観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

11月の渡り鳥調査隊を実施しました。

2017-11-18 23:39:27 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間11時43分 潮位 84cm
今日の満潮時間17時29分 潮位236cm

 

藤前干潟の日である11月18日の今日、藤前干潟周辺は雨でした。

お昼をしばらく過ぎた辺りで雨は止みましたが、その後も厚い雲に覆われて暗く、さらに辺りは白く霞んでいました。

野鳥観察館では、11月の渡り鳥調査隊を実施しましたが、このお天気で参加者は少なかったですし、館内からのみの観察&調査となった上、視界が悪くて遠くの鳥がはっきり見えない状況・・・。

特にカモとカモメの仲間の識別はつらいものがありました。

しかし、ハマシギやダイゼン、シロチドリは干潟が干出している間は、比較的落ち着いて餌を食べたり、休んだりしていて、庄内川河口の干潟に長く滞在していたので、野鳥観察館からは長時間観察を楽しめました。

小さな群れではありましたが、ハマシギが群れ飛ぶ光景も時折見られました。

飛んでいる間にハマシギが向きを変えると背中側の褐色と腹側の白色が交互に見え、群れ全体がキラキラしているように見えます。この瞬間がとても美しく、ぜひとも多くの方に見てもらいたいのですが、近年はハマシギの大きな群れが飛来する頻度が減り、この瞬間を見られる機会も減っているのが非常に残念ではあるのですが・・・。

 

今日は、ご案内していたとおり、チュウヒサミット2017をはじめ、多くのイベントが開催されました。

あいにくの雨でしたが、雨だったからこそ、屋内でのイベントには参加された方も多かったのではないかと思います。

そして、藤前干潟や野鳥に関する興味・関心が広がり、深まる一日であったら良いな、と思っています。

 

藤前干潟では、今後も様々なイベントが開催されます。ぜひ、ご参加ください。

来週の木曜日(23日)にお隣の稲永ビジターセンターで開催される「カヤネズミ講演会」は、楽しみにしている方が多い講演会で、当館スタッフも一押しのイベントです。

 

【今後の藤前干潟のイベント等】

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で行っていた藤前干潟写真展を、場所をエコパル(名古屋市環境学習センター)に移して行っています。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)

☆11月23日(木・祝) 講演会「カヤネズミ~草地に生きる小さな哺乳類~ 講師:野呂達哉氏(なごや生物多様性センター)」@稲永ビジターセンター(主催:稲永ビジターセンター)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会ブログ)

☆12月2日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~12月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

 

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ29、カワウ163、ダイサギ6、コサギ1、アオサギ5、マガモ15、カルガモ8、コガモ835、ヒドリガモ446、ハシビロガモ12、オカヨシガモ18、オナガガモ1,318、ホシハジロ12、キンクロハジロ2、スズガモ291、ミサゴ10、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ42、ダイゼン67、ハマシギ830、アオアシシギ2、イソシギ1、ダイシャクシギ1、ユリカモメ164、セグロカモメ4、ウミネコ48、ズグロカモメ13

※イベント後にカウントしたものも含んでいます。

 

明日の干潮時間12時15分 潮位 87cm
明日の満潮時間17時56分 潮位235cm

コメント
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