藤前干潟
今日の満潮時間11時00分 潮位206cm
今日の干潮時間16時33分 潮位145cm
今日は曇りで気温が上がらず、北西の冷たい風が強く吹き、早くも冬を感じました。
こんなお天気でしたが、今日は中川生涯学習センターによる「キラリ☆あおなみ線沿線の魅力発見!」という講座が稲永ビジターセンターと野鳥観察館で開催され、30名ほどの参加者のみなさんが稲永ビジターセンターであおなみ線の概要と藤前干潟の紹介を聴いた後、野鳥観察館ではミサゴなどを観察されていきました。
あおなみ線の概要は、あおなみ線を運行する名古屋臨海高速鉄道㈱の社員さんが説明されたのですが、あおなみ線の名前の由来など、今まで知らなかったミニ情報が満載されていておもしろい内容でした。
ちなみにあおなみ線の名前は、一般公募で決まったそうですが、その由来はあおなみ線のイメージカラーである「青(あお)」と、名古屋(なごや)と港(みなと)を結ぶ路線ということで、それぞれの頭文字の「な」と「み」が組み合わさったものだそうです。私はずっと海の「波」からきていると思っていましたが、それは違うんだそうで、ちょっと勉強になりました。
そして、今日の干潟の鳥たちの様子ですが、今日は寒気が入り、天気が少し荒れたからでしょうか。
午後、干潟が出始めるとすぐにハマシギやダイゼンの群れが飛来しました。
そして、時間を追うごとにハマシギなどの飛来数は増え、今日は1,380羽のハマシギをカウントすることができました。
1,000羽を超えるハマシギを確認したのは今季初めてです。
今日はシギ・チドリたちは比較的落ち着いている様子で、ハマシギ、オバシギ、ダイゼンなどが、庄内川河口の導流堤脇の干潟で、黙々と餌を探しているのを野鳥観察館から観察できました。
ハマシギのシーズンは始まったばかり。今後、大きなハマシギの群れを何度も見られることを期待しています。
また、今日はチュウヒを数回観察することができました。
そのうち一回は、風に流されて野鳥観察館上空を旋回しながら飛んでいました。
今日で10月も終わりですね。
先週は藤前干潟クリーン大作戦の開催準備に追われ、干潟のごみばかり見ていた気がしますが、気付けば、稲永公園のナンキンハゼやサクラなどが紅葉し始めています。(以下の写真は全て10月28日(日)撮影)
28日はまだ穏やかなお天気だったからかミドリヒョウモンと思われるチョウが稲永公園を飛び回っていました。
野鳥観察館周辺では、メジロやカワラヒワの群れを見ることもできるようになってきています。
こちらは松の梢にとまるカワラヒワ↓。
すると、もう一羽のカワラヒワが。この一番高い梢にとまりたかったようで、すでにとまっていたカワラヒワの周りを飛び回っていました。
しかし、すでにとまっていたカワラヒワは全く動じなかったので、後からきたカワラヒワは諦めて隣の松の梢にとまっていました。カワラヒワは羽ばたくと、黄色の羽がとてもきれいです。
朝晩、とても冷え込むようになってきました。
みなさん、おからだにはお気を付けください。
【藤前干潟に関連するイベント等】
☆11月18日(日)藤前フォーラム2018「いま振り返る藤前干潟保全の歴史 第3回~環境アセスメントの果たした役割~」@稲永ビジターセンター(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)
☆11月18日(日)あおなみウォーク2018秋「秋風薫る荒子川公園とあおなみ線車庫を巡り、リニア・鉄道館へ」(主催:名古屋臨海高速鉄道株式会社、あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(PDF)
【コース(約9㎞)】荒子川公園駅 → 荒子川公園 → 潮凪車庫( 鉄道イベント会場) →稲永ビジターセンター → リニア・鉄道館(ゴール)
☆11月24日(土)、12月8日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館
毎月1回、野鳥観察館で行っている「渡り鳥調査隊」。藤前干潟の野鳥の観察をしながら、種類と数の調査にチャレンジします。初心者大歓迎です。→詳細はこちら(PDF)
☆8月1日(水)~11月30日(金)企画展「干潟のごちそう展~食べものとしてみる干潟の生きものたち~」@稲永ビジターセンター
☆12月15日(土)生物多様性講演会「干潟は巣穴でできている!~アナジャコのふしぎな暮らし~」@稲永ビジターセンター(主催:名古屋市港区保険福祉センター公害対策室担当/NPO法人藤前干潟を守る会)
当初予定されていた9月30日の開催は台風で中止となり、12月15日に延期となりました。
アナジャコとその巣穴に共生する生きものを研究している伊谷行さん(高知大学教育学部)のおはなしを聴くことができます。
☆7月28日(土)~12月16日(日)企画展「アナジャコ展~干潟の穴掘り名人の謎~」@藤前活動センター→詳細はこちら(藤前干潟を守る会HP)
☆2019年1月19日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(PDF)
☆2019年1月19日(土)藤前干潟サイエンスカフェ「藤前干潟のハンターたち~ミサゴとその他の猛禽類~」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
※詳細は後日ご案内します。
☆2018年12月20日(木)~2019年1月25日(金)環境省レンジャー写真展2018「中部地方の生き物、風景」@㈱東邦ガス・ガスエネルギー館(主催:中部地方環境事務所)
☆2019年1月26日(土)第8回ごみと水を考える集い(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ5、カワウ1,339、ダイサギ20、コサギ22、アオサギ21、マガモ11、カルガモ35、コガモ356、ヒドリガモ9、オナガガモ635、ハシビロガモ5、ホシハジロ24、キンクロハジロ55、スズガモ216、ミサゴ18、チュウヒ2、シロチドリ46、ダイゼン70、ハマシギ1,380、オバシギ13、イソシギ2、オオソリハシシギ1、セグロカモメ5、ウミネコ94
明日の満潮時間12時33分 潮位201cm
明日の干潮時間18時57分 潮位142cm
【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。