観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

もう一羽のツルシギ

2019-11-08 18:48:17 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 9時19分 潮位 90cm

今日の満潮時間15時50分 潮位214cm

 

今日は北風が吹き、日差しはありましたが日中でも寒さを感じました。

今日は立冬ですし、いよいよ寒い冬が来るのでしょうか。

 

今朝も庄内川河口の干潟にはハマシギの群れを観察できました。

みんな熱心に採餌中です。

すると、ハマシギより大きなシギ(1羽)が飛来。

エリマキシギ(オス)です。しばらくの間はこの干潟にいましたが、その後、姿を消してしまいました。

そして、今日も赤い足とくちばしが特徴のツルシギを観察できました。

しかも、2羽!

飛ぶと、背中から腰にかけての白色の部分がはっきりと分かりました。

ツルシギは、干潟の水のないところよりも、ちょっと深めの水たまりのあるところを好んで餌を探していました。

そして、水たまりに躊躇なく頭を突っ込んでいました。

さらに、2羽のツルシギを観察しているとだんだんと気付いたことがありました。

2羽とも機敏に動いて餌を探しているのですが・・・、

1羽(↓の写真の手前のツルシギ)は水たまりに入ると、お風呂に浸かるようにしゃがみこんで、頭を水に突っ込んで餌を探すのです。(もう1羽は水たまりに入っても立ったまま頭に水を突っ込んでいました。)

よくよく見ると理由がわかりました。このしゃがみこんでいたツルシギ↓は、右足の先端がなかったのです。

釣り糸などにひっかかって足の先を失ってしまったのかもしれませんね・・・。

 

ツルシギ2羽はその後、潮が満ちて干潟がなくなるのを待つことなく姿を消しましたが、ハマシギたちは干潟がかなり小さくなるまで残っていました。

ただ、ハヤブサなどが頻繁に飛び、その度にハマシギも飛び回っていました。

また、小さなカニを捕まえるイソシギも観察できました。

 

今日は、この他スズガモとキンクロハジロの混群を護岸近くで見ることができました。

(※ハマシギ(最初の2枚)、エリマキシギ、ツルシギ(最初の3枚)の写真は、来館者の方に提供いただきました。) 

 

今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ5、ダイゼン21、ハマシギ523、コオバシギ2、コアオアシシギ3、イソシギ2、ツルシギ2、エリマキシギ1、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ1 でした。

また、猛禽類はミサゴ29、ハイタカ1、ハヤブサ1 を確認できました。

 

 

明日の干潮時間10時01分 潮位 84cm

明日の満潮時間16時19分 潮位223cm

コメント
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