観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

飛び回るハイタカ

2019-01-31 20:53:07 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 8時54分 潮位114cm
今日の満潮時間14時32分 潮位167cm

 

今日は朝から時折雨がポツポツとし、午後から次第に本格的な雨となりました。

午前中は、シニア大学の団体がバードウォッチングに訪れ、熱心に野鳥観察をしていました。

その際中、急に野鳥観察館の上空からハシボソガラスとタカの仲間が急降下してきてびっくり。

タカはハイタカ(恐らくメス)でした。

ハシボソガラスは早くも野鳥観察館近くに生えるマツの上の方に巣作りを開始したようで、巣材となる枝を運んでいるところをハイタカが襲ったようです。

その後もカラスを追って、野鳥観察館周辺の松林の間を飛び回るハイタカをしばらく観察できました。

カラスを見ているハイタカの後姿↓。枝が邪魔して、なかなかうまく撮れませんでした・・・。

何とか顔が見えました。

 

今日は、雨が強くなるにつれ視界が白く霞んでいきましたが、午前中にカウントしたところ、カンムリカイツブリが約300羽も確認されました。

昨日も200羽を超えるカンムリカイツブリが観察されており、かなり多いと感じていたのですが・・・。

カンムリカイツブリは近年、飛来数が増加した野鳥ですが、まだまだ増加傾向にあるのでしょうか。

 

また、カワウが7,000羽近くカウントされました。1月半ば頃からカワウの飛来数が多く、数えるのが大変です。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ9、カンムリカイツブリ294カワウ6,971、ダイサギ2、コサギ1、アオサギ65、マガモ42、カルガモ21、コガモ4、オカヨシガモ12、ヒドリガモ42、オナガガモ2,061、ホシハジロ2、キンクロハジロ58、スズガモ113、ホオジロガモ4、ミサゴ6、ハイタカ1(♀)、ハジロコチドリ1、シロチドリ32、ハマシギ369、ダイシャクシギ3、ユリカモメ1、セグロカモメ7、オオセグロカモメ12、カモメ16、ズグロカモメ25

 

明日の干潮時間10時03分 潮位107cm
明日の満潮時間15時37分 潮位175cm

コメント (5)
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2月2日は「渡り鳥調査隊」

2019-01-30 23:16:11 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時16分 潮位113cm
今日の満潮時間13時05分 潮位166cm

 

今日は晴れてとても穏やかな日で、藤前干潟の水面はほとんど波が立っておらず、夕焼けが写る庄内川の川面は鏡のようでした。

しかし、昨日は強風が吹き、波立っていた庄内川河口。

野鳥観察館前を泳ぐハジロカイツブリは大波の中で、潜水を繰り返していました。 

すると、野鳥観察館のすぐ目の前を飛ぶチュウヒの姿が。強風に流されて来たようで、左右に方向を変えながら必死に上流へと羽ばたいていきました。

そのチュウヒ、今朝は干潟に降り立って魚を食べているのが観察されました↓。でも、ミサゴと魚を奪い合いになった後、ハシボソガラスとも奪い合いをしていました。このときは、ほとんど骨になっただけの魚の状態でしたが、ハシボソガラスに奪われました。 

 

ハシボソガラスと魚と言えば・・・、野鳥観察館前の松林の中で魚を食べているハシボソガラスを発見(1月18日撮影)。

魚はまだピチピチ。

このとき、ちょうどすぐそばの庄内川ではカワウがにぎやかに追い込み漁中で、他にもハシボソガラスが魚をくわえて飛んで行くのを見ましたが、どうやって魚をゲットしたのでしょうか。カラスの魚をトビが奪おうとしていたりもしました。

魚を持ってちょっと移動・・・。

足で押さえてくちばしでつついて食べていました。

 

今日は暖かでしたが、先週末(1月26日、27日)はとても寒く、藤前干潟周辺も一時ですが雪が舞って、視界が白くなることもありました。

寒くなったからでしょうか。稲永公園やヨシ原で小鳥たちを頻繁に見ることができるようになっています。

昨年まではとても静かだった野鳥観察館前の水たまりには、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、シロハラが毎日姿を現しますし、野鳥観察館横にはえているピラカンサにも、赤い実を求めてヒヨドリが訪れるようになりました。 

稲永公園のナンキンハゼにやってきたシジュウカラ↓。

 

同じくメジロ↓。 

シロハラ↓。 

ヨシ原のオオジュリン↓。

ヨシ原の中に生えるセイタカアワダチソウの種を食べるベニマシコ↓。残念ながら赤色の個体は観察できなかったそうです。

セイタカアワダチソウのてっぺんにはホオジロの姿も↓。

 

まだまだ寒い藤前干潟ですが、今週末の2月2日(土)には2月の渡り鳥調査隊を実施します。

 【2月の渡り鳥調査隊】
 日時:2月2日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館
 対象:小学生以上
 定員:20名
 参加費:無料
 持ち物:帽子、水筒、必要に応じて防寒具、双眼鏡(お持ちであれば) 
 申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160

 

渡ってきているカモの中で、現在最も数が多いオナガガモ↓。最近は2,000羽程度をカウントしていますが、例年3月に入ると早くも北へ帰り始め、ぐっと数を減らします。

干潟に集まるオナガガモの大群を見られるのも2月中カモ?!

渡り鳥調査隊のご参加、お待ちしています。防寒対策を念入りにしてご参加ください。

(※シジュウカラ、メジロ、シロハラ、オオジュリン、ベニマシコ、ホオジロ、オナガガモの写真はHさんに提供いただきました。)

 

続いて、1月26日(土)に藤前会館で開催された「第8回ごみと水を考える集い」の報告です。 

昨年、新聞やテレビで藤前干潟のごみの状況が報道されたこともあり、今回は91名もの参加がありました。瀬戸市にある高校の生徒さん10数名や、家族で参加してくれた中学生の参加もあり、嬉しく思いました。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の坂野委員長の挨拶↓。

名古屋市長の挨拶↓。

四日市大学の千葉賢教授による「漂着ゴミとマイクロプラスチック」の記念報告↓。藤前干潟に漂着していたペットボトルの製造された年代判別結果等の報告がありました。500ml飲用ペットボトルが販売開始された1996年からの古いペットボトルが多数含まれていることがわかったそうです。

その後、中部大学の上の研究室の学生さんから「藤前干潟のヨシ原調査」の報告、PETボトルリサイクル推進協議会の理事の方から「ペットボトルのリサイクル等について」、沖縄は浦添市からお越しになったうらそえ里浜ネットワーク実行委員会の副会長さんから同会の活動報告等がありました。

そして、最後は参加者が4グループに別れて「ペットボトルの漂着ごみを減らすには」という分散会も行いました。

その後は、暖かいシシ汁などがふるまわれました。 

盛りだくさんな内容でしたが、ペットボトル等のプラスチックごみに対する皆さんの関心の高まりを実感することができました。

来年度も藤前干潟クリーン大作戦実行委員会は、藤前干潟クリーン大作戦等を行います。

春のクリーン大作戦は5月18日(土)、秋のクリーン大作戦は10月26日(土)に開催予定です。

春は30回目の節目を迎える大作戦ともなります。

ぜひ、みなさんのご協力をよろしくお願いいたします。

 

さらに、最後に1月28日(月)に稲永スポーツセンターで行われた「稲永スポーツセンター丸ごと祭り」に出展してきましたので、少しだけご報告です。

野鳥観察館のお隣の稲永ビジターセンター、名古屋自然保護官事務所、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会の皆さんと展示物などを搬入↓。

この日は一日、無料で稲永スポーツセンターをできた他、気功やエアロビクス、弓道などの体験講座が様々用意されていて、センター内は賑わっていました。地元の方と藤前干潟について話すこともでき、嬉しく思いました。

 

【今後の藤前干潟に関するイベント等】 

☆2月2日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(PDF)

☆2月16日(土)ごみ非常事態宣言20周年記念イベント「なごやのみらいOpen Together!」@みなとアクルス一帯(主催:「なごや環境大学」実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)、もしくはこちら(なごや環境大学HP)

1999年1月に藤前干潟の埋め立てを断念後、名古屋市はごみの減量の必要性を訴えるために「ごみ非常事態宣言」を直後の2月に発表しました。この2月に名古屋市はごみ非常事態宣言から20周年を迎え、これを記念して2月16日(土)にみなとアクルス一帯でイベントが開催されます。

☆2月16日(土)第38回生物多様性カフェ「藤前干潟の生きもの今昔」@みなとアクルス エネルギーセンター(主催:名古屋市環境局「なごや生物多様性センター」)→詳細はこちら(名古屋市HP)

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1月26日(土)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ74、カワウ1,342、ダイサギ2、コサギ20、アオサギ42、マガモ48、カルガモ187、コガモ3、ヒドリガモ41、オナガガモ2,203、キンクロハジロ27、スズガモ43、ホオジロガモ2、ミサゴ4、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ33、ハマシギ416、ダイシャクシギ3、ユリカモメ18、セグロカモメ14、オオセグロカモメ5、カモメ13、ウミネコ1、ズグロカモメ12

 

1月29日(火)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ149、カワウ7,200、ダイサギ1、コサギ20、アオサギ28、マガモ22、カルガモ78、ヒドリガモ14、オナガガモ2,009、ホシハジロ1、キンクロハジロ4、スズガモ125、ホオジロガモ3、ミサゴ4、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ46、ハマシギ138、ダイシャクシギ3、ユリカモメ1、セグロカモメ9、オオセグロカモメ11、カモメ32、ズグロカモメ21

 

今日(1月30日(水))に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ201、カワウ4,348、ダイサギ2、コサギ19、アオサギ29、マガモ19、カルガモ33、オカヨシガモ1、オナガガモ1,983、ヒドリガモ21、キンクロハジロ12、スズガモ196、ホオジロガモ3、ミサゴ4、チュウヒ1、シロチドリ6、イソシギ1、ダイシャクシギ3、ユリカモメ1、セグロカモメ18、オオセグロカモメ4、カモメ34、ズグロカモメ27

 

明日の干潮時間 8時54分 潮位114cm
明日の満潮時間14時32分 潮位167cm

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明日は「ごみと水を考える集い」

2019-01-25 23:23:07 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時08分 潮位220cm
今日の干潮時間15時00分 潮位 61cm

 

明日は、藤前干潟とつながる伊勢・三河湾の「ごみと水を考える集い」が、藤前開館にて開催されます。

昨年、今まで想像していたよりはるかに多くのごみが蓄積されていることが判明した藤前干潟→2018年12月15日の日記

また、世界的にプラスチックごみ(特にマイクロプラスチック)が問題になってきており、みなさんの関心も高まっているようです。

こんな中、明日のごみと水を考える集いでは、伊勢湾の漂着ごみを研究されている四日市大学の千葉賢教授をお招きして「漂着ゴミとマイクロプラスチック」についてお聴きします。

また、藤前干潟のヨシ原での取組みが中部大学上野研究室のみなさんから発表される他、参加者の皆さんの分散会および交流会が予定されています。

☆2019年1月26日(土)第8回ごみと水を考える集い@藤前会館(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会等)

詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP

 

 

さて、今日の藤前干潟周辺は、昨日のような冷たく強い風はなく、比較的穏やかでした。

しかし、今週末は全国的に大きく荒れるとのこと。

インフルエンザや風邪にかかった人を周辺でちらほら聞きますし、インフルエンザが本当に流行ってきているようです。

みなさん、体調にはくれぐれもお気を付けください。

 

先週から今週にかけて撮影した鳥の写真とともに、最近の藤前干潟の鳥たちの様子をご紹介。

野鳥観察館の前の庄内川を上流に向かって飛ぶオナガガモの群れ↓。

野鳥観察館の前のすぐ前では、キンクロハジロ、スズガモが潜水して餌を捕っているのが頻繁に観察できます。

(野鳥観察館前のお話ではありませんが、今日、日光川でキンクロハジロがネズミ(恐らくハタネズミ)を食べているのが観察されました。驚きです。)

カンムリカイツブリもキンクロハジロとスズガモの近くで潜水しながら餌を探していました。

そして、先週頃から、ハジロカイツブリを野鳥観察館のすぐ前で観察できるようになってきています。赤い目が特徴で、カンムリカイツブリより小柄です。

 

一昨日(23日)の干潟が現れ始めた頃に、庄内川護岸近くの干潟を見に行ったところ、干潟はまだ小さかったですが、ズグロカモメの群れがやってきました。

干潟の面積が小さかったので、まだ少しだけ水の残る浅い部分に着地し、下を見ながらどの個体も歩き始めました。

すると、くちばしを水の中に入れ、ゴカイをゲット。

こちらでも、

あちらでも、

次々とゴカイを食べていました。

泥の中からゴカイをひっぱるズグロカモメ↓。(この個体は若い個体です。)

無事、ゴカイを捕まえました。

ダイゼンがゴカイを干潟の泥の中から引っ張り出しているところはよく見かけますが、それよりも引っ張る速度が速いこと、ゴカイを短時間で次々とどの個体もみつけていたようなのが印象に残りました。ダイゼンよりも水が少しある場所でゴカイを探していたからでしょうか?

今まで、ズグロカモメはカニがとにかく好物と思っていましたが、ゴカイをこんなにも食べていることを今回、初めて知りました。

でも、干潟が広がると、ズグロカモメはフワフワ飛び出し、急降下してカニ(ヤマトオサガニ)を狙い始めました。

ヤマトオサガニを捕まえたズグロカモメ↓。

 

続いてはタカやハヤブサについてです。

チュウヒはほとんど毎日1~2羽をヨシ原の上で観察できています。

また、ミサゴが狩りをする姿も先週ほど頻繁ではありませんが、度々観察できます。

そして、ハヤブサ↓。ハヤブサもほぼ毎日確認できています。

こちら↓は、シギ・チドリを追いかけた後のハヤブサです。

 

最後にシギ・チドリですが、ハマシギは多い日で700羽程度が観察されていますが、日によっては100羽程度しか確認できない日もあります。

ダイゼンも干潟に飛来する日と、飛来しない日があります。

相変わらずなかなか動向が読めずにいます・・・。 

 (※チュウヒとミサゴの写真はHさんに提供いただきました。) 

 

【今後の藤前干潟に関するイベント等】

☆2月2日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(PDF)

☆2月2日(土) 藤前干潟保全20周年シンポジウム「ごみ非常事態宣言20年とこれから」@今池ガスホール(主催:東海学園大学、「なごや環境大学」実行委員会)→詳細はこちら(なごや環境大学HP)

 

☆2月16日(土)ごみ非常事態宣言20周年記念イベント「なごやのみらいOpen Together!」@みなとアクルス一帯(主催:「なごや環境大学」実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)、もしくはこちら(なごや環境大学HP)

藤前干潟の埋め立てを断念後、名古屋市はごみの減量の必要性を訴えるために「ごみ非常事態宣言」を発表しました。この2月に名古屋市はごみ非常事態宣言から20周年を迎えます。これを記念して2月16日(土)にみなとアクルス一帯でイベントが開催されます。

 

 

昨日(1月25日(木))観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ51、カワウ1,462、ダイサギ2、コサギ11、アオサギ24、マガモ74、カルガモ14、オナガガモ1,313、ヒドリガモ9、キンクロハジロ22、スズガモ166、ホオジロガモ4、ミサゴ5、ハヤブサ1、シロチドリ42、ダイゼン1、ダイシャクシギ3、ハマシギ744、ユリカモメ8、セグロカモメ5、オオセグロカモメ19、カモメ4、ウミネコ1、ズグロカモメ8

 

1月23日(水)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ98、カワウ946、ダイサギ4、コサギ3、アオサギ51、マガモ25、カルガモ57、コガモ21、ヒドリガモ26、オカヨシガモ9、オナガガモ1,135、キンクロハジロ14、ホシハジロ3、スズガモ157、ホオジロガモ4、ミサゴ10、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ27、ダイゼン31、ハマシギ173、ダイシャクシギ3、タシギ2、ユリカモメ250、セグロカモメ29、オオセグロカモメ2、ズグロカモメ29、カモメ5、ウミネコ1

 

明日の満潮時間 9時44分 潮位208cm
明日の干潮時間15時46分 潮位 64cm

明後日の満潮時間10時20分 潮位195cm
明後日の干潮時間16時41分 潮位 68cm

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ハマシギが来ました、小鳥も来ました。

2019-01-22 20:48:27 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 7時12分 潮位236cm
今日の干潮時間12時55分 潮位 68cm

 

日曜日(20日)より大寒に入り、最も寒さが厳しいと言われる時期になりました。

しかし、この大寒の次は立春(2月4日~)という節気を迎えます。この寒さとは裏腹に、梅の花が咲いているのもすでに見かけました。

日が長くなりましたし、徐々に春に近づいているのを感じる機会も今後増えていきそうです。

 

今日はよく晴れましたが、風があり、とても寒い日でした。

今日は大潮で、お昼過ぎに最大干潮時間を迎えました。

午前中、庄内川の干潟が広がり始めてしばらくすると、ハマシギ約650羽とダイゼン約70羽の群れが飛来。

ここ最近、昼間にハマシギをあまり観察できていませんでしたが、今日の午前中の干潟では長い間、ハマシギやダイゼン、オナガガモなどの多数の鳥が餌を探している様子を観察できました↓。 

しかし、さらに潮が引いて導流堤の裏側の新川にも干潟が広がり始めると、ハマシギたちは新川の干潟へ移動し、しばらくすると、ハマシギの多くは飛び去ってしまいました。

 

さらに、今日は、1月16日に引き続き野鳥観察館前の水たまりに小鳥たちが頻繁にやってきました。

まずはシロハラ↓。私がこの水たまりでシロハラを見たのは今季初めてです。 

水たまりに入っていき、この後水浴びをしていました。

水浴び後は念入りに羽繕いしていました↓。尾羽が若干広がっていたので、シロハラの特徴である、外側にある尾羽先端の白斑がよく分かります。

また、メジロ2羽も水浴びをしていきました。メジロをこの場所で見るのもとても久しぶりです。 

この他、ヒヨドリ、キジバトが頻繁に水たまりに来ていました。

大寒に入ってから、山に雪がたくさん降ったところもあるとのこと。

小鳥たちが平野に降りてきて、野鳥観察館周辺でもっと見られるようになるでしょうか。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ66、カワウ2,001、ダイサギ2、コサギ5、アオサギ32、マガモ12、カルガモ86、オナガガモ809、ヒドリガモ4、キンクロハジロ7、スズガモ67、ホオジロガモ2、ミサゴ7、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ42、ダイゼン73、ハマシギ664、ダイシャクシギ3、セグロカモメ16、カモメ4、ズグロカモメ10

 

1月20日(日)に観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ9、カワウ928、ダイサギ6、アオサギ25、マガモ26、カルガモ13、オナガガモ1,594、キンクロハジロ21、スズガモ213、ホオジロガモ4、ミサゴ6、チュウヒ2、ハヤブサ1、シロチドリ10、ダイゼン46、ハマシギ698、ダイシャクシギ3、ユリカモメ16、セグロカモメ22、オオセグロカモメ6、カモメ23、ズグロカモメ12

 

明日の満潮時間 7時52分 潮位235cm
明日の干潮時間13時37分 潮位 63cm

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ミサゴイベント開催しました。

2019-01-19 23:42:16 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時59分 潮位202cm

今日の干潮時間10時36分 潮位 91cm

先週の週末は小潮で午後からの干潮時間でしたが、今日は中潮の最終日で明日から3日間、大潮を迎えます。

藤前干潟の東にある稲永公園側から西側に広がる庄内川河口の干潟を望むと、

午後からの干潮時間帯の観察では逆光になるので、今日ぐらいの午前中の干潮時間の観察では、眩しさを感じずに観察できます。

朝の人通りが少ない時間、引き始めた庄内川左岸の岸沿いの干潟には8羽のズグロカモメが歩きながら餌を探していました。

ズグロカモメは庄内川の右岸導流堤付近の干潟に多く飛来していますが、定期的に群れになって左岸の干潟にも飛来してきます。

 群れは一度飛び去っても、しばらくすると再びこの干潟に飛来します。

今日の左岸の干潟では一度に18羽のズグロカモメが飛来するときもありました。

今日のズグロカモメは藤前干潟全体で20羽観察できましたが、この季節に多いはずのユリカモメは10羽しか見付けることが出来ませんでした。

他に観察できたカモメの仲間は、セグロカモメやオオセグロカモメ、そしてこのところ数が増えてきたカモメ↓。

毎年、厳冬期に数が増えてくる、カモメ↑が目立つようになりました。

一番の大きな違いは「セグロカモメやウミネコは目付きが鋭く、カモメは目が黒く、他のカメの仲間に比べて目元がやさしい」ことです。これだけ知っていればセグロカモメやウミネコとの識別で困ることは無いはずです。

 

 そして、今日はミサゴを始めとする猛禽類をテーマにした藤前干潟ふれあい事業実行委員会主催のイベントを開催しました。

午前中は野鳥観察館で前半は「渡り鳥調査隊」、後半は稲永ビジターセンターで「ミサゴのペーパークラフト」作りがありました。

さらには、午後からは稲永ビジターセンターで 「藤前干潟サイエンスカフェ」が行われ、「藤前干潟のハンターたち・ミサゴとその他の猛禽類」の講義が行われました。 

詳細は後日、報告させていただこうと思いますが、特に午後のサイエンスカフェには多数の方に参加いただき、とても賑わいました。

参加いただいた皆様、そして北海道からお越しいただいた講師の先崎啓究さん、ありがとうございました。

 

今日(渡り鳥調査隊のイベント含む)観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ132、カワウ4,114+、ダイサギ8、コサギ27、アオサギ40、マガモ56、カルガモ66、コガモ3、オカヨシガモ12、ヒドリガモ10、オナガガモ1,455、ホシハジロ13、キンクロハジロ51、スズガモ51、ホオジロガモ4、ミサゴ10、トビ2、チュウヒ1♀、ハイイロチュウヒ1♂、シロチドリ47、ダイゼン40、ハマシギ12、イソシギ3、ダイシャクシギ3、タシギ8、ユリカモメ10、セグロカモメ30、オオセグロカモメ10、カモメ26、ズグロカモメ20 、他タヌキ3

明日の満潮時間 5時46分 潮位219cm

明日の干潮時間11時27分 潮位 83cm

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