観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

イソヒヨドリ、シジュウカラ、キビタキ

2017-05-31 18:05:42 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時28分 潮位202cm
今日の干潮時間16時12分 潮位 60cm

 

今日は曇りで、昨日ほどは気温は上がりませんでしたが、午前中は風がなく、蒸し暑く感じる日でした。

 

今日は野鳥観察館前の護岸でイソヒヨドリ(メスと思われます)をみつけました。(イソヒヨドリの上の2枚の写真はMさんから提供いただきました。)

イソヒヨドリは、護岸でカニをみつけ、食べていましたが、しばらくすると飛び立ちました。

 

野鳥観察館前の水たまりは今日も、たくさんの鳥たちが訪れました。

開館してしばらくしてやってきたのは、シジュウカラの親子。最初に親が水浴びして・・・、

その後に4羽の巣立ち雛が代わる代わる水浴びしていきました。

 

続いてやって来たのは、昨日も水浴びしに来たキビタキのメス。

 

お昼過ぎには、キビタキのオスも今日も姿を現しました。

この他、今日もカワラヒワ、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシボソガラス、キジバト、ドバトがほぼ絶え間なく、水たまりにやって来ました。

 

明日の満潮時間10時39分 潮位187cm
明日の干潮時間17時14分 潮位 79cm

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干潟ではウナギを、公園では水を求めて

2017-05-30 23:30:46 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時33分 潮位219cm
今日の干潮時間15時20分 潮位 39cm

 

今日は早くも夏を思わせるとても暑い日となりました。

5月も明日で終わり。干潟にはシギ・チドリの姿をほとんど見ることができなくなりました。

春の渡りのピークの期間は本当に短いと感じます。

しかし、午前中のまだ潮が高い時間帯には、チュウシャクシギ2羽が護岸近くの石の上で潮が引くのをじっと待っていました。

 

シギ・チドリが去り、庄内川河口は野鳥の飛来数・種類が少なくなり、一見寂しくなりましたが、野鳥観察館からは鳥たちが活発に活動しているのがよく観察できます。

 

日曜日(5月28日)は、野鳥観察館の目の前でカワウがウナギ争奪戦を繰り広げていました。

大きな大きなウナギを捕まえたカワウ。このウナギを飲み込むのに何度も水中に潜るなどして、苦戦している様子でしたが、やっとウナギの頭をくちばしでがっちり押さえ、飲み込もうとしたところ・・・、

写真の左手から(くちばしの先が写っています) 、もう一羽のカワウがウナギを奪いにやってきました。

逃げながらも、ウナギを一気に飲み込むカワウ。 喉が膨らんでいます。

ウナギの尾の先しか見えなくなってもしつこく追いかけるもう一羽のカワウ・・・。 最初のカワウが何とか逃げ切り、ウナギを奪われずに無事に食すことができたようです。

 

実は、このウナギ争奪戦、今日も野鳥観察館前で繰り広げられていました。

今日は日曜日ほど大きなウナギではなかったようですが、ウナギも食べられまいと逃げるのに必死で抵抗。

食べるのに苦戦している間に、今日も一羽のカワウが横取りしようと追いかけてきて、それに焦ったカワウはウナギをツルッと逃してしまいました。

日曜日や今日のように、カワウがウナギを捕まえたり、ウナギを奪い合っている光景は以外と頻繁に観察できます。 (過去の「ウナギ争奪戦」はこちら(2016/07/21の日記))。

藤前干潟に足を運んだ際は、ぜひカワウにも注目してみてください。

 

さらに、今日は、ウナギを食べていた鳥が他にもいました。カラスです。

どうやってウナギを手に入れたのかは分かりませんが、ハシボソガラスの親子が野鳥観察館のすぐ目の前の護岸でウナギを食べていました。

観察し始めたときは、ウナギはほとんど皮だけになりクタクタでしたが、親ガラスが残り少ない身を器用にこそげとって、餌をねだる子ガラスに口移しで与えていました。

このしばらく後、岩の隙間からカニをみつけ、それも餌としていました。

ここで育つカラスは、ウナギやカニの味も覚えて大人になっていくんですね。

 

 

一方、稲永公園では、小鳥たちで賑やかです。

今日は気温が上がったせいか、午後の野鳥観察館前の水たまりは、鳥たちの飛来が絶えませんでした。

まずは、キビタキのメス。

続いて、キビタキのオスがやって来て水浴びをしていきました。 

続いてスズメ。 

割と警戒心の強いヒヨドリもやってきました。最初は警戒して、なかなか水に入ろうとしませんでしたが、一度水に入ると、何度も何度も水たまりに飛び込んでいました。他の小鳥と違って、一回の水浴び時間は短かく、水たまりに飛び込んではすぐに木の上に飛び上がる、というのを繰り返していました。 

そんなヒヨドリが去るのをじっと待つカワラヒワ(右後方)。 

しかし、ヒヨドリは、こんなにビショビショになるまで水浴びをしていきました。 

この他、シジュウカラの幼鳥、ムクドリ、キジバト、ドバトが水浴びや水飲みに次々と訪れました。

 

【野鳥観察館からのお知らせ】

☆「愛鳥週間写真展2017~私の好きな鳥~」が日曜日(5月28日)で無事終了しました。
  作品を応募いただいた方、写真展に足を運んでいただいた方、ありがとうございました。
  作品を応募された方の中で返却を希望される方は、お手数ですが野鳥観察館までお越しください。

☆「6月10日(土)の藤前干潟の渡り鳥調査隊」の参加者募集中。
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中(8月20日締切)。→詳細はこちら(PDF)

 

明日の満潮時間 9時28分 潮位202cm
明日の干潮時間16時12分 潮位 60cm

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春の藤前干潟クリーン大作戦2017が開催されました。

2017-05-27 17:43:24 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 6時24分 潮位251cm
今日の干潮時間13時02分 潮位 -1cm

 

昨晩はかなり強い雨が降りましたが、今日は晴れ、さわやかな風が吹く、気持ちの良い日となりました。

堤防ではチガヤの穂がキラキラと風になびいていました。

 

今日は、ご案内していたとおり、藤前干潟クリーン大作戦が開催され、野鳥観察館のスタッフも運営のお手伝いに行ってきました。

中堤会場に集まった多くの参加者↓。この後、6班に分かれて、堤防沿いのごみを拾いました。ごみ清掃に参加されたみなさん、お疲れ様でした。

 

清掃後は、希望者を募って干潟観察会を行いました。

名古屋自然保護官事務所(環境省)のレンジャーさん、アクティブレンジャーさんの解説のもと、約80名が干潟の泥の感触や、生きもの観察を楽しみました。

今日もとても広い干潟が干出しており、その中でズボンまで泥んこになりながら、泥で夢中で遊んでいた子どもたちが印象的でした。

 

また、今日は「あおなみウォーク~稲永駅周辺をめぐり初夏の風を感じながら藤前干潟を目指すコース~」も開催され、稲永公園はとても賑わいました。

ゴールとなっていた稲永ビジターセンターはもちろん、野鳥観察館に訪れる人も多い一日でした。

 

【野鳥観察館からのお知らせ】

☆「愛鳥週間写真展2017~私の好きな鳥~」開催中明日(15時)まで、野鳥観察館2階にて)。→詳細はこちら(PDF)

☆「6月10日(土)の藤前干潟の渡り鳥調査隊」の参加者募集中。
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中(8月20日締切)。→詳細はこちら(PDF)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ657、ササゴイ1、ダイサギ20、コサギ4、アオサギ15、マガモ16、カルガモ7、ハシビロガモ1(♀)、ホシハジロ2、スズガモ20、ミサゴ4、コチドリ3、アオアシシギ1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ8、コアジサシ1

明日の満潮時間 7時04分 潮位244cm
明日の干潮時間13時46分 潮位  6cm

※明後日(29日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間 7時47分 潮位233cm
明後日の干潮時間14時32分 潮位 20cm

30日(火)の満潮時間 8時33分 潮位219cm
30日(火)の干潮時間15時20分 潮位 39cm

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明日は「藤前干潟クリーン大作戦」、「あおなみウォーク」が開催されます。

2017-05-26 18:25:08 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 5時44分 潮位253cm
今日の干潮時間12時17分 潮位  1cm

 

今日の庄内川河口はお昼まで雨がしっかり降って、視界がとても悪かったですが、お昼頃には大きな干潟が干出し、野鳥観察館前の川の中ほどにも砂の陸地が広がりました。

来館者の方から、「干潮時には川一面が干潟になるのですか?」との質問を頻繁にいただきますが、

庄内川河口は潮がよく引く日であっても一面が干潟になることはなく、新川と庄内川を分け隔てている導流堤の脇と川の中央だけが干潟になります。

とは言っても、今の時期は一年の中で最も昼間に干潟が大きく現れる季節なので、大潮である昨日から明後日くらいまでは、干潮時には庄内川河口でもかなり広大な干潟を見ることができます。

 

このように大きな干潟を見ることができる明日(5月27日(土))に、「藤前干潟クリーン大作戦」と「あおなみウォーク」が開催されます。

どちらも藤前干潟を見て、感じて、学ぶことのできるイベントだと思います。

明日は天気も回復しそうです。気持ちの良いこの時期にぜひ、藤前干潟へ足をお運びください。

 

「藤前干潟クリーン大作戦」は、毎年春と秋の2回開催されており、今回で26回目の開催となります。

毎回約2,000人の方が参加する非常に大きな清掃活動イベントで、ごみを拾うことで藤前干潟、さらには伊勢湾流域の保全を目指す取組みです。

野鳥観察館のスタッフも実行委員会のメンバーとして協力しています。

一緒に藤前干潟のごみを拾って、藤前干潟や伊勢湾流域の環境について少し考えてみませんか?

参加方法等の詳細はこちらをご覧ください。→藤前干潟クリーン大作戦HP

 

また、同じく明日行われる「あおなみウォーク~稲永駅周辺をめぐり初夏の風を感じながら藤前干潟を目指すコース~」は、

あおなみ線の「稲永駅」を出発して、野鳥観察館と稲永ビジターセンターのある藤前干潟を目指すウォーキングイベントです。

ゴールの稲永ビジターセンターでは、「あおなみウォークコラボイベント」として、

 ・ダイゼン(渡り鳥)のペーパーキャップ作り
 ・愛知地球博記念公園の「もりの学舎」さんの出前ワークショップ(どんぐりのストラップ作りなど)
 ・藤前干潟と関わりのある周辺施設のパネル展示   など...

が行われます。ぜひ、こちらにもご参加ください。(もちろん、野鳥観察館にも野鳥観察をしに、お越しくださいね。)

 

ダイゼンのペーパーキャップ↓。ダイゼンは、野鳥観察館のマークにもなっているチドリの仲間です。

 

さて、今日は雨が上がったお昼過ぎに少しだけ干潟を見に行ってきました。

つい少し前までは、トウネンやキアシシギ、チュウシャクシギがすぐ近くで見られたのですが、もうほとんどが渡ってしまって寂しい限りです。

しかし、コチドリ2羽が護岸で餌をついばんでいるのを近くで観察できました。

 

また、捨石の上には、スズメの親子を発見↓。親(左)の後を巣立ち雛2羽(中央と右)が追いかけ、翼を震わせ、必死に餌をねだっていました。

親は石の表面についた餌を素早くついばみ、雛に何度も口移しで餌を与えていました。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ552(467)、ダイサギ10(13)、コサギ3(5)、アオサギ5(10)、マガモ19(13)、カルガモ13(12)、ハシビロガモ0(1(♀))、ホシハジロ2(2)、スズガモ48(23)、ミサゴ3(4)、ハヤブサ1(0)、コチドリ2(2)、ダイゼン31(28)、オバシギ0(2)、キアシシギ1(1)、アオアシシギ2(0)、ソリハシシギ1(0)、オオソリハシシギ2(2)、ホウロクシギ1(2)、チュウシャクシギ19(21)、ウミネコ0(1)、コアジサシ1(1)

※カッコ内の数字は昨日のカウント数です。

明日の満潮時間 6時24分 潮位251cm
明日の干潮時間13時02分 潮位 -1cm

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子育て中

2017-05-24 17:39:58 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間10時49分 潮位 28cm
今日の満潮時間17時10分 潮位248cm

 

今日は昨日と打って変わって、曇りで蒸したお天気となり、お昼頃には雨がポツポツッと降ったりもしました。

干潟はよく出ましたが、昨日よりさらにシギ・チドリが少なくなったようで、昨日まで観察できていたダイシャクシギを今日は確認できませんでした。

今日観察できたシギ・チドリは、ダイゼン、ハマシギ(1羽)、キアシシギ、オオソリハシシギ(1羽)、ホウロクシギ(1羽)、チュウシャクシギ でした。

 

干潟が寂しくなったので、今日は2月6日の日記で「カワウが巣作り中」と紹介した鉄塔を見に行ってきました。

この鉄塔を私たちは「カワウマンション」とも呼んでおり、野鳥観察館の中から望遠鏡で見ることもできます。

今日、この鉄塔を見たところ、2月6日の時よりも巣が増えており、鉄塔の下の方ではカワウがひしめくようにいました。また、アオサギも営巣していました。

そして、よくよく巣を見てみると、カワウの雛がいる巣が多くありました。巣では、親から口移しで餌をもらっている雛もいました。

また、アオサギの巣にも雛がいるのを確認できました。

カワウ、アオサギは子育て真っ最中のようです。

 

そして、今日の最後は干潟でみつけたこの生きもの。

魚なのに、干潟の泥の上で生活するトビハゼです。(左にいる白色のはさみを持つカニはチゴガ二。)

大きな目と、干潟の上をぴょんぴょん飛び跳ねる姿に注目です。

 

明日の干潮時間11時33分 潮位 11cm
明日の満潮時間17時59分 潮位259cm

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