観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

マイクロプラスチックを減らすには?

2021-05-29 23:56:26 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

日の満潮時間 7時01分 潮位242cm

今日の干潮時間13時57分 潮位 15cm

 

今日はとても良いお天気でしたね。日差しが強くて、暑いくらいでした。

今日は、当初、開催を予定していた「第34回’21春の藤前干潟クリーン大作戦」を緊急事態宣言発令を受けて中止しました。

しかしながら、午前中に野鳥観察館の対岸にある藤前海岸(南陽海岸)で実行委員会メンバーおよび関係者(環境省名古屋自然保護官事務所、名古屋市環境局環境企画課)等の27名で小規模な清掃に関わる活動を行いました。

活動の前半は、全員で海岸にあるごみをごみばさみで回収しました。

今回は見た目には漂着しているごみは非常に少なかったですが、石と石の隙間にはペットボトル、ビニール袋、プラスチックトレー、投棄されたと思われる大量の針金などなど多くのごみがありました。ごみばさみを使って、これらのごみをひとつひとつ拾いあげていきました。

そして、活動の後半は、昨今、大きな問題として取り上げられているマイクロプラスチック(一般的には直径5mm以下の微小なプラスチック)について学び、現状を確認、さらには拾ってみることにチャレンジしました。

初めに実行委員会メンバーからマイクロプラスチックについて紹介。実際に藤前干潟から回収したマイクロプラスチックをお見せしながら、マイクロプラスチックにはどんなものがあるのか、どんなことが問題としてあるのかなどを説明しました。

その後、海岸に降りて、マイクロプラスチックの現状を確認。

すると、至るところに大量にありました。ヨシくずや土が溜まっているところにマイクロプラスチックも一緒に溜まっていました。

みなさん、マイクロプラスチックがある程度はあることは知っていたようですが、こんなにあることを知り、驚いていました。

↓この写真の白い粒々も全て小さなプラスチック(マイクロプラスチック)です。

マイクロプラスチックを確認した後は、これを拾ってみることにしました。

こちらの参加者の方は、ピンセットでひたすらひとつひとつを拾っていました。

30分間頑張って拾っても一握りにもならない量しか拾えなかったそうです。

しかし、集中して拾っているうちに、写経をしているときのように無の境地に至れるような気分がしてきたとのポジティブな感想をいただきました。

こちらの参加者の方は、ふるいでヨシくずと土を除いて、なるべく効率よくマイクロプラスチックを回収する方法を模索。

粗い目と細かい目のふるいを使い分けることによって、ある程度は分離できるのではないか、という結果を得ることができました。でも、労力はかなり要ります・・・。

この他、水にマイクロプラスチックなどを浮かべて、重さで分別できないか、などをチャレンジしている方々もいました。ただ、マイクロプラスチックは水に浮いてしまうので、水に浮かべてヨシくずなどと分離するのは難しかったようです。

 

↓こちらは藤前海岸で拾った様々な小さなプラスチック(マイクロプラスチック含む)。

①人工芝の破片

②発砲スチロールが細かくなったもの

③&⑤徐放性肥料の被覆プラスチック(田んぼにまかれる肥料に使われています)

④レジンペレット(プラスチック製品の原料(中間材料))

この他、何かしらのプラスチック製品の破片が多かったですが、割合としては③と⑤の徐放性肥料の被覆プラスチックが圧倒的に多かったですし、参加者のみなさんの話題に大いにのぼっていました。

今日の活動の結果、集められたごみは、可燃ごみ35袋、不燃ごみ5袋の計40袋でした。

とても暑い中、参加・協力いただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが、マイクロプラスチックをいかに拾うかを一生懸命考え、議論していただいていて、非常に嬉しく思いました。

また、今日の活動は中日新聞社さんに取材いただきました。

 

今回、改めて藤前干潟にも大量の、無数のマイクロプラスチックを含め小さなプラスチックがあることが分かりました。

藤前干潟クリーン大作戦でもマイクロプラスチックを拾う取組を取り入れていきたいと思う気持ちは強くなりましたが、大きな取組として行っていくには難しい点があることも再認識しました。

ただ、無理ではなさそうという意見もあり、今後、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会などで検討をして、何かしらの取組として実施していけたら良いなと思っています。

以下は参加されたみなさんの感想などです。 

・マイクロプラスチックを拾うことはやはり無理ではないか。

・マイクロプラスチックを回収するにはとてつもない労力が必要なので、元を断つこと(発生させないこと)が重要。

・分離するには、唐箕(農機具)を使ってみたらどうか。

・掃除機でマイクロプラスチックを一気に吸い取れたら良いのに。海外ではマイクロプラスチックを収集する掃除機のような機械が開発されたらしい。

・マイクロプラスチックをひたすらと拾い続けるのは楽しいという人もいそう。拾うのに集中すると無心になれて良いと思う。

・気候の良いときであれば、藤前干潟の良い景色を見ながら、マイクロプラスチックを拾うイベントとして行えるのではないか。(コロナ禍のイベントとしては屋外で、且つ、静かに座って1人ずつ行えるので良いかも。)

・マイクロプラスチックを拾ってアートにするというイベントも良いかもしれない。

・目の粗さの異なるふるいを使うことによって、ある程度は土や砂とマイクロプラスチックみを分離することができる。この程度に分離できれば、ごみとして収集できるのではないか。

・水に浮かべてマイクロプラスチックを分離することは難しそう。

・徐放性肥料を覆う被膜がマイクロプラスチックごみになっていることは先日、ニュース番組で紹介されていて知ったが、こんなに身近なところでこんなにたくさん流れ着いているとは驚いた。今後も注視していきたいし、被膜が分解される速度を調べたりできたら良い。しかしながら、いまや徐放性肥料は農業(稲作)には欠かせないものとなっているので、すぐに削減することは難しいようだ。

 

次回の藤前干潟クリーン大作戦は10月23日(土)を予定しています。

その頃には感染拡大が収まり、ワクチン接種が広がり、一般のみなさんにも参加いただいて大きな清掃活動として開催できるよう願っています。

今後も藤前干潟クリーン大作戦へのご協力をよろしくお願いします。

 

 

さて、午前中は藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の活動が行われましたが、午後は、NPO法人藤前干潟を守る会のガタレンジャー養成講座のお手伝いをしてきました。(ガタレンジャーとはNPO法人藤前干潟を守る会認定の藤前干潟の案内人です。)

今日も大きく潮が引いた藤前干潟。

ちょうど最大干潮時頃には、藤前海岸前にも大きな大きな干潟が現れました。

今は野鳥がとっても少ない時期ですが、堤防の上から野鳥観察の講習。望遠鏡、双眼鏡の使い方などを説明した後、野鳥観察を行いました。ダイサギ、アオサギ、ミサゴ、コアジサシ、カワウ、トビ、ハシボソガラスなどを観察できました。

養成講座に参加されたみなさんも暑い中、お疲れ様でした。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ217、ササゴイ1、ダイサギ12、コサギ1、アオサギ17、マガモ4、カルガモ12、オカヨシガモ1、キンクロハジロ1、スズガモ1、ミサゴ2、トビ2、チュウヒ1、チョウゲンボウ1、チュウシャクシギ3、コアジサシ7

 

明日の満潮時間 7時42分 潮位230cm

明日の干潮時間14時44分 潮位 32cm

コメント (2)
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明日(5/29)の藤前干潟クリーン大作戦は中止です。

2021-05-28 18:15:36 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

日の干潮時間13時13分 潮位  5cm

今日の満潮時間20時00分 潮位255cm

 

今日は曇りでしたが、過ごしやすいお天気でした。

今日も干潟がとても大きくなりましたが、渡り鳥が去った今は野鳥の姿がとても少なく、干潟が広がった分だけ寂しさも強く感じました。

バードウォッチングに来館された複数の方から、「どうして今日はこんなに鳥が少ないのですか?」との質問があったほどです。

例年、春の渡り鳥が去る5月末から7月中旬までは、藤前干潟は最も鳥が少ない時期になります。

 

渡り鳥は去りましたが、藤前干潟周辺で繁殖している鳥たちは見られます。

今日、護岸近くで餌を探していたコチドリも、藤前干潟周辺で子育て真っ最中の野鳥です。

 

そして、しつこいようですが、藤前干潟クリーン大作戦のHPが更新できなくなり、中止の周知ができていないため、改めてご案内です。

明日(5月29日(土))の藤前干潟クリーン大作戦は中止です。

藤前干潟クリーン大作戦のHPが更新・使用できなくなり、「中止」と掲載できていませんが、

5月末までの愛知県への緊急事態宣言の発令を受けて、5月29日(土)の藤前干潟クリーン大作戦は中止としました。

次回、秋のクリーン大作戦は10月23日(土)を予定しています。

藤前干潟クリーン大作戦の新しいHPを作成しました。今後はこちらから藤前干潟クリーン大作戦のご案内をしていく予定です。

 

 

【今後の藤前干潟に関するイベント】

新型コロナウイルス感染症の状況によっては、変更・中止の可能性があります。

明後日まで! 開催中~5月30日(日)「愛鳥週間写真展2021」@名古屋市野鳥観察館2階

 

★6月5日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

★6月20日(日)藤前干潟ラムサール条約登録20周年プレ・イヤーオンライン講座「名古屋港の生き物と藤前干潟」

日時:2021年6月20日(日)13:30~15:00

会場:オンライン

対象:一般

定員:100名程度

申込締切:6月15日(火)

参加費:無料

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

★藤前干潟 教員向けプログラム

日時:(プログラム稲永)2021年8月26日(木)13:00~16:00【※日程が6月5日から8月26日へ変更しました】

   (プログラム藤前)2021年7月27日(火)13:00~16:00

場所:(プログラム稲永)稲永ビジターセンター

   (プログラム藤前)藤前活動センター

対  象:小中学校教職員の方など

定  員:各回15名(先着)

内  容:藤前干潟と名古屋のごみ処理行政
     藤前干潟の学習利用の事例紹介
     ラムサール条約についてのお話
     バードウォッチングや干潟体験で生きもの観察

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

明日の満潮時間 7時01分 潮位242cm

明日の干潮時間13時57分 潮位 15cm

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また雨が

2021-05-27 23:19:16 | 春の藤前干潟

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藤前干潟

日の干潮時間12時29分 潮位  3cm

今日の満潮時間19時11分 潮位262cm

 

昨晩は月蝕が見られるはずでしたが、名古屋は雲が多くて見られず残念でしたね。

そして、今日はまたよく雨が降りました。

視界が悪くて、目を凝らしながらの野鳥観察となりましたが、今日はクロツラヘラサギの姿を見ることができませんでした。

ただ、干潟はとにかく広がりました。

 

こちらは昨日の野鳥観察館前から見た庄内川河口の様子。

昨日も広ーい干潟が現れました。

こんなに広い干潟が昼間に見られるのは春だけです。

野鳥観察館のすぐそばではアジサイが色付き始めました。

 

今日は雨がよく降ったので、最近観察できた野鳥をご紹介。

これから藤前干潟の主役となるササゴイ(5月24日撮影)。今年もこの周辺で子育てするでしょうか。

こちらは夏のヨシ原の主役、オオヨシキリ。今は頻繁に鳴き声が聞こえます(5月25日撮影)。

5月初旬から半ば頃に稲永公園で観察されたサンコウチョウ(5月18日撮影)。

ホトトギスも観察できたそうです(5月22日撮影)。「トッキョキョカキョク(特許許可局)」や、「テッペンカケタカ(天辺翔けたか)」と聞きなしで表される鳴き声が響いていました

(※ササゴイ、サンコウチョウ、ホトトギスの写真は来館者の方に提供いただきました。)

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ2、カワウ162、ササゴイ1、ダイサギ12、コサギ2、アオサギ7、マガモ2、カルガモ7、スズガモ1、ミサゴ1、ハヤブサ1、ハマシギ2、ソリハシシギ2、チュウシャクシギ1、コアジサシ14

キジバト2、ハクセキレイ1、イソヒヨドリ1、スズメ3、ムクドリ3、ハシボソガラス3

 

明日の干潮時間13時13分 潮位  5cm

明日の満潮時間20時00分 潮位255cm

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クロツラヘラサギ飛来

2021-05-26 23:48:30 | 春の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間11時46分 潮位 10cm

今日の満潮時間18時22分 潮位263cm

 

昨日、今日は雨がぱらついたり強風がいきなりふいたりはしましたが、じとっとした重い空気はなく、比較的過ごしやすい日でした。

 

そんな昨日の15時頃、干潟が小さくなっていき、庄内川の干潟の先端にダイサギが集まる中にひたすら下を向いて採餌をしている鳥を発見。

ユニークなしゃもじ型のくちばしのクロツラヘラサギでした。

胸元がうっすらと黄色でした。

あのしゃもじ型のくちばしを大きく動かして羽繕いをしていました。

この後、干潟がなくなると、導流堤の上でサギたちと一緒に休んでいました。

 

そして、今日ですが、朝はいなかったのですが、昨日と同じように干潟が小さくなった15時過ぎ、やはりダイサギとともにクロツラヘラサギが庄内川河口に飛来しました。

水浴びと羽繕いを熱心にした後、導流堤で今日も休んだようです。

明日は大雨とのことですが、明日も見られるかもしれません。

 

【5月29日(土)の藤前干潟クリーン大作戦は中止です。】

藤前干潟クリーン大作戦のHPが更新・使用できなくなり、「中止」と掲載できていないので再掲です。

5月末までの愛知県への緊急事態宣言の発令を受けて、5月29日(土)の藤前干潟クリーン大作戦は中止となりました。

次回、秋のクリーン大作戦は10月23日(土)を予定しています。

藤前干潟クリーン大作戦の新しいHPを作成しました。今後はこちらからご案内していく予定です。

 

【今後の藤前干潟に関するイベント】

新型コロナウイルス感染症の状況によっては、変更・中止の可能性があります。

開催中~5月30日(日)「愛鳥週間写真展2021」@名古屋市野鳥観察館2階

 

★6月5日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

★6月20日(日)藤前干潟ラムサール条約登録20周年プレ・イヤーオンライン講座「名古屋港の生き物と藤前干潟」

日時:2021年6月20日(日)13:30~15:00

会場:オンライン

対象:一般

定員:100名程度

申込締切:6月15日(火)

参加費:無料

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

★藤前干潟 教員向けプログラム

日時:(プログラム稲永)2021年6月5日(土) 9:00~12:00【延期となりました】

   (プログラム藤前)2021年7月27日(火)13:00~16:00

場所:(プログラム稲永)稲永ビジターセンター【延期となりました】

   (プログラム藤前)藤前活動センター

対  象:小中学校教職員の方など

定  員:各回15名(先着)

内  容:藤前干潟と名古屋のごみ処理行政
     藤前干潟の学習利用の事例紹介
     ラムサール条約についてのお話
     バードウォッチングや干潟体験で生きもの観察

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

明日の干潮時間12時29分 潮位  3cm

明日の満潮時間19時11分 潮位262cm

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ハチクマ春の渡り

2021-05-23 16:39:39 | 春の藤前干潟

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名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

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藤前干潟

今日の干潮時間 9時36分 潮位 72cm

今日の満潮時間15時48分 潮位224cm

 

梅雨の晴れ間の2日目。

早朝は厚い雲が陽を遮っていましたが、日中は晴れの爽やかな天気になりました。

朝の葦原では夏鳥のオオヨシキリが葦の先端で囀る姿がそこかしこで見られました。

飛来数は少なくなりましたが、干潟が現れ始めるとチュウシャクシギが浅瀬を探して飛び回ります。

続いてソリハシシギの群れも導流堤から干潟を探して飛んできます。

ハマシギは昨日は200羽以上を確認していましたが、飛来数を減らして今日は118羽をカウントできました。

チュウシャクシギやソリハシシギと干潟を探して一緒に飛んでいたのはオオソリハシシギです。

5月上旬には最大23羽確認されていましたが、最後の1羽です。(↑写真一番左側オオソリハシシギ)

葦原の陰から現れたのはキアシシギ、

そしてコアオアシシギ。

少数のハマシギの群れと一緒に飛来してきたのはウズラシギ。

引き始めはハマシギの群れと一緒に導流堤の干潟で休息していました。

ウズラシギは田んぼなどの淡水域で良く観察されますが、汽水域の藤前干潟では観察される機会は少なめです。

なお、昨日、夏羽のダイゼンを見送ったので、今日は夏羽成鳥のダイゼンは見つけることが出来ませんでした。

 

導流堤で休息していたコアジサシが騒ぎ出し、上空を見上げるとハヤブサの姿が見えました。

大きな猛禽2羽に絡んでいきます。

最初は2羽のトビにハヤブサがモビングしているのかと見ていたら、少し違います。

頭も小さいし、翼も幅広いし、尾羽も違う。

下のハチクマは尾羽に太い黒帯が2本くっきりと見えるのでオス成鳥。

上の個体は黒色型でしょうか?河口部のコアジサシの群れを撮ろうと短いレンズで、コアジサシに露出を合わせていたのでアンダーな写りなので写真が鮮明でなくはっきり言えません。

藤前干潟でも毎年ハチクマの春の渡りは行われているはずですが、普段は水平方向ばかり見ていて上空を見上げることが少ないので観察事例は少ないです。

というわけで、ハチクマを見られたのは非常にラッキーでした。

 

【5月29日(土)の藤前干潟クリーン大作戦は中止です。】

藤前干潟クリーン大作戦のHPが更新・使用できなくなり、「中止」と掲載できていないので再掲です。

5月末までの愛知県への緊急事態宣言の発令を受けて、5月29日(土)の藤前干潟クリーン大作戦は中止となりました

次回、秋のクリーン大作戦は10月23日(土)を予定しています。

藤前干潟クリーン大作戦の新しいHPを作成しました。今後はこちらからご案内していく予定です。

 

【今後の藤前干潟に関するイベント】

新型コロナウイルス感染症の状況によっては、変更・中止の可能性があります。

開催中~5月30日(日)「愛鳥週間写真展2021」@名古屋市野鳥観察館2階

 

★6月5日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

★6月20日(日)藤前干潟ラムサール条約登録20周年プレ・イヤーオンライン講座「名古屋港の生き物と藤前干潟」

日時:2021年6月20日(日)13:30~15:00

会場:オンライン

対象:一般

定員:100名程度

申込締切:6月15日(火)

参加費:無料

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

★藤前干潟 教員向けプログラム

日時:(プログラム稲永)2021年6月5日(土) 9:00~12:00【延期となりました】

   (プログラム藤前)2021年7月27日(火)13:00~16:00

場所:(プログラム稲永)稲永ビジターセンター【延期となりました】

   (プログラム藤前)藤前活動センター

対  象:小中学校教職員の方など

定  員:各回15名(先着)

内  容:藤前干潟と名古屋のごみ処理行政
     藤前干潟の学習利用の事例紹介
     ラムサール条約についてのお話
     バードウォッチングや干潟体験で生きもの観察

申込・問合せ先:

藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境学習センター内)

(TEL) 052-223-1067

(FAX) 052-223-4199

(Eメール)a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ2、カワウ288、ダイサギ12、コサギ1、アオサギ12、マガモ4、カルガモ6、ミサゴ2、トビ2、ハチクマ2、ハヤブサ1、コチドリ1、ダイゼン6、ハマシギ118、コアオアシシギ1、キアシシギ12、ウズラシギ1、ソリハシシギ37、イソシギ4、オオソリハシシギ1、エリマキシギ1、チュウシャクシギ28、コアジサシ17

 

※明日(月曜日)は休館日です。

明日の干潮時間10時20分 潮位 46cm

明日の満潮時間16時42分 潮位243cm

 

明後日の干潮時間11時03分 潮位 24cm

明後日の満潮時間18時22分 潮位263cm

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