藤前干潟
今日の干潮時間 8時54分 潮位 87cm
今日の満潮時間15時32分 潮位220cm
日曜日(29日)に最接近した台風22号は、藤前干潟周辺にはさほど大きな影響を与えることなく、過ぎ去って行ったようです。
しかし、ちょうど雨と風が一番強かった14時頃、野鳥観察館前の護岸で佇むキアシシギが1羽。今年生まれの幼鳥のようでした。風が強くて飛ぶことができず、しばらくここで休んでいたようです。その後、いつの間にか姿を消しましたが、無事飛び立つことができたでしょうか。
台風が去って2日経った今日は、快晴でしたが、風がまだ強く吹いていました。
午前中は、近くにある保育園の園児のみなさんが来館し、楽しそうにカワウやカモを観察していました。家族の方とまた一緒に来てほしいな、と思います。
今日は風が強かったので、庄内川河口ではミサゴやユリカモメなどが護岸近くを飛んでいました。
特にミサゴが狩りをする(川に飛び込む)場面を何回も見ることができました。
↓の写真のミサゴは魚を探して、川の水面を見ながら飛んでいるところです。
風が強いと、藤前干潟にはユリカモメ(↓)などのカモメの仲間の飛来数が増えます。
そして、今日はオシドリのオス(1羽)も観察することができました。庄内川河口の干潟にオシドリが飛来するのは、比較的珍しいです。かなり換羽が進んだオスの個体で派手な色合いだったので、遠くからでもみつけやすかったです。マガモの群れに混じって干潟で餌を食べたり、休んだりしていました。
そして、干潟には、今日もたくさんのシギ・チドリが飛来していました。
今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ32、ダイゼン74、トウネン6、ハマシギ550、オバシギ13、コアオアシシギ1、イソシギ1 でした。
干潟へ向かって飛ぶハマシギの群れ↓。
最後はヒドリガモをご紹介。
渡ってきたカモの数が増えてきたり、渡ってきてから時間が経ち環境に慣れてきたりしているからなのか、だんだんとカモを護岸近くで観察できるようになってきています。
今日はヨシ原の中にいるヒドリガモのペアを近くで観察できました(まだまだ換羽途中ですが、おでこがクリーム色の手前の個体がオス、後ろの個体がメス)。
この2羽、ヨシ原の中で何をしていたかというと、ほとんど枯れかけたヨシの先端に残った緑色の葉っぱを引きちぎって食べていました。ヨシの葉を食べるのを見たのは初めてで、新しい発見でした。
明日からはついに11月ですね。
11月は藤前干潟の日(11月18日)などに、様々なイベントが開催されます。ぜひご参加ください。
【11月の藤前干潟のイベント等のお知らせ】
☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた藤前干潟の写真を場所を変えて展示します。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)
☆11月18日(土) チュウヒサミット2017@名古屋市立大学桜山キャンパス(主催:日本野鳥の会愛知県支部、日本野鳥の会三重、名古屋鳥類調査会)→詳細はこちら(日本野鳥の会三重)
☆11月18日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~11月~@名古屋市野鳥観察館
渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)
☆11月18日(土) 第3回藤前干潟ふれあいトーク「ウミガメの命をつなぐ 講師:吉井誠氏(名古屋港水族館)」@名古屋環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(名古屋市HP)
☆11月18日(土) 藤前フォーラム「いま振り返る藤前干潟保全の歴史~市長として取り組んだ藤前保全~ 講師:松原武久氏(元名古屋市長)」@名古屋港湾会館(主催:伊勢三河湾流域ネットワーク、NPO法人藤前干潟を守る会)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会HP)
☆11月23日(木・祝) 講演会「カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~ 講師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター)」@稲永ビジターセンター(主催:稲永ビジターセンター)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会ブログ)
明日の干潮時間 9時44分 潮位 76cm
明日の満潮時間16時07分 潮位234cm