観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

満開

2021-03-31 23:54:22 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 7時25分 潮位248cm

今日の干潮時間13時43分 潮位 14cm

 

名古屋でも昨日に飛散が確認されているという黄砂の影響だったのでしょうか、今日も視界は何やらぼんやりしていましたが、良く晴れて暑いくらいのお天気になりました。

稲永公園のソメイヨシノも満開。今が見頃です。

 

今日は外出の際に近くを通ったので、とあるところに寄りました。

それは藤前干潟の庄内川・新川の3~4kmほど上流にある下之一色(名古屋市中川区)の魚市場があった場所です。

盛んに報道されていたのでご存知の方もいると思いますが、下之一色魚市場は3月13日で営業を終了したそうです。

その後、魚市場は解体されて、今は残骸のみになっていました。

かつて、漁師町としてとても栄えた下之一色。かつての面影をしのぶ象徴がなくなってしまったようで寂しい思いがします。

2015年に撮影された魚市場↓(Fさん提供)。

 

そして、土曜日に今季初めて確認したオオソリハシシギですが、旅を急いでいたのか、その日の夕方にトリトンの向こうへ飛び去ったのを確認して以降、姿を見ていません。

次の飛来を待っているところです。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ114、カワウ998、ダイサギ4、コサギ14、アオサギ13、マガモ6、カルガモ24、コガモ14、ヒドリガモ18、オナガガモ2、キンクロハジロ24、スズガモ694、ミサゴ3、ダイゼン38、ハマシギ1,053、ダイシャクシギ1、ユリカモメ493、セグロカモメ14、カモメ21

 

明日の満潮時間 7時54分 潮位239cm

明日の干潮時間14時21分 潮位 18cm

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一週間遅れて到着しました。

2021-03-27 18:11:12 | 春の藤前干潟

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藤前干潟

今日の満潮時間 5時26分 潮位233cm

今日の干潮時間11時23分 潮位 67cm

 

昨日から来週の月曜日まで大潮で、干潮時の潮位の低い日が続きます。

冬場の高い潮位に比べ、春になり段々と最大干潮時間の潮位が低くなり干潟が広く広がります。

ただ、大潮で干満の差が大きくなって干潮時の潮位は低くなりますが、満潮時間の潮位は普段よりも高くなります。

中潮だと満潮時間から2時間もすれば干潟が姿を現しますが、大潮の日は満潮時間の潮位も高いので干潟が干出する時間が遅くなります。

今日は引き始めた水際でコチドリが干潟が干出するのを待っていました。

冬場は地味だったカンムリカイツブリも綺麗な夏羽へと換羽しています。

あちらこちらでディスプレーを行っている姿が観察できました。

一番最初に、干潟が現れる導流堤に集まったカモメの仲間やハマシギ達を見ていると、導流堤の上を歩くタヌキを見つけました。

最初、左のタヌキが1匹で現れ、立ち止まって上流を見つめて待っている様子でした。暫くするともう1匹が上流から現れました。

2匹は再び上流を見つめ立ち止まっています。

2匹のタヌキが待っていると、5分ぐらい遅れてもう1匹。

今日は3匹のタヌキを観察できました。導流堤で観察されるタヌキの家族は疥癬にも感染せず、全頭がきれいな個体です。

導流堤に集まっていたハマシギの群れの一部が、左岸の干潟にも飛来して来ました。

我先にと干潟の水際に降り立ちます。

ハマシギと一緒にハジロコチドリが2羽飛来しました。

数が少なくなった成鳥夏羽のズグロカモメは導流堤から離れず、左岸では観察できませんでしたが、頭が黒くなった夏羽のユリカモメが増えてきました。
黒い嘴のズグロカモメと違って赤い嘴が目立ちます。

そして、昨日の記事でそろそろ飛来すると紹介したオオソリハシシギ。

本当なら先週ぐらいの今季初飛来を予想していましたが、今日やっと飛来しました。

左岸から2kmほど下流の河口部の干潟を見ていたら、ダイゼンの群れと一緒に2羽のオオソリハシシギを確認しました。

他の地域からは飛来したとの声を聞いて、少し焦っていましたが1週間遅れとなりました。

まだまだ渡って来たばかりなので、近くで観察できるようになるにはもう少し先になるでしょう。

例年、オオソリハシシギの次に飛来するシギ・チドリはホウロクシギです。

例年なら今日ぐらいにホウロクシギが飛来してるはずなので、明日くらいの飛来に期待しています。

 

そして、今日は今年度最後の渡り鳥調査隊を開催しました。

強風の昨日とは違って、今日の午前中は大変に穏やかで、屋外でゆっくりと野鳥観察を楽しむことができました。

護岸近くにいるカンムリカイツブリ、スズガモ、オオバンなどをじっくり見てもらえましたし、

夏羽への換羽が今まさに進んでいるユリカモメについては、頭の色が白色から黒色(チョコレート色)に変遷途中の様々な段階の個体を見ることができました。

今日の渡り鳥調査隊で観察や、カウントすることのできた野鳥を振り返ったところ、今日は24種を確認できました。

参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

来年度も毎月1回、土曜日に渡り鳥調査隊を開催します。

季節ごとに見られる鳥は変わります。

1回だけではなく、数回参加してもらえると、変化がわかっておもしろいと思います。

来年度も渡り鳥調査隊をよろしくお願いします。→詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ188、カワウ38、ダイサギ1、コサギ22、マガモ2、カルガモ6、コガモ19、ヒドリガモ6、オカヨシガモ2、キンクロハジロ35、スズガモ633、オオバン6、ミサゴ3、トビ2、ハジロコチドリ2、コチドリ1、ダイゼン32、キョウジョシギ1、ハマシギ1,360、アオアシシギ2、イソシギ3、オオソリハシシギ2、ダイシャクシギ1、ユリカモメ275、セグロカモメ4、オオセグロカモメ1、カモメ17、ズグロカモメ14、ハクセキレイ1、セグロセキレイ1、スズメ8、カワラヒワ5、ハシボソガラス3、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ

他 タヌキ3

(※イベント前後にスタッフが確認したものも含んでいます。)

 

明日の満潮時間 5時57分 潮位244cm

明日の干潮時間11時58分 潮位 46cm

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もうすぐ会えるはず

2021-03-26 23:27:27 | 春の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間10時50分 潮位 90cm

今日の満潮時間16時32分 潮位210cm

 

今日は、野鳥観察館の北西向きの窓がガタガタ音を鳴らし、壊れるのではないかと思うほどの強風でした。

まだ稲永公園のソメイヨシノは満開ではないですが、桜の花びらがちらちらと舞う光景も見られました。

 

3月も終わりが見えてきました。

周りでは進学、引っ越し、就職、異動などの話題が飛び交うようになっていて、嬉しくなったり寂しくなったり、心が少々せわしないです。

そして、そろそろ、春の渡りの途中に訪れるシギ・チドリが藤前干潟にやってきだしても良いころです。

今日は、春の渡りで例年最も早く藤前干潟にも飛来する「オオソリハシシギ」を扱ったとても美しい絵本「めぐり めぐる」をご紹介します。

『めぐり めぐる』
作:ジーニー・ベイカー 
訳:わだ すなお
出版:ポリフォニープレス

 

絵本「めぐり めぐる」が扱うオオソリハシシギは、大型のシギの仲間で、最大の特徴は上に反った長い嘴です。

春に見られる夏羽のオスのオオソリハシシギは頭部から腹部ほどにかけてがレンガ色(赤褐色)で美しいです。

オオリハシシギは藤前干潟では春と秋に観察できる旅鳥で、長い旅の途中の休息や栄養補給のために藤前干潟などの中継地に立ち寄ります。

そして、何より、数多くいる渡り鳥の中でも特に驚異の旅をすることで知られています。

オオソリハシシギに発信機をつけた調査では、アラスカ(繁殖地)からニュージーランド(越冬地)までの約1万キロを飲まず食わずノンストップで9日間飛び続けた個体がいたことがわかっています。

そんな過酷な旅を毎年行って命をつないでいる魅力的なオオソリハシシギを、この絵本ではコラージュ(貼り絵)という技法を用いて描いているそうです。

オオソリハシシギなどが浮き上がって見えて、とても美しい作品です。

見ていて楽しいのはもちろんなのですが、絵本の物語の中からオオソリハシシギの生態や生息地の状況についてよく知ることができ、大人が読んでも多くの気づきがあります。

ぜひ、手に取って見ていただけると良い絵本だと思います。

野鳥観察館にありますので、ご覧になってみたい方はスタッフまでお声をおかけください。

また、絵本の詳細が出版社のウェブサイトに掲載されていますので、こちら(出版社ポリフォニープレスのウェブサイト)をご覧になるのもおススメです。

 

なお、藤前干潟では、オーストラリアのビクトリア州で標識をつけられたあるメスのオオソリハシシギが2012~2014年の3年連続で観察されたことがありました→2014年4月27日のブログ

オオソリハシシギで藤前干潟と世界がつながっていることを強く感じた出来事でした。

また、付け加えると、2014年のこの頃に比べて、オオソリハシシギ(その他のシギ・チドリの仲間の多くも)の藤前干潟への飛来数はさらに減少しています。

そういったこともあり、今年の春はどれくらいのオオソリハシシギたちが藤前干潟に飛来するのか、とても気にかけています。

もうすぐ会えるはずです。

 

 

昨日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ5、カンムリカイツブリ267、カワウ54、ダイサギ2、コサギ26、アオサギ7、マガモ2、カルガモ35、コガモ19、ヒドリガモ15、オナガガモ1、キンクロハジロ84、スズガモ666、ミサゴ3、ハヤブサ1、オオバン1、ダイゼン9、ハマシギ749、ダイシャクシギ1、ユリカモメ84、セグロカモメ50、オオセグロカモメ1、カモメ100、ズグロカモメ7

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ88、カワウ10、ダイサギ2、コサギ11、アオサギ7、マガモ8、カルガモ21、コガモ31、ヒドリガモ9、キンクロハジロ1、スズガモ511、ミサゴ2、オオバン2、シロチドリ2、ダイゼン16、ハマシギ650、ダイシャクシギ1、ユリカモメ109、セグロカモメ16、オオセグロカモメ1、カモメ7、ズグロカモメ2

 

明日の干潮時間11時23分 潮位 67cm

明日の満潮時間17時15分 潮位231cm

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カンムリカイツブリが減りました。

2021-03-24 22:08:36 | 春の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間 時36分 潮位131cm

今日の満潮時間14時39分 潮位165cm

 

今日も快晴で、とても暖かでした。

稲永公園の桜も咲き進んでいます。

 

午前中、野鳥観察館の目の前でカンムリカイツブリとカワウ、さらにはユリカモメが集まり、狩りをしている様子を観察できました。

カンムリカイツブリとカワウが潜って魚を追っていく後を、水面に逃げてくる魚を狙ってユリカモメがついていっているようでした。

ユリカモメは潜れませんが、水面にくちばしから飛び込んで魚を捕まえていたようです。

カンムリカイツブリはほとんどの個体が立派な冠羽をはやしていました。

今冬、最大約3,500羽の飛来数を記録し、先週の20日頃までは約1,000羽が確認できていたカンムリカイツブリですが、今週になって急に数を減らしました。

冬の間、あんなに水面を埋め尽くしていたカンムリカイツブリが見られなくなりました。

またズグロカモメも急に減っています。

繁殖地を目指して渡っていったのでしょう。

3月も下旬。そろそろ春の渡りの一番手であるオオソリハシシギ、またはホウロクシギが飛来しても良い時期です。

今年の春の渡りは、シギ・チドリがたくさん見られると良いです。

 

【野鳥観察館のイベント等のご案内】

募集中!「愛鳥週間写真展2021」の展示作品(4月18日締め切り)※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

 

☆3月27日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ304、カワウ15、ダイサギ2、コサギ20、アオサギ10、マガモ17、カルガモ19、コガモ30、ヒドリガモ6、オナガガモ3、スズガモ427、ミサゴ3、ハマシギ774、イソシギ1、ダイシャクシギ1、ユリカモメ117、セグロカモメ14、オオセグロカモメ1、カモメ29、ズグロカモメ2

 

明日の干潮時間10時15分 潮位111cm

明日の満潮時間15時44分 潮位187cm

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青空と桜とメジロと

2021-03-23 23:54:00 | 春の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間 8時02分 潮位147cm

今日の満潮時間12時00分 潮位155cm

 

今日は快晴で、とても暖かでした。

青空の下を飛ぶツバメ↓。

稲永公園の桜の開花状況は、場所や木によってばらつきが結構ありますが、

美しく咲いた桜の花には蜜を求めてメジロやヒヨドリがやってきていました。

メジロは素早くアクロバティックに動くので目で追いかけるのが大変です。

そして、くちばしは根本まで花粉で真っ黄色。

(※写真は全て、来館者の方から提供いただきました。)

稲永公園の桜(ソメイヨシノ)は満開まではまだ少し時間がかかりそうですので、もう少しこのような観察を楽しめそうです。

 

3月21日(日)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ168、カワウ5、ダイサギ1、コサギ12、アオサギ13、マガモ14、カルガモ4、コガモ2、ヒドリガモ24、オカヨシガモ2、キンクロハジロ170、スズガモ448、ホオジロガモ1、ミサゴ2、ダイゼン26、ハマシギ718、ダイシャクシギ1、イソシギ1、キョウジョシギ1、ユリカモメ466、セグロカモメ2、オオセグロカモメ2、カモメ86、ズグロカモメ13

 

明日の干潮時間 時36分 潮位131cm

明日の満潮時間14時39分 潮位165cm

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