観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

渡り鳥調査隊、音カフェが開催されました。

2019-11-16 20:30:51 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 8時17分 潮位235cm

今日の干潮時間13時50分 潮位107cm

 

今日は快晴で風のない穏やかなお天気で、行楽日和となりました。

稲永公園のあちこちのグラウンドではスポーツの試合が行われた他、野跡駅からリニア鉄道館を目指す「あおなみウォーク」が開催されていたため、今日の稲永公園や野鳥観察館はとても賑わいました。

また、ご案内していたとおり、今日は「11月の渡り鳥調査隊」を実施しました。

気持ちの良い陽気だったので、外に出て、野鳥観察と調査を行いました。

干潟はまだほとんど出ていなかったのですが、カンムリカイツブリが潜って魚を捕まえて出てきたところや、ミサゴが魚を捕まえるためにダイブをしているところなどを間近で観察してもらえたようです。

ミサゴは、今の時期が年間で最も飛来数が多くなります。

今日はスタッフがカウントしたところ、27羽を数えました。

野鳥観察館の正面に見える干潟や導流堤には、↓の写真のようにミサゴが並んで見えることもあります(写真には6羽のミサゴが写っています)。

 

今日の渡り鳥調査隊で観察できた野鳥は、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、オカヨシガモ、ミサゴ、トビ、イソシギ、セグロカモメ、ウグイス、 キジバト、ホオジロ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、スズメ、シロハラ、ヒヨドリ でした。

参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

次回、「12月の渡り鳥調査隊」は12月7日(土)に実施します。

ご参加をお待ちしています。→詳細はこちら(PDF) 

 

そして、午後からは、こちらもご案内していたとおり、お隣の稲永ビジターセンターで「藤前干潟の音カフェ 音でえがく藤前干潟」が開催されました(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)。

(※環境省名古屋自然保護官事務所のアクティブレンジャーさんの報告がこちら(AR日記)からご覧いただけます。(2019年11月19日追記))

今日、お隣の稲永ビジターセンター前には、「11月18日は藤前干潟の日」という青色ののぼりが立っていましたが、この「藤前干潟の日」前後にイベントを実施したいということで、音カフェを企画したという経緯もあります。

(「藤前干潟の日」は、藤前干潟がラムサール条約に登録された日です。)

準備完了後の会場↓。今回の音カフェは、開放的な雰囲気で、さらに音がよく響くホールで行われました。

カフェコーナー↓。音カフェということで、コーヒーや紅茶などの飲み物も飲むことができました(飲み物の提供は、イオンスタイル名古屋茶屋さんからです。)

音カフェには30名ほどの参加をいただき、会場がいっぱいに。

音カフェでは2部構成で行われ、1部のテーマは「藤前干潟に飛来する渡り鳥」。

名古屋自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーさんから藤前干潟に飛来する渡り鳥の説明があった後、パーカッショニストの本多”taco-bow”正典さんが、渡り鳥(主にシギ・チドリ)の渡りのルートである北米・日本・オーストラリアにまつわるそれぞれの音楽を演奏しました。

taco-bowさんの演奏にあわせて、ホウロクシギも登場。演奏に合わせてホールを囲む階段に貼ってある、「アラスカ・シベリア」、「日本(藤前干潟)」、「オーストラリア」の国の間をホウロクシギが渡るという演出もありました。

こちらが、今日登場したホウロクシギ↓。今日のために名古屋自然保護官事務所のスタッフさんが衣装を作りました!

続いて2部は、「タイココミュニケーション」と「藤前干潟の映像に合わせた演奏」。

タイココミュニケーションは、taco-bowさんと一緒に、↓の写真に写るタイコ(主にジャンベ)を参加者の方にも叩いてもらうワークショップでした。

↓の一番右に写るのがtaco-bowさんです。

タコさんの刻むリズムと会話にのって、参加者の皆さんは笑顔で楽しそうにタイコを叩いてみえました。みんなでリズムや音の強弱を合わせたりする中で、音でのコミュニケーションがだんだんと盛り上がっていくのもわかりました。

最後のフィナーレは、藤前干潟の風景や生きものの映像に合わせて、タコさんが効果音を出し、アクティブレンジャーさんがナレーションをするというものでした。

この映像と演奏で、藤前干潟のことをより深く感じ、知ってもらえたのではないかと思います。

 

音カフェは初めての試みでしたが、参加したみなさんにとても満足いただけたようです。

また、このようなイベントを開催できたら良いな、と思います。

 

なお、藤前干潟ふれあい事業では、12月7日(土)に「藤前干潟サイエンスカフェ」を開催します。

「藤前干潟サイエンスカフェ」は近年は毎年開催されていますが、今回のテーマは「ヨコエビ」です。

ヨコエビはとても小さく、普段はあまり見る機会のない生きものですが、藤前干潟の野鳥にとって重要な餌となっている生きものです。

ぜひご参加ください。

☆12月7日(土)藤前干潟サイエンスカフェ「ヨコエビ~小さな干潟の生きもの~」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業)

講師は、大阪市立自然史博物館の有山啓之さんです。

 

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ141、カワウ257、ダイサギ1、コサギ7、アオサギ41、マガモ4、カルガモ2、コガモ6、オカヨシガモ19、ヒドリガモ5、オナガガモ707、ハシビロガモ2、ホシハジロ4、キンクロハジロ75、スズガモ245、ミサゴ27、トビ1、ハヤブサ1、シロチドリ22、ダイゼン28、ハマシギ158、ユリカモメ5、セグロカモメ24、カモメ12、ウミネコ120、ズグロカモメ8

ウグイス、 キジバト、ホオジロ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、スズメ、シロハラ、ヒヨドリ

(※イベント前後にスタッフが確認したものも含んでいます。)

 

明日の満潮時間 9時02分 潮位224cm

明日の干潮時間14時28分 潮位118cm

 

※明後日(18日(月))は休館日です。

明後日の満潮時間 9時54分 潮位212cm

明後日の干潮時間15時18分 潮位129cm

 

19日(火)の満潮時間11時00分 潮位202cm

19日(火)の干潮時間16時40分 潮位137cm

 

※20日(水)は第3水曜日のため休館日です。

20日(水)の満潮時間12時20分 潮位202cm

20日(水)の干潮時間18時48分 潮位129cm

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