藤前干潟
今日の満潮時間 6時12分 潮位279cm
今日の干潮時間12時27分 潮位 51cm
今日は12時過ぎの干潮時間で、朝の庄内川河口は堤防沿いはウォーキングや散歩の人しかいません。
今頃はみんなタカの渡りに出掛けている頃でしょう。観察館上空でも時々サシバやハチクマの渡りを見る事が出来ます。
そして、庄内川河口ではこれからの時期はヒヨドリの渡りを観察できます。
ヒヨドリは、稲永公園の松林に集まって庄内川・新川を西に渡って行きます。
大抵は一回では渡らずに途中で戻ってくる群れが多く、再び松林に待機して、もっと群れが集まってから再び川を渡って行きます。
ヒヨドリの渡りは12月頃まで見ることが出来ます。
今週になって、シマアジの群れが入って来たとは聞いていましたが、庄内川河口に来る前の後背地で30羽、今日の庄内川河口では41羽を確認でき、導流堤葦原部の水際にはシマアジの群れが並びました。
23号線より上流を含めれば周辺には100羽近いシマアジの群れが飛来してきているようです。
また、今週になってヒドリガモも少しづつ増えてきました(↑写真 左先頭オナガガモ、続いてヒドリガモ4羽)。
少し前ならカモの種類も少なく、カルガモ・コガモ・オナガガモを重点的にカウントしていたのですが、
オナガガモより小さく・コガモより大きい、ヒドリガモのエクリプスが増えてくると識別しづらくカウントが面倒になります。
その後、干潟がまだ干出する時間でもないのに、何度もトウネンの群れが飛来し降りられる場所を探して飛び回っています。
トウネンはダイゼン・ハマシギ・オオソリハシシギとは違う場所で満潮時に休息しているようで、
毎回早い時間から飛来してその後も観察館前の干潟に飛来し他の種類とは別行動しているようです。
トウネンの飛来に続いて、オオソリハシシギ4羽とオグロシギ1羽が上流に向かって飛んで行きました。
干潟の上を歩くときは識別しづらい2種ですが飛翔時は違いが分かりやすいです。
また夏羽の成鳥に比べると、秋に見る幼鳥は地味ですが、オグロシギの飛翔時は翼上の黒に白帯と尾の黒色が目立ちます。
さらに1時間が経ち陽炎が目立ち始める頃、ダイゼン・ハマシギ・オバシギ・オオソリハシシギの群れが導流堤の干潟から飛来して来ました。
ただ、しばらくすると何時もの若いハヤブサが飛来し、群れは再び導流堤へと戻ってしまいました。
そして、今週は野鳥観察館前に干潟が出るとトウネンたちが飛来してきていましたが、今日はトウネンの飛来はなく、野鳥観察館からは遠くにしか観察できませんでした。
ハヤブサの影響でしょうか。
今日の午前中は9月の渡り鳥調査隊を開催。
トウネンなどのシギ・チドリを近くで見たいと思っていましたが、前述のとおり川の中央に干潟が現れてもシギ・チドリが移動してこなかったため、シギ・チドリを近くで見ることがほとんどできませんでした。
しかし、徐々に数を増やしているオナガガモや、ミサゴの狩り(失敗していましたが)などをしっかり観察してもらうことができたのではないかと思います。
また、午後からは初めての開催となる野鳥ミニクラフト「鳥の紙刺しゅう」を行いました。
針と糸を持つのがほぼ初めてというお子さんもいましたが、保護者の方の手を借りながら刺しゅうをしてくれました。
参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
明日は秋の野鳥イベント最終日で「藤前干潟の野鳥観察会」と「野鳥のおはなし~小笠原諸島は生きものたちのワンダーランド~」を開催します。
「藤前干潟の野鳥観察会」は定員に達しているので申込受付を終了しましたが、
「野鳥のおはなし~小笠原諸島は生きものたちのワンダーランド~」は定員に余裕があるので、当日参加も受け付けます。
ご参加お待ちしています。
今日の渡り鳥調査隊で観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ3、カワウ2,479、ダイサギ65、コサギ1、アオサギ36、マガモ11、カルガモ279、コガモ372、トモエガモ1、ヒドリガモ61、オナガガモ215、シマアジ41、ハシビロガ14、ホシハジロ2、スズガモ18、ミサゴ12、ハヤブサ1、シロチドリ12、ダイゼン39、トウネン110、ハマシギ112、オバシギ3、イソシギ3、アオアシシギ2、ソリハシシギ1、オオソリハシシギ4、オグロシギ1、ウミネコ68、セグロカモメ6 (カウント数はスタッフが調査隊開催前後に実施したカウント含む)
明日の満潮時間 6時54分 潮位277cm
明日の干潮時間12時59分 潮位 69cm