観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメ

2017-11-26 20:20:31 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間11時10分 潮位193cm
今日の干潮時間17時20分 潮位128cm

 

一昨日、ハヤブサに捕えられる様子が観察されたズグロカモメ。

しかし、その後も庄内川護岸近くには、干潟が現れると12~13羽のズグロカモメがやってきて餌となるカニを探しています(藤前干潟全体では20羽以上のズグロカモメを観察できるようになってきています)。

 

干潟の上を餌を探しながらフワフワ飛ぶズグロカモメの若い個体↓。

 

同じく下の干潟を見ながら飛ぶズグロカモメの成鳥↓。 

干潟にいるカニ(ヤマトオサガニ)をみつけると干潟に急降下して、降り立った瞬間にカニを捕まえます。

そして、足を外さずカニを丸飲みしていることもよく見かけます。ベンケイガニなどと比べてハサミや足が細いのヤマトオサガニとは言え、飲み込む際に喉を傷つけないのか心配になるのですが・・・。 

 

昨年の11月23日の日記にも書きましたが、ズグロカモメの藤前干潟への飛来数は約30年前は1~2羽でしたが、ここ近年は飛来数が増えています。

一方、ズグロカモメに姿がよく似るユリカモメの飛来数は藤前干潟では減っており(すぐ近くの中川運河などではユリカモメを多数見かけますし、風の強い日は藤前干潟への飛来数が増えます)、今シーズンの今までのところはユリカモメよりズグロカモメの飛来数が多い日も少なくありません。

 

もちろんカニ・魚なども食べますが、雑食の傾向のあるユリカモメと違って(稲永公園のクスノキの実を食べるユリカモメも観察できています)、動物食で藤前干潟ではヤマトオサガニを特に好んで食べているズグロカモメ。 藤前干潟が良い餌場だと知り、渡ってくるズグロカモメが増えているのでしょうか。

 

こちらは、昨日の庄内川で確認されたオオタカ(亜成鳥)。藤前干潟ではハヤブサ、チュウヒ、ミサゴ、トビだけでなく、オオタカ、ハイタカなどの猛禽類を頻繁に観察できるようになっています。 (オオタカの写真は地元のHさんに提供いただきました。)

 

【今後の藤前干潟のイベント等】

☆11月1日(水)~11月30日(木)「藤前干潟写真展~藤前干潟の風景・生き物~」@名古屋市環境学習センター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
 8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で行っていた藤前干潟写真展を、場所をエコパル(名古屋市環境学習センター)に移して行っています。→作品募集案内(募集は終了)と展示の詳細はこちら(PDF)


☆12月2日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~12月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)


☆2018年1月20日(土)藤前干潟サイエンスカフェ「フクロエビ類ってなぁに?ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(11月23日の日記)

 

※明日(27日(月))は休館日です。
明日の満潮時間12時22分 潮位191cm
明日の干潮時間19時01分 潮位118cm 

28日(火)の干潮時間 6時38分 潮位 93cm、20時11分 潮位 98cm
28日(火)の満潮時間13時35分 潮位197cm

コメント (2)
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