観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

カモの季節

2016-11-30 22:00:39 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
明日の干潮時間12時19分 潮位 89cm
明日の満潮時間17時55分 潮位230cm

 

今日は一日中曇り空でしたが、野鳥観察や撮影に訪れる方が平日にしては多く、

中には遠方からみえる方もみえました。

 

10時頃に庄内川河口の干潟を見に行くと、すでに干潟が広がっており、

ハマシギ、ダイゼン、シロチドリ、ユリカモメ、ズグロカモメなどが飛来していました。

↓干潟の上を飛ぶズグロカモメ。この後、干潟に降りてマトオサガニを捕まえ、丸飲みしていました。

↓干潟近くで浮かんでいたユリカモメ。右側の個体はくちばしや足の色がはっきりした赤色ではなく、オレンジ色なので、若い個体のようです。

 

なお、今日、観察できた主なシギ・チドリは、ハジロコチドリ2、シロチドリ52、ダイゼン85、ハマシギ410、アオアシシギ1、イソシギ2、ダイシャクシギ3 でした。

 

また、護岸近くでは様々な種類のカモが見られるようになってきています。

身近な池や川でも観察でき、その仕草や丸っこい体型が好きという方も多いカモの仲間。

非繁殖羽(エクリプス)からきれいな繁殖羽に換羽を終了したオスも多く、種や雌雄の判別がしやすくなり、

カモの観察が楽しめるようになってきました。本格的なカモの季節がやってきたようです。

 

↓オナガガモのオス。何といっても、ピンとのびた長い尾が特徴です。

水面採餌ガモの中では、藤前干潟への飛来数が最も多いカモで、今季もすでに2,000羽以上が飛来したこともありますが、

当ブログにきちんと登場するのは今季は初です。やっと護岸近くまで寄ってくるようになりました。

↓オスの近くにいたオナガガモのメス。オスほどではありませんが、メスも長い尾をしています。

 

↓今季もすでに何回か登場しているマガモ。オスとメスのペアで泳いでいました。

 

↓コガモのオス。藤前干潟に飛来する主なカモの中では最も小さな種です。

この個体はまだ肩羽が換羽途中で、きれいな繁殖羽になるまでもう少しかかりそうです。藤前干潟に渡ってきた当初の換羽前(エクリプス)の姿はこちら(9月13日の日記)

↓コガモのメス。

 

↓最後はヒドリガモ。こちらのオスももう少しで換羽を終えて、立派な生殖羽になりそうです。

↓ヒドリガモのメス。

 

この他、今日の庄内川河口では、オカヨシガモ、ハシビロガモ、カルガモ、スズガモが観察できました。

また、藤前干潟では比較的珍しい、ホオジロガモ1羽(メス)も確認できました。

 

【12月の渡り鳥調査隊のご案内】
内容:藤前干潟に飛来する野鳥を観察し、種類と数を調べます。冬鳥であるカモ、カモメ、ハマシギなどを観察できるはずです
日時:12月3日(土)11:00~13:00
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:防寒着、双眼鏡(お持ちであれば)
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

 

明日の干潮時間12時50分 潮位 90cm
明日の満潮時間18時25分 潮位228cm

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小鳥たち

2016-11-29 17:42:57 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間11時47分 潮位 88cm
今日の満潮時間17時26分 潮位229cm

 

今日は午前中は晴れていましたが、午後になると風が吹き始め、夕方に近づくにつれ寒くなってきました。

11月も明日で終わり。いよいよ寒さが本格的になってきそうです。

 

しかし、稲永公園では、小鳥たちが熟した木の実などの餌を探して、活発に飛び回る姿が観察できました。

冬の厳しい寒さに備えるため、一生懸命のようです。

 

↓アキグミの赤い実を食べるメジロ。

 

↓クスノキの実を食べていたツグミ。

 

↓ジョウビタキ(♂)の若い個体。頭や顔はまだ淡い茶色をしています。尾を盛んに振っていました。

この他、シロハラやカワラヒワ、ヒヨドリなども観察できました。

 

↓最後は小鳥ではないですが、野鳥観察館前でみつけたカンムリカイツブリ。波にも負けず、潜水を繰り返していました。

 

今日の干潟にも、多数のハマシギ、ダイゼン、シロチドリなどが飛来していましたが、

ハヤブサが飛来したため、群れで何回も飛び回り、なかなか落ち着かない様子でした。

オナガガモやコガモは、先週末に一旦、大きな群れが抜けたようで、数が少なくなっています。

明日も潮が良いです。干潮時間は正午頃ですが、10時頃から観察ができると思います。

 

明日の干潮時間12時19分 潮位 89cm
明日の満潮時間17時55分 潮位230cm

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実施報告 渡り鳥調査隊11月

2016-11-26 16:33:12 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 9時56分 潮位 94cm
今日の満潮時間15時56分 潮位215cm

今日は中潮で干潮時間は午前中でした。

中潮の干潮時間は夏場だと6時前から観察できたのに、今日の日の出は6時38分と、ずいぶん日の出も遅くなりました。

7時前に干潟に立った時には、ハマシギの姿はまだ見えませんでしたが、干潟はだいぶ広がりつつありました。

7時過ぎにカワウの群れがコロニーから藤前干潟に現れた頃、ハマシギの群れも庄内川河口に現れました。

 ハヤブサなどに襲われないよう、高度を水面まで下げて干潟に向かってきます。

最初は400羽程の群れが飛来しました。

昨年、一昨年とシギ・チドリの飛来数が激変し、
越冬個体のハマシギの飛来数は1,000羽を超える日が数日あっただけで、ほとんどの日には数羽しか観察できない日が二年続いた後なので、100羽を超える飛来数が、今シーズンは続いているので、低レベルですが飛来数は好調のように感じます。

10年前なら、11月後半は1,000羽を軽く超える飛来数が続くのが普通でしたが・・・・・

干潟に降りたハマシギやダイゼンの群れが一斉に飛び立ちました、公園から飛んできた今年生まれの若いハシボソガラス2羽に驚いたようです。

一度飛び立ったハマシギの群れは上空を飛び回るうちに数を増やして来ます。

ここ何年もハマシギの大きな群れの飛翔は見られなくなりましたが、
今日は、最初の400羽の群れよりもさらに大きくなって、干潟に再び舞い降りた時には845羽をカウントすることが出来ました。

昨日、ダイシャクシギ(2羽)の今季初飛来をお知らせしましたが、ダイシャクシギはまた1羽増えて全部で3羽を確認できました。
陽炎がひどくてユラユラですが。↑2羽 ↓1羽

 

人通りが多い土曜日でしたが、ヒドリガモの群れが人が通ると河に降り、しばらくすると飛び上がって上陸を何度も繰り返し、芝生の中のクローバーをついばんでいる姿が観察館からは良く見えました。

 また、午前中、藤前干潟から居なくなったカワウの大きな群れが昼過ぎに再び飛来し、庄内川を上流から下流に向けて追い込み漁をしながら観察館の前を通っていきました。

 今日は11月の渡り鳥調査隊が行われました。カモ類は数が少な目でしたが、ハマシギは800羽を超えてきましたし、ズグロカモメは28羽カウントでき、ズグロはもうすぐ30羽を超える日が近いと思えます。

12月の渡り鳥調査隊は来週土曜日(3日)に実施します。今回と同じく、冬鳥であるカモ、カモメ、ハマシギなどを観察できるはずです。ぜひご参加ください。

【12月の渡り鳥調査隊】
内容:藤前干潟に飛来する野鳥を観察し、種類と数を調べます。
日時:12月3日(土)11:00~13:00
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:防寒着、双眼鏡(お持ちであれば)
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ64、カワウ3122、ダイサギ10、コサギ2、アオサギ25、マガモ54、カルガモ4、コガモ1110、オカヨシガモ17、ヒドリガモ17、オナガガモ470、ハシビロガモ2、ホシハジロ62、キンクロハジロ217、スズガモ176、ミサゴ26、ノスリ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、シロチドリ57、ダイゼン71、ハマシギ845、コアオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ3、ユリカモメ56、セグロカモメ11、オオセグロカモメ1、カモメ、ウミネコ7、ズグロカモメ28

明日は天気が少し心配ですが、早朝早くからの観察をお勧めします。
冬場は日が昇るのが遅いだけでなく、逆光になる時間も早いです!

明日の干潮時間10時36分 潮位 91cm
明日の満潮時間16時28分 潮位221cm

※明後日(28日(月))は休館日です。
明後日の干潮時間11時13分 潮位 89cm
明後日の満潮時間16時58分 潮位226cm

29日(火)の干潮時間11時47分 潮位 88cm
29日(火)の満潮時間17時26分 潮位229cm

 

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今季初確認 ダイシャクシギ

2016-11-25 17:31:00 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 9時08分 潮位 97cm
今日の満潮時間15時20分 潮位208cm

 

今日は午前中は風がほとんどなく、日なたにいると暖かかったですが、

午後になると次第に風が強くなって寒さを感じました。

 

午前中の干潟が出ている時間帯には、名古屋市内の小学生約100名が名古屋市野鳥観察館と稲永ビジターセンターを

藤前干潟の学習を目的に訪れていました。

野鳥観察館では、望遠鏡でミサゴやダイゼン、カワウ、オナガガモ、ユリカモメなどを観察でき、

特に、カワウの大群がちょうど干潟に飛来する様子を見られたことを喜んでもらえたようです。

 

午前中に広がった干潟には、ハマシギ、ダイゼン、シロチドリなどのシギ・チドリが多数観察できました。

(↑Mさんから提供いただいたハマシギの写真です。)

 

また、そろそろ飛来する時期だなと、飛来を待ち望んでいたダイシャクシギ(2羽)を今季初めて確認しました。

昨年は11月23日に初確認したので、昨年より2日だけ遅い飛来となりました。

導流堤脇の遠くの干潟にいるため、写真では分かりづらいですが、くちばしの長いシギがカワウの右奥に写っています。

 

野鳥観察館の前の芝生では、今日もヒドリガモが草を食べていました。

人が近づくと、一斉に首を伸ばして動きを止め、さらに人が近づくと川へ飛び降りていました。 

 

明日は11月の渡り鳥調査隊を実施します。

当日でも参加を受付けますので、暖かい恰好をしてぜひご参加ください。

【渡り鳥調査隊】
内容:藤前干潟に飛来する野鳥を観察し、種類と数を調べます。
   今回はきれいな羽に生え変わりつつあるカモや、カモメの仲間、ミサゴ、ハマシギなどを見ることができるはずです。
日時:11月26日(土)9:00~11:00
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:防寒着、双眼鏡(お持ちであれば)
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

【トークセッション みて!ふれて!かんじて!藤前干潟】
内容:藤前干潟ふれあい事業の活動報告と、
   これからの藤前干潟の保全・活用のあり方を考えるワークショップを行います。
日時:11月26日(土)13:00~15:00
場所:稲永ビジターセンター(名古屋市野鳥観察館の隣の建物)
定員:先着40名(申込不要、当日受付)
参加費:無料
主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会
問い合わせ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境局環境活動推進課内)
       TEL:052-972-2662 FAX:052-972-4134
※詳細はこちら(名古屋市HP)をご覧ください。

 

明日の干潮時間 9時56分 潮位 94cm
明日の満潮時間15時56分 潮位215cm

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河原のスズメ

2016-11-24 16:40:06 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 8時10分 潮位 99cm
今日の満潮時間14時37分 潮位201cm

 

今日は風はほぼ吹かなかったものの、昨日より気温の低い日となり、

稲永公園にはダウンなどの上着を来て、背中を若干丸めて歩く人が多くなりました。

公園内に生えているナンキンハゼのほとんどは、赤く紅葉した葉をほとんど落としてしまい、枝先に白い実を残すだけになりましたが、

一本だけまだきれいに紅葉した葉をつけているものをみつけました。

 

午前中は雨がぱらつき、天気があまりよくなかったので、干潟が出ている間の撮影ができませんでしたが、

ちょうど正午頃に庄内川の護岸に行ったところ、スズメの群れが河原に生えている赤い草の実をついばんでいるのを観察できました。

 

【今週末(11月26日(土)・27日(日))のイベントのお知らせ】

今週末には藤前干潟で以下の3つのイベントが開催されます。ぜひご参加ください。

☆渡り鳥調査隊
内容:藤前干潟に飛来する野鳥を観察し、種類と数を調べます。
   今回はきれいな羽に生え変わりつつあるカモや、カモメの仲間、ミサゴ、ハマシギなどを見ることができるはずです。
日時:11月26日(土)9:00~11:00
場所:名古屋市野鳥観察館
対象:小学生以上
定員:20名
参加費:無料
持ち物:防寒着、双眼鏡(お持ちであれば)
申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

☆トークセッション みて!ふれて!かんじて!藤前干潟
内容:藤前干潟ふれあい事業の活動報告と、
   これからの藤前干潟の保全・活用のあり方を考えるワークショップを行います。
日時:11月26日(土)13:00~15:00
場所:稲永ビジターセンター(名古屋市野鳥観察館の隣の建物)
定員:先着40名(申込不要、当日受付)
参加費:無料
主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会
問い合わせ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局(名古屋市環境局環境活動推進課内)
       TEL:052-972-2662 FAX:052-972-4134
※詳細はこちら(名古屋市HP)をご覧ください。

☆藤前干潟へ行こう!干潟の世界へのはじめの一歩~トリ編~
内容:冬に藤前干潟にたくさんやってくるカモを観察します。
日時:11月27日(日)10:30~12:30
場所:稲永ビジターセンター
定員:20名(先着順)
参加費:おとな200円、小中学生100円、幼児無料
主催等:環境省中部地方環境事務所
    藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業
申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター(TEL)052-389-5821
※詳細はこちら(環境省HP)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ11、カンムリカイツブリ69、カワウ116、ダイサギ6、コサギ12、アオサギ42、マガモ237、カルガモ201、コガモ830、オカヨシガモ57、ヒドリガモ55、オナガガモ1,840、ハシビロガモ85、ホシハジロ199、キンクロハジロ349、スズガモ940、ミサゴ18、ノスリ1、チュウヒ1(♀)、オオバン23、シロチドリ20、ダイゼン22、ハマシギ136、イソシギ7、ユリカモメ20、セグロカモメ7、オオセグロカモメ3、カモメ5、ウミネコ5、ズグロカモメ9

 

明日の干潮時間 9時08分 潮位 97cm
明日の満潮時間15時20分 潮位208cm

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