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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

カワウとハマシギの群れ

2017-11-02 20:40:21 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間10時27分 潮位 68cm
今日の満潮時間16時40分 潮位246cm

 

今日も晴れ、穏やかな陽気で、絶好の行楽日和でした。

稲永公園には、野球場で球技大会をする高校生や、バードウォッチャー&カメラマンの方などが多く訪れており、日中はずっと賑わっていました。

また、午後からは、瀬戸市の小学校の児童の皆さん(約110名)が野鳥観察館と稲永ビジターセンターに訪れ、野鳥観察や干潟の学習をしました。

午後の時間帯は、干潟はあまり干出していなかったですが、ちょうど野鳥観察館の前でカワウの群れが追い込み漁を繰り広げているところを観察でき、子どもたちからは歓声があがっていました。

 

ここ数日、そのカワウの飛来数が非常に多いですが、今日も午後には4,000羽を超えるカワウが飛来しました。

午前中、西の空から近づいてきて、藤前干潟上空を通り越し、さらに東へ飛んで行くカワウの群れを見ましたが、その後、お昼頃に、今度は東からカワウが次々とやってきて、今日も干潟を黒く埋め尽くし、その後、干潟がなくなるとダイナミックな追い込み漁をしていました。

午前中、西から飛んできたカワウの大群↓。 

この群れは、南陽工場の煙突近くを通過し・・・、 

庄内川を越えて、さらに東へ飛んでいきました↓。V字の編隊をなして飛んでいくカワウの群れがいくつも頭上を通過していきました。 

 

このしばらく後、東の空から再びカワウの群れが次々やってきました。東から飛んで来るカワウは庄内川河口に降りる際、急降下をするカワウが多いのですが、今日は風がなかったこともあって、頭上を急降下するカワウの翼が風をきる「サーー」という音がよく聞こえました。

 

今日は午前中の最大干潮の時間の頃に干潟を見に行きました。

大きく広がった護岸近くの干潟で観察できたシギ・チドリは、シロチドリ、メダイチドリ、ダイゼン、ハマシギ、コアオアシシギ、イソシギでした。

ハヤブサが出現したせいか、何度かシギ・チドリが群れになって飛びまわる様子が観察できました。

群れになって飛ぶハマシギ↓。

干潟の上まで飛んできて・・・、 

一糸乱れぬタイミングで急旋回し・・・、 

干潟に降り立ちました。 

ハマシギはカワウと違って群れの中の個体がシンクロして動きます。そして、このハマシギの群れが飛びながら、一斉に体の向きを変える瞬間はキラッと光って見え、ハッと息をのむほどとても美しいので、一度は見てほしい瞬間だと思っています。

 

今日はカワウとハマシギの群れをご紹介しましたが、どちらも藤前干潟という開けた場所にあるからこそ見られるダイナミックな光景だと思います。

明日から3連休という方もいるかと思います。久しぶりにお天気の良い週末になりそうですし、潮も良いです。

藤前干潟の気持ち良い秋の風景、魅力的な野鳥たちをぜひ見にお越しください。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ72、カワウ4,160、ダイサギ8、コサギ3、アオサギ40、マガモ20、カルガモ41、コガモ431、オカヨシガモ5、ヒドリガモ21、オナガガモ1,662、ハシビロガモ25、ホシハジロ6、キンクロハジロ11、スズガモ722、ミサゴ32、ハヤブサ2、シロチドリ77、メダイチドリ8、ダイゼン50、ハマシギ434、オバシギ3、コアオアシシギ1、アオアシシギ3、イソシギ1、ユリカモメ1、セグロカモメ2、ウミネコ91、ズグロカモメ1

※ズグロカモメを今シーズン初めて観察できました。(昨シーズンの初認日は11月5日でした。)

 

明日の干潮時間11時09分 潮位 64cm
明日の満潮時間17時13分 潮位254cm

コメント
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