観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

藤前干潟ふれあい事業の夏休みイベントのご案内

2021-06-30 21:31:38 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 9時16分 潮位210cm

今日の干潮時間15時53分 潮位 73cm

 

今日も湿度が多く、時折雨がパラパラ降るお天気でした。

今日で6月も終わり、明日から7月になります。

稲永公園ではセミの鳴き声が聞こえるようにもなってきました。

夏休みがそろそろ楽しみという方もいらっしゃるでしょうか。

 

藤前干潟ふれあい事業実行委員会では、今年も小学生などを対象に夏休みイベントを実施します。

野鳥観察館スタッフが企画から関わっているのは以下の2つのイベントです。

どちらのイベントも、開催に向けて準備を進めています。

★8月5日(木)「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」@名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター

 →昨年度の様子はこちら(2020年8月13日のブログ)

★8月13日(金)「干潟を音であそぼ!」@稲永ビジターセンター

 →昨年度の様子はこちら(2020年8月8日のブログ)

申込方法や締切などの詳細については、藤前干潟ふれあい事業のサイト(名古屋市HP)もしくはチラシ(PDF)をご覧ください。

コロナ禍の当初はこのような状況になるとは思いもよりませんでしたが、遠くへ行くことが困難になったことなどから昨年秋頃から干潟観察会などのイベントの需要がどんどん高まり、参加申込いただける方が非常に増えています。

参加につきましては抽選になる可能性がありますのでご了承ください。

なるべくたくさんの方々に夏の藤前干潟を楽しんでいただけたら良いなと思っています。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ312、ササゴイ1、ダイサギ11、アオサギ8、マガモ11、カルガモ61、ミサゴ1、ハヤブサ1、ウミネコ18、コアジサシ1

 

明日の満潮時間10時14分 潮位196cm

明日の干潮時間16時36分 潮位 93cm

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藤前干潟で夏を越す鳥たち

2021-06-27 17:04:05 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 6時53分 潮位244cm

今日の干潮時間13時50分 潮位 20cm

 

雨が降りそうで降らない梅雨の天気です。

とりあえず、開館前に干潟の巡回へ。

薄曇りの天気ですが、今日もソリハシシギが羽が引き初めの干潟に飛来して来ました。

春や秋の渡りの季節には真剣に見ないソリハシシギですが、この鳥の少ない季節に旅鳥のシギが観察できることに感謝です。

葦原の水際には、だいぶ大きくなった5羽のヒナを連れたカルガモも観察できました。
まだヒヨコくらいの小さなヒナを連れたカルガモも見かけるので、このヒナ達は早い時期に生まれたのでしょう。

(スマスコ)

人が近づけない岸沿いには冬鳥のスズガモ♂2羽♀1羽、そしてホシハジロの♂1羽が観察できました。コガモやオナガガモ・ヒドリガモなどに比べ潜水ガモの仲間は毎年数羽が藤前干潟で夏を越しています。

先ほどのカルガモの親子が開けた水際まで移動してきました。

その先にはチュウシャクシギの群れが飛来しています。4・5月のシギ・チドリの渡りが終わり、多くが北の繁殖地に向かった後も、ソリハシシギと同じように藤前干潟や周辺の干潟で夏を越しています。

(スマスコ)

特にチュウシャクシギは毎年10羽を越す個体が藤前干潟周辺に残ります。群れは移動範囲が広く、木曽川河口などの干潟でも観察されています。

(スマスコ)

今日観察できたソリハシシギやチュウシャクシギの他に、毎年10羽程のダイゼンの群れも藤前干潟で夏越していましたが今年は確認ができていません。

(スマスコ)

午後になり導流堤の先端の干潟(観察館から1500m下流)には、繁殖を終えたウミネコの群れが飛来してきました。
群れの中には、第一回夏羽の個体が2羽と、今年生まれたと思われる幼鳥(チョコ!)が1羽入っていました。
(上写真 右から4番目がチョコレート色の今年生まれと思われる個体)

ウミネコは夏場の7月から9月に一番飛来数が増え、一部は藤前干潟で冬を越します。

 

今日観察できた主な野鳥 
カワウ300、ササゴイ2、ダイサギ9、アオサギ10、マガモ14、カルガモ35、スズガモ3、ホシハジロ1、ミサゴ3、トビ2、コチドリ1、シロチドリ2、ソリハシシギ8、チュウシャクシギ32、イソシギ1、ウミネコ31 他

あす月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 7時38分 潮位236cm
月曜日の干潮時間14時32分 潮位 35cm

火曜日の満潮時間 8時25分 潮位224cm
火曜日の干潮時間15時13分 潮位 53cm

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今日もスマスコ

2021-06-26 15:50:34 | 観察機材

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 6時09分 潮位249cm

今日の干潮時間12時20分 潮位 10cm

 

開館前に、今日も越夏しているシギが観察できる所に出掛けました。

周りを見渡すと、水際に8羽のソリハシシギが観察できました。

この季節に少数ながらも、まとまった数のシギが観察できるのは珍しいことです。

ソリハシシギは、あと4週間もすれば北で繁殖を終えた個体が藤前干潟まで戻ってきます。

他には、コアオアシシギの夏羽が1羽。

太い嘴のアオアシシギに比べ、細くて尖った嘴が特徴です。

春と秋のシギ・チドリの渡りの季節と冬場には少数が藤前干潟にも飛来しますが、きれいな夏羽の姿を見ることは稀です。

飛んでいるソリハシシギは追いきれませんが、コアオアシシギの動きがゆっくりなのでフィールドスコープにスマートフォンを取り付けて、スマスコで撮影です。
(スマートフォンの比率16:9から3:2の比率に合うようにトリミングしています。)

観察館に出勤してきたら、1.5km先の南陽工場の煙突の小窓にハヤブサが止まっていました。

(デジタル一眼レフ1200mm相当)

動かないのでスマスコで撮影
(70mm×アイピース30倍=2100mm相当)

1000ピクセルにトリミング、ブレが気になります。

その後ハヤブサは白っぽいハトのような獲物を捕らえ、1.2km先の導流堤の干潟に降りてきました。
(デジタル一眼レフ1200mm相当)

1000ピクセルにトリミング

そしてスマスコでに交換して同じハヤブサを撮影。

1000ピクセルにトリミング。
ブレが気になりますね。

スコープのズームアイピースの倍率を60倍(4700mm)にすれば、もっと大きく写せましたが、ブレが30倍よりも大きく、ピントもシビアで難しいのでレリーズが欲しくなります。

来館されたお客様にも早速体験していただいたところ、藤前干潟のミサゴをご自分のスマートフォンで撮影されていました。

あまり手の込んだ事をやりだすと、デジスコの二の舞になりそうだし、ガラス越しの館内から1.0km先の証拠なら、これで十分かな。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ331、ササゴイ3、ダイサギ11、アオサギ19、マガモ17、カルガモ23、ミサゴ2、トビ2、ハヤブサ1、ウミネコ15、カワラヒワ2、ハシボソガラス2

 

明日の満潮時間 6時53分 潮位244cm

明日の干潮時間13時50分 潮位 20cm

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スマスコデビュー

2021-06-25 21:38:08 | 観察機材

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藤前干潟

今日の干潮時間11時32分 潮位 15cm

今日の満潮時間18時19分 潮位260cm

 

今日も曇り空で今にも雨が降りそうかと思えば、青空がちらりと見えたりと、安定しないお天気でした。

しかし、お昼頃、干潟はとても広がりました。

 

現在は野鳥の姿が少なく、干潟が広がれば広がっただけ、さみしい雰囲気もあります。

鳥が少なくなって、重たいフィールドスコープとカメラを持って出かけるのが辛くなったので、館内からスマスコデビューしました。

スマスコとは、スマートフォンのレンズをフィールドスコープの接眼レンズに固定して、撮影するごく簡単な撮影方法です。

以前流行った、デジスコ(フィールドスコープにコンパクトデジタルカメラをつけるシステム)に比べて、安価に始めることができます。

 

ここから先はスマスコデビュー写真です。

約500m先のカワウ、アオサギ、マガモを撮影。

約800m先のミサゴを撮影。

こちらは約300m先のアオサギ。

 

実は以前にも安い汎用スマートフォンアダプターを手に入れたことがあったにですが、ネジがズレたりして光軸を合わせるのが面倒ですぐやめてしまいました。

今回はアメリカの天体望遠鏡メーカー「セレストロン」のスマートフォンアダプターを手に入れました。

少し大きく大袈裟ですが、このアダプターはスマートフォンのレンズと、フィールドスコープの接眼レンズとの光軸を合わせるのが大変楽です。

さすが天体望遠鏡メーカーだけあって縦・横をラックピニオンギアで微調整が簡単にでき、他の汎用スマートフォンアダプターには無い機能であるフランジバック(スマートフォンと接眼レンズまでの距離)もピニオンギアで調整できます。

また、最近増えてきた広角・標準・望遠と3つのレンズが付いたスマートフォンでは、標準・望遠レンズ側で撮影するとケラレ無しで使用できる事も分かりました。

「セレストロン」のスマートフォンアダプターは少し値段は張りますが、以前流行ったデジスコのカメラアダプターに比べたら数分の1の価格で手に入れられます。

今現在の藤前干潟は、留鳥がメインで飛来数も少なくなり、遠くの鳥たちしか居ない事が多くなっています。

こんな時にはスマスコが活躍すると思います。

ただ日中の陽炎が目立つ日には、どんなレンズやカメラを持ってきても、メラメラゆらゆらの写真になると思うので素直に諦めてください。

 

昨日観察できた主な野鳥 カワウ263、ササゴイ2、ダイサギ15、アオサギ11、マガモ11、カルガモ22、ミサゴ3、トビ1、チョウゲンボウ3

 

明日の干潮時間13時06分 潮位 12cm

明日の満潮時間 6時09分 潮位249cm

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干潟のサギ

2021-06-23 23:56:20 | 夏の藤前干潟

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藤前干潟

今日の干潮時間10時42分 潮位 28cm

今日の満潮時間17時28分 潮位252cm

 

今日も少し蒸しっとした暑い日でした。

干潟には毎日ササゴイが魚を捕らえにやってきています。

現在は2羽は頻繁に訪れているようです。子育て中でしょうか。

近くにはダイサギの姿もありました。

少し前までは、くちばしが真っ黒な個体が多かったですが、根本が黄色に戻ってきているようです。

 

一昨日(21日(月))は夏至だったそうです。

今日の19時の野鳥観察館から西を見た様子です。

ちょうど太陽が多度山の向こうに落ちていくところでした。

 

明日の干潮時間11時32分 潮位 15cm

明日の満潮時間18時19分 潮位260cm

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