパーキャップ作り」@イオンスタイル名古屋茶屋店 2階 イオンスタイルカフェ

現在、イオンスタイル名古屋茶屋店 1階 スーパーレジ横スペースでは、レンジャー写真展「中部地方の生き物、風景」が開催されています。(展示期間:1月18日(木)~1月31日(水)、主催:中部地方環境事務所) 。

この写真展では、伊勢志摩国立公園、白山国立公園、国指定藤前干潟鳥獣保護区で働く環境省職員レンジャーさんとアクティブ・レンジャーさんが撮影した生き物と風景の写真が展示されています。 

この関連行事として、明日は、藤前干潟鳥獣保護区で働くレンジャーさんとアクティブ・レンジャーさんが、イオン名古屋茶屋展にてワークショップ「野鳥”ダイゼン”のペーパーキャップ作り」を行います。お買いもの序でに、ぜひお寄りください。

 ワークショップ「野鳥”ダイゼン”のペーパーキャップ作り」
 日  時:1月27日(土) 11:00~15:00
     11:00~ 第一部開始(11:30受付終了)
     14:00~ 第二部開始(14:30受付終了)
     ※ダイゼンキャップがなくなり次第、終了。
 場  所:イオンスタイル名古屋茶屋店 2階イオンスタイルカフェ
 参加費:無料
 問合せ:環境省 名古屋自然保護官事務所   TEL:052-389-2877 

 

明日の干潮時間 7時38分 潮位112cm

明日の満潮時間13時41分 潮位184cm

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